会社員や公務員などが加入している「厚生年金」では、老後にもらえる年金がいくらくらいになるのかご存知でしょうか。この記事では平均受給額とあわせて、「月25万円以上」受け取れている人がどれくらいの割合でいるのかも解説します。

厚生年金はいくらもらえる?

厚生労働省の発表によれば、会社員として働いていた人で老齢年金(厚生年金+国民年金)を受け取っている人の平均受給額は、月額およそ14万6,000円でした(2019年度)。

老後に受け取れる年金の金額は、年金保険料を支払った期間、そのあいだの収入、家族構成、生年月日などさまざまな要因で決まります。基本的には、支払った期間(働いた期間)が長いほど、現役時代の収入が高いほど、もらえる金額が多くなるしくみになっています。

月25万円以上もらえる人はどれくらいいる?

1人で月25万円以上の老齢年金を受け取れる人はかなり珍しいと言えます。先述の厚生労働省の調査によれば、受給権者全体の0.02%程度ほどしかいませんでした。

しかし、「夫婦あわせて月25万円」であれば一般的な数字と言えるでしょう。

総務省の家計調査で見ると、65歳以上の夫婦のみの無職世帯では、年金などの「社会保障給付」の収入の平均は2人合わせて月額およそ22万円となっています(2020年)。 

この「月22万円」は、厚生労働省や日本年金機構では「平均的な収入(約530万円)で40年間就業した人とその配偶者でずっと専業主婦(主夫)だった人の夫婦2人分の老齢年金(厚生年金+国民年金)として標準的な給付水準」とされています。

専業主婦(主夫)ではなくフルタイムやパートとして働いた期間がある場合や、平均以上の収入を得ていた場合などは、月22万円よりも多くもらえる可能性が高いでしょう。

自分や家族はいくらもらえるか調べてみよう

老齢年金(厚生年金+国民年金)を1人で月25万円以上もらえる人はほんのわずかです。年金額を増やしたいなら、収入を上げるほか、年金を受け取り始める時期を遅らせたりiDeCoを使って自分で積み立てたりするなどの方法がありますよ。

夫婦2人、さらに共働きの場合は月25万円を超えることも珍しくありません。自分がもらえる年金額の見込みは「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などで確認できます。自分や家族はいくらもらえそうなのか、一度調べてみてはいかがでしょうか。

文・ばばえりFP事務所代表)
自身が過去に「貧困女子」状態でつらい思いをしたことから、お金について猛勉強!銀行・保険・不動産などお金にまつわる業界での勤務を経て、独立。むずかしいと思われて避けられがち、でも大切なお金の話を、ゆるくほぐしてお伝えする仕事をしています。AFP資格保有。

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