自分の教養をさりげなくアピールしたい時や、座右の銘を決めたい時に「四字熟語」はいかがでしょうか?今回は、様々なシーンで使える、良い意味を持つ四字熟語をご紹介します。それぞれの四字熟語の例文も掲載していますので、ぜひ実際に活用してみてくださいね。
【よく使う】良い意味を持つ四字熟語とは?
①誠心誠意(せいしんせいい)
1つ目は「誠心誠意」です。「嘘偽りがなく、真心をもって物事に取り組む」という立派な意味があります。「誠心」と「誠意」は、どちらも嘘偽りのない気持ちや心を表しており、特にビジネスシーンなどでよく使われていますよ。誰かから仕事などを任せられた時に使えば、自分の誠実さ・やる気を相手に伝えられます。
「誠心誠意」を使った例文
御社のお役に立てるように、誠心誠意頑張ります。
誠心誠意誤っていたものの、相手はまだ許してくれないようだ。
②一期一会(いちごいちえ)
2つ目は「一期一会」です。「一生に一度だけの機会」を表し、転じて「その機会・出会いは一生に一度と考えて大切にすべき」という意味で使われます。
千利休の言葉が由来になっており、相手に対する真心・思いやりが込められた素敵な四字熟語です。以下の例文をはじめとした多彩な使い方ができるうえ、心に響く意味を持つので、座右の銘としても人気ですよ。
「一期一会」を使った例文
旅行の魅力といえば、やはり現地の人々との一期一会だね。
あなたとの出会いは、まさに一期一会ですね。
一期一会ともいえるこの仕事、全力で挑まなければ!
③前途洋洋(ぜんとようよう)
3つ目は「前途洋洋」です。「これから先の未来が希望に満ち溢れている」という意味があります。「前途」は行く手を、「洋洋」は広く満たされた水を指し、潤沢で満たされている様子を表現している四字熟語です。以下の例文のように、ポジティブな場面でよく使われます。自分を前向きにしたい時にぴったりな言葉です。
「前途洋洋」を使った例文
前途洋洋の若者たちに、未来を託そう。
お二人の人生が前途洋々でありますように。
今年入社した青年たちは、みんな前途洋洋な人たちばかりだ。
④日進月歩(にっしんげっぽ)
4つ目は「日進月歩」です。「絶えることなく日々進歩する様子」という意味があります。中国の思想家・荀子が手掛けた『天論』という書物の一文が由来です。以下の例文のように、主に成長・進歩に関する文章で使える四字熟語といえるでしょう。目標に向かって努力したい時に、座右の銘として掲げるのもおすすめです。
「日進月歩」を使った例文
IT技術はまさに日進月歩。常に進化し続けている。
スキルの向上は日進月歩なため、細かな変化に対応していく必要がある。
⑤気炎万丈(きえんばんじょう)
5つ目は「気炎万丈」です。勢いよく燃える炎に由来しており、「意気盛んな様子」という意味があります。実際の使い方では、転じて「他の人を圧倒するほどの意気込みがある」という意味合いで用いられることが多いです。以下の例文のように、人の性格・行いなどをポジティブに表す時にぴったりですよ。
「気炎万丈」を使った例文
彼の気炎万丈な話し方は、多くの人の心を動かした。
仕事に対する後輩の意気込みは、まさに気炎万丈だ。
【簡単】良い意味を持つ四字熟語とは?
①温故知新(おんこちしん)
1つ目は「温故知新」です。「昔のことをたずね求め、新しい知識・見解を導き出す」という立派な意味があります。中国の経典『論語』を由来としており、座右の銘や教訓としても人気が高い四字熟語です。
最新の技術や表現・問題であっても、必ずルーツや原因は存在するため、自分や物事をゼロから考えたい時にもぴったりです。仕事などでアイデア出しに困った時などは、ぜひ心に留めておくべき言葉といえます。
「温故知新」を使った例文
温故知新の精神で、これまでの歴史を学んでいくつもりだ。
温故知新の心を忘れずに、新しいサービスを造り上げて参ります。
②善因善果(ぜんいんぜんが)
2つ目は「善因善果」です。仏教の思想の1つである、因果応報をルーツとする四字熟語で「善い行いには、善い果報が得られる」という意味があります。仏教に由来する言葉であるため、教訓としての使い方が多いです。辛いことや失敗があった時など、自分や誰かを慰めたい時にぴったりですよ。
「善因善果」を使った例文
あの人の運が強いのは、いつも人に親切にしているからだよ。善因善果ってやつだ。
善因善果、これからは心を入れ替えます。
君は親切な人だもの。善因善果、これからはきっと良いことがあるよ。
③勇壮活発(ゆうそうかっぱつ)
3つ目は「勇壮活発」です。「生き生きとしていて元気が良い様子」を意味します。実際の使い方では、人・物事の活気の良さを表現する時などに用いられることが多いです。「勇壮」と「活発」のどちらも、元気な様子を表す言葉なので、エネルギッシュな雰囲気を表したい時にぴったりな四字熟語といえます。
「勇壮活発」を使った例文
勇壮活発な彼らのダンスを見た観客は、大きな拍手と歓声を彼らに贈った。
今日話した男性は、勇壮活発な話し方で、思わず圧倒されそうになった。
④威風堂々(いふうどうどう)
4つ目は「威風堂々」です。「態度や雰囲気に威厳が満ち溢れて立派なさま」という意味があります。イギリスの作曲家・エルガーの行進曲の題名にも採用されていることから、知っている方も多いのではないでしょうか。文字の並びの美しさもあって、人柄に対する評価としての使い方が多い傾向にあります。
「威風堂々」を使った例文
圧倒されそうなスタジアムの中でも、彼は威風堂々としていた。
その音楽隊は、威風堂々と目の前を通り過ぎていった。
威風堂々とした先輩の姿に、多くの後輩達が憧れた。
⑤一念通天(いちねんつうてん)
5つ目は「一念通天」です。「ひとすじに努力を続ければ、必ず成し遂げられる」という意味があります。座右の銘やポリシーとしても人気があり、辛い努力・苦労をポジティブにとらえたい時にぴったりな四字熟語です。
「一念通天」を使った例文
必死に練習を重ね、ようやく一念通天。念願のコンテストで優勝を果たした。
一念通天、君の努力はきっと報われるよ。
【難しい】良い意味を持つ四字熟語とは?
①報恩謝徳(ほうおんしゃとく)
1つ目は「報恩謝徳」です。仏教を由来とした言葉で、「受けた恩に対して感謝の気持ちを持つこと」という意味があります。自分の行い・考え方に対する教訓としても、素敵な四字熟語です。
「報恩謝徳」を使った例文
報恩謝徳の心を忘れずに、これからも仕事に励んで参ります。
成功した時こそ驕らず、周囲の人への報恩謝徳の精神を持っておきましょう。
②捲土重来(けんどちょうらい)
2つ目は「捲土重来」です。「敗れたものが再び勢いを盛り返すさま」という意味があります。一度失敗や敗北を味わっても、挽回をはかるという意味合いで、座右の銘としても人気です。過去の失敗に問わられず、前向きになりたい時に思い出してみてください。
「捲土重来」を使った例文
ユニークな技術・アイデアを取り入れることで、捲土重来をはかる。
負けが続いていたチームが、今年は捲土重来を果たした。
③晴雲秋月(せいうんしゅうげつ)
3つ目は「晴雲秋月」です。「晴雲」は晴れ渡った空に浮かぶ雲、「秋月」は秋の美しい月を意味しています。転じて「純真で穢れのない心」を表す四字熟語です。心が清らかで、優しい性格の人をポジティブに表現したい時にぴったりですよ。
「晴雲秋月」を使った例文
彼の心は晴雲秋月で、捨て猫をみかけると放っておけない。
晴雲秋月な心の彼女が、誰かをいじめているなんて到底思えない。
④青雲之志(せいうんのこころざし)
4つ目は「青雲之志」です。「徳や功名を積んで、立派な人になろうとする心」を意味しています。人の考え方・行動の方向性に関する四字熟語であるため、座右の銘としてもおすすめです。目標のために、様々なことに前向きにチャレンジしていきたい方にふさわしい四字熟語といえます。
「青雲之志」を使った例文
青雲之志を習い、社会へ飛び出していってください。
青雲之志を持って、これからも努力していきたい。