風刺画に衝撃を受け、そこからブラッシュアップ
――芸人さんを描くにあたって、なぜあえて悪人風にデフォルメしようと思ったのですか? 「別にそうしようと思ったわけではないんですよ。自分の趣味をぶち込んでカッコ良く描こうとしたら、ポケットに手を入れたり腕を組ませたりするポージングになって、結果的に悪人ぽくなってしまっただけなんです」
デフォルメタイプ分析(C)shiohida
――純粋にああいう作風が好きってことなんですね。shiohidaさんのイラストレーターとしてのルーツはどういったところにあるのでしょうか。 「僕は昔から風刺画が好きなんですよ。ラルフ・ステッドマンのドキュメンタリー映画『マンガで世界を変えようとした男』を見て衝撃を受けて、ああいう絵を描きたいという気持ちでやってきました。 何年かかけて徐々にブラッシュアップして、今のイラストの形になってるんです」
『マンガで世界を変えようとした男 ラルフ・ステッドマン』
――アメコミ風と言われることもあるそうですね。アメコミのテイストは意識してました? 「それが、僕はぜんぜんアメコミを知らなかったんですよ。だからずっと違和感があったんですが、最近ちょっと調べるようになったら好きになってしまいました(笑)」