ホラー映画と言えば、幽霊・ゾンビ・悪魔・怪物・エイリアン、様々なジャンルがありますが、いちばんリアリティがあって身の毛もよだつのがサイコホラーではないでしょうか。今回は、人間の狂気にゾッとする、おすすめサイコホラー映画を一挙ご紹介します。どれも見逃せないトラウマ級の衝撃作となっているので、まだ観ていない方は是非心理的恐怖を体験してみて下さい!
サイコホラーとは
サイコホラーとは、サイコロジカル(心理的)・ホラーの略で、理性を失った人間やサイコパスを描いた作品のことです。
怖いお化けや未知のモンスターではなく、”人間の狂気”が描かれおり、じわじわと怖さを感じる「心理的恐怖」に重点をおいています。本当に怖いのは、架空の化け物ではなく実在する人間…、それを実感させてくれるのがサイコホラーです。
人間が怖いサイコホラー映画おすすめ18選
それでは早速、サイコホラー映画のおすすめ作品をご紹介していきます。数ある作品の中から、「本当に怖い!」「ゾッとして鳥肌が立つ」と評判の18作品を厳選しました。まだ観ていない作品があれば、是非この機会に鑑賞してみて下さい。
サイコホラー映画①羊たちの沈黙
『羊たちの沈黙』は、1991年に公開されたアメリカのサイコスリラー映画です。アカデミー賞主要5部門独占受賞し、映画史に刻まれるサイコ・スリラーの金字塔として、今もなお語り継がれています。
ジョディフォスター演じるクラリスと、猟奇殺人犯で元精神科医レクター博士との心理的攻防戦に、多くの方が釘付けになりました。
羊たちの沈黙のあらすじ
アメリカのカンザスシティをはじめとした各地で、若い女性が殺され、皮膚を剝がされ川に捨てられるという猟奇的な連続殺人事件が発生しました。事件解明のためFBIの女性訓練生のクラリスがある任務を任されます。
彼女に与えられた任務は、9人の患者を惨殺して食べた獄中の天才精神科医レクター博士に協力を求め、心理的な面から犯人に迫ることでした。息詰まる心理戦の果てに導き出された答えとは…。
サイコホラー映画②ソウ
『SAW(ソウ)』は、2004年に公開されたアメリカのホラー映画です。猟奇殺人鬼“ジグソウ”が命を粗末にする者に残虐な”死のゲーム”を行わせるサイコスリラーで、密室で足を鎖でつながれた2人の男が直面する究極の選択と苦悩が描かれています。
衝撃的なストーリー展開は高い評価を受けシリーズ化され、全9本制作されています。思わず目を背けたくなる残酷なシーンや予想がつかないストーリー展開は、ホラーファン必見です。
ソウのあらすじ
老朽化したバスルームで目覚めた2人の男、ゴードンとアダム。 足は鎖でつながれ、2人の間には自殺死体が…。2人に与えられたのは、テープレコーダー・一発の弾・タバコ2本・着信用携帯電話・2本のノコギリでした。
そして「6時間以内に相手を殺すか、自分が死ぬか」とメッセージが告げられます。それは、猟奇殺人鬼“ジグソウ”による命の大切さをわからせるための死のゲームでした。果たして2人の運命はいかに?!
サイコホラー映画③es
『es(エス)』は、2002年に公開されたドイツのサイコスリラー映画です。アメリカの大学で実際に行われた実験を題材に描いたスリリングなストーリーで、権力に溺れていく看守の心理が気持ち悪く描かれています。人間ほど怖いものはないのだと痛感できる作品です。
esのあらすじ
「被験者求む」という新聞広告を見つけた、タクシー運転手のタレク。報酬は高額で、刑務所内での看守と囚人の深層心理を調べる実験でした。内容は、被験者を看守役と囚人役に振り分け、模擬刑務所内でそれぞれの役割を演じながら生活するというものです。
タレクは囚人役に割り当てられました。最初は和やかな雰囲気でスタートした実験ですが、看守役の人々は支配的・攻撃的な振る舞いをエスカレートさせ、反抗していた囚人役の人々も次第に抵抗できなくなり、実験は思わぬ方向へと展開していきます。
サイコホラー映画④サイコ
『サイコ』は、多くの名作を映画史に残したアルフレッド・ヒッチコック監督の代表作で、1960年に制作されたアメリカ映画です。
モーテルの隣に住む殺人鬼を描いたサイコサスペンスで、あまりにも殺人シーンが残虐な為全編モノクロで描かれています。“サイコ”という言葉が有名になった原点とも言える作品です。
サイコのあらすじ
不動産屋に勤めるマリオンは、ふとした出来心で会社のお金4万ドルを盗み、車で逃亡。 夜になって降り出した豪雨を避けるべく、偶然見つけたサビれたモーテルに宿泊します。。モーテルの主人はノーマンという青年で、隣の一軒家で母親と暮らしていました。
応接室で実直で親切なノーマンと話しているうちに自分の過ちに気づいたマリオンは、街に戻ってやり直す決意をします。部屋でシャワーを浴びていると、カーテンの奥から何者かの影が近づき…!?本当の恐怖はここから始まるのでした。
サイコホラー映画⑤ファニーゲーム(1997年)
『ファニーゲーム』は、1997年のオーストリア映画で、日本では2001年10月に公開されました。あまりのショッキングかつ救いようのないストーリーに、カンヌ国際映画祭で出品された際には席を立つ人が続出したと言われています。一度観たら忘れられない恐ろしい作品です。
ファニーゲームのあらすじ
とある夏の日、休暇を利用してバカンスを楽しもうと湖のほとりの別荘に向かうショーバー一家。別荘に着き、台所で夕食の支度をする妻・アナの元に、ペーターという青年が訪ねてきます。
「卵を分けてくれないか」と言われ快く卵を渡すアナでしたが、突然ペーターはアナに好戦的な態度をとり始めます。そこへもう1人の青年パウルが現れ、さらにアナを挑発。この時から一家は、青年2人の操る“ファニーゲーム”の不運な参加者となっていたのでした。
サイコホラー映画⑥屋敷女
『屋敷女』は、2007年に公開され、凄絶な恐怖と戦慄を描いて話題となったR18指定のサイコスリラー映画です。フランス映画史上、最も哀しい狂気の物語と言われており、出産を間近に控えた妊婦が、謎の女殺人鬼に襲われるさまを過激な猟奇シーンと共に描かれています。
屋敷女のあらすじ
交通事故により自分とお腹の赤ちゃんは助かったものの、最愛の夫を亡くし虚脱状態のまま退院したサラ。クリスマスイブの夜、臨月の彼女の元に黒い服を着た長い髪の女が訪ねてきます。
家に入れるのを拒むと女は激怒しハサミを凶器に家へと侵入、ものすごい形相でサラに襲いかかります。信じられない衝撃と理不尽な恐怖に包まれたサラに陣痛が…。サラの人生最悪の夜は、まだ始まったばかりでした。
サイコホラー映画⑦CURE
『CURE』は、1997年公開の日本映画です。猟奇的殺人事件の犯人を追う刑事の姿を描いたサイコ・サスペンスで、監督である黒沢清の名を一躍有名にした出世作でもあります。
効果的に入れられた映像ノイズや耳障りな環境音などが不快感と気持ち悪さを与えるなど、細部までこだわり抜かれた作品です。
CUREのあらすじ
娼婦が惨殺された事件が発生。被害者は首から胸にかけてX字型に切り裂かれおり、犯人は現場で逮捕されていました。刑事の高部は、同様の事件が相次いでいることもあり、友人の心理学者・佐久間に犯人の精神分析を依頼します。
しかし犯人には、事件を起こすだけの動機も手口も記憶もありませんでした。やがて高部は、加害者達が犯行直前に出会ったとされる男・間宮に辿り着き、事件に深く巻き込まれていきます。
サイコホラー映画⑧アメリカン・サイコ
『アメリカン・サイコ』は、衝撃的な内容で話題となったブレット・イーストン・エリスの小説を映画化した作品で、日本では2001年に公開されました。
1人の男が投資銀行で副社長を務める一方で快楽殺人を繰り返すストーリーで、人間が狂気に走って行くさまを客観的に描いたサイコ・ホラーです。
アメリカン・サイコのあらすじ
80年代のニューヨーク、一流企業の副社長パトリック・ベイトマンは、高級マンションに美しい婚約者、一見誰もが羨む生活を送っていました。しかし彼にはもう一つの顔があったのです。欲求を満たすために夜の街を彷徨い、ホームレスや娼婦を次々に殺害していたのでした…。
サイコホラー映画⑨シークレット・ウィンドウ
『シークレット・ウィンドウ』は、2004年に公開されたアメリカ映画です。ホラー小説界の帝王、スティーブン・キングの原作を、ジョニー・デップ主演で映画化したサイコ・スリラー作品となっています。
人気作家がある日突然盗作の容疑をかけられてしまうというストーリーで、キャッチコピーは“なぜ追われる、なぜ終われない”。映画を観れば、このキャッチコピーに意味が分かるでしょう。
シークレット・ウィンドウのあらすじ
売れっ子作家のモート・レイニーは、妻との離婚問題が原因でスランプに陥っていました。そんな時「自分の作品を盗まれた」と盗作を告げる謎の男ジョン・シューターが現れ、見覚えのないモートに付きまといます。
やがて、シューターの姿を見た者や正体を探る者が、次々と命を落としていきます。ただ1人モートを除いて…。男は一体何者なのか、本当の狙いは何なのか、そして予測不能な結末が…。
サイコホラー映画⑩シャイニング
『シャイニング』は、1980年に公開されたアメリカ映画です。スティーヴン・キングの小説を基に、雪に閉ざされたホテルで管理人一家を襲う悲劇が描かれており、主演のジャック・ニコルソンの狂気が凄まじいと話題になりました。今でも”世界最高峰のホラー映画”と称されています。
シャイニングのあらすじ
豪雪のため、冬の期間だけ閉鎖されるオーバールック・ホテル。かつてここでは、精神に異常をきたした管理人が一家を惨殺した挙句に自殺するという、痛ましい事件が起きていました。
そんないわくつきのホテルに、小説家志望のジャックが妻と息子と共に、管理人としてやってきます。超能力を持つ息子のダニーは、このホテルにただならぬ“邪悪さ”を感じていました。やがてこの一家に、かつてない恐怖が襲いかかります…。