12月13日(現地時間)に、第79回ゴールデン・グローブ賞授賞式のノミネーションが発表。映画部門では、ベネディクト・カンバーバッチ主演『パワー・オブ・ザ・ドッグ』と、ジェイミー・ドーナンが出演する『ベルファスト』がそれぞれ7部門でノミネートされた。

テレビシリーズでは、HBOのドラマ「キング・オブ・メディア」が、5部門で最多ノミネートを獲得。Apple TV+の「テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく」と「ザ・モーニングショー 」がそれぞれ4部門で僅差で続いた。また今年大ヒットとなった韓国ドラマ「イカゲーム」は、テレビ部門の作品賞、主演男優賞(イ・ジョンジェ )、助演男優賞(オ・ヨンス)にノミネートされている。

ネットフリックスは、前述した『パワー・オブ・ザ・ドッグ』に加え、『ドント・ルック・アップ』や『Tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』など映画部門で17の最多ノミネートとなった。

今年、ゴールデン・グローブ賞を主催するHFPAは、さまざまなスキャンダルで批判を浴びた。ロサンゼルス・タイムズが、組織の不透明な金の流れや、協会内に黒人メンバーが1人もいないといった多様性で問題点を指摘。そして放送局NBCが2022年のゴールデン・グローブ賞授賞式の放送中止を決定し、さらにトム・クルーズがこれまでゴールデン・グローブ賞にて獲得した3つのトロフィーを返還したことも大きな話題となった。

NBCほか複数のメディアが今年のゴールデン・グローブ賞に参加しないことを選択する中、HFPAは10月に“最も多様性に富んだ”新メンバーを発表し、1月9日のイベントには放送局やノミネーターの出席の有無にかかわらず、ショーを継続する意思を表明。

会長は、2022年の授賞式はHFPAの慈善活動に焦点を当てることを明らかにし、セレブにノミネート発表に参加するように呼びかけていた。「アカデミー賞の重要な前哨戦」とされているゴールデン・グローブ賞だが、今年は例年とは違った式典になるかもしれない・・?