森記念財団都市戦略研究所が2021年の「世界の都市ランキング」を発表しました。

このランキングでは、「経済」「交通・アクセス」「環境」「居住」「文化・交流」「研究・開発」の6分野を複眼的に評価した結果をスコア化。それをもとに世界48主要都市の順位をつけています。

この記事では、「世界の都市ランキング」トップ3の都市をご紹介。それらの都市がトップ3にランクインした理由も説明します。

世界の都市ランキング1位:ロンドン(総合スコア1644.1)

1位はイギリスの首都ロンドンです。

11年連続首位の座を守り続けているロンドンですが、スコアは前年のスコア(1661.1)より落ちています。

コロナ禍の影響で「交通・アクセス」分野で大幅にスコアを落としたことが総合スコア下落の主な理由ですが、「居住」と「環境」でスコアを上げました。

分野ごとの順位を見ると、「文化・交流」1位、「経済」と「研究・開発」が2位、「交通・アクセス」3位、「居住」が6位、「環境」は13位で全体的に順位が高めです。

世界の都市ランキング2位:ニューヨーク(総合スコア1482.9)

2位はアメリカのニューヨークです(2020年は1514.9)。

分野別の順位は、「経済」「研究・開発」が1位、「文化・交流」3位、「交通・アクセス」6位です。

一方、「環境」は日本を下回る21位、「居住」に至っては48都市中40位とかなり評価がよくない印象です。

特に、「居住」は「就業環境」における指標のスコアが下落したのが響き、前年の33位より7位順位を落としています。

このように分野ごとの順位にばらつきがあるものの、順位が非常に高い分野が多いようでした。