寿命が短いので書いても意味がない

答え:3.書いても意味がないから

金属でできていて頑丈な貨幣と違い、紙幣は紙でできています。そして、さまざまな人の手に渡ります。紙幣が流通していく中で、折り曲げたり、機械を通したりすることも多く、必然的に傷んでいきます。傷んだ紙幣は順次新しいものと交換していくので、わざわざ製造年を書いてもそれほど意味がないのです。

日本銀行によれば、紙幣の「寿命」は1万円札で4~5年、使用頻度の高い5千円札や千円札で1~2年程度だそうです。

ちなみに貨幣に製造年が書かれているのは、前述の通り頑丈で寿命が長いという理由もありますが、昔の「金本位制」の名残でもあります。製造年ごとに構成する金属の含有量が異なる、つまり価値が異なるため、製造年をきちんと書く必要があったのです。

文・クイズ作家集団「みけねこ堂」横山

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