アニャは本作の撮影で最も思い出深いシーンとしてこのダンスシーンを挙げている。「私たちはカメラの前ではとてもエレガントに見えますが、映っていない時は全く別の話です(笑)。とても楽しかったわ。シーンの大半は実写撮影だったので画角内にいない時は、それぞれがカメラの後ろを必死に走っていた(笑)極端に言うと、撮影したシーンよりも、舞台裏の様子のほうが好きかもしれないわね。」
エドガー・ライト監督は本作について、全編にわたり特殊効果が使われているものの、その多くは「見かけよりシンプルな方法」で撮影をすることにこだわり、このダンスシーンもこだわりが溢れるシーンのひとつ。撮影時の様子を楽しげに振り返る。「(このダンスシーンでは)マット・スミスの功績も話しておかないといけない。ステディカムで撮った長回しのシーンですが、彼が最初から最後まで画面の中心にいることで成り立っている場面だから。カメラオペレーターのクリス・ベインズは、誰よりも広い範囲を追っていてカメラを持って他の人の 2 倍は走り回った。それから、私たちの最高な撮影監督のチョン・ジョンフン…!追加で光を当てようと鏡を持って走っていましたが、誰よりも大回りで走らなければいけないことに気がつき、2 テイク後には疲れた様子で「ノー」と言っていましたね (笑)」
現代と60年代―ふたつの時代を生きる女性を通して、華やいだダンスや音楽があちこちにちりばめられ、いまの時代に突き刺さる光と影が真摯に描かれた本作。ユースカルチャーの発信地でありながら、大人たちの歓楽街でもあったこの場所で、彼女たちにやがて待ち受ける運命はいかに重なり合っていくのか―。極上のエンターテイメントに昇華された魅惑的な覚めない“夢”の世界をぜひ体験してほしい。
STORY
ファッションデザイナーを夢見るエロイーズ(トーマシン・マッケンジー)は、ロンドンのソーホーにあるデザイン専門学校に入学する。しかし同級生たちとの寮生活に馴染めず、街の片隅で一人暮らしを始めることに。新居のアパートで眠りにつくと、夢の中で 60 年代のソーホーにいた。そこで歌手を夢見る魅惑的なサンディ(アニャ・テイラー=ジョイ)に出会うと、身体も感覚も彼女とシンクロしていく。夢の中の体験が現実にも影響を与え、充実した毎日を送れるようになったエロイーズは、タイムリープを繰り返すようになる。だがある日、夢の中でサンディが殺されるところを目撃してしまう。さらに現実では謎の亡霊が現れ、徐々に精神を蝕まれるエロイーズ。果たして、殺人鬼は一体誰なのか、そして亡霊の目的とは-!?
監督:エドガー・ライト 脚本:エドガー・ライト、クリスティ・ウィルソン=ケアンズ 製作:ティム・ヴィーヴァン、ニラ・パーク
出演:トーマシン・マッケンジー、アニャ・テイラー=ジョイ、マット・スミス、テレンス・スタンプ、マイケル・アジャオ ほか
2021 年/イギリス/カラー/デジタル/英語/原題:LAST NIGHT IN SOHO/R-15 © 2021 FOCUS FEATURES LLC. ALL RIGHTS RESERVED
公式サイト:LNIS.JP Twitter:@LNIS_JP #ラストナイトインソーホー 配給:パルコ ユニバーサル映画 宣伝:スキップ
提供・tvgroove
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