外資系企業勤務の私が出産後も仕事を継続する上で一番のハードルになるのが、出張について。今回は先輩ママに「いったいどうしているの?」をテーマにお話を聞きました。

■ 妊娠中の出張どうする?

予想外の妊娠をし、あと3カ月後に出産を控えた私。キャリアを継続し、出産後も今までと同様の役割を担っていきたい私にとってもっとも悩ましかったのが、出産後に出張をどうやってこなしていくかだった。

携わっている業界が航空関連で、飛行機による出張が頻繁にある。急な出張が決まることも珍しくない。子どもを育てながら出張ができるのか、転職した方がいいのか? ととても不安だった。

ところがあまり表立って話に出てこないだけで、実際は乳幼児を抱えながら出張をしている女性はそこそこいることに気づいた。そこで今回は、私が勇気をもらった、出産後も出張をこなしている先輩ママ達の体験談を紹介したい。

■大学教員Aさんの場合「海外の学会に子どもを同伴」

大学教員のAさんは、お子さんが6カ月の時から年に2回、海外で開催される学会に参加している。学会の期間、子どもをどうするか? について、Aさんの出した結論は「子連れで出張」。

なんでも海外の学会は大規模なものほど、託児サービスが完備されていることが多いのだという。

「子どもの言葉が通じない環境に預けることに、最初は抵抗がありました。ただ預けてみたら言葉が通じないのは私の子以外も一緒で。言葉が通じない同士なりに楽しく遊べているようです」

小さいうちから色々な国の人と触れ合えるのも、子どもにとってよいのではないか、というのがAさんの感想。

■ 営業職のBさんの場合「24時間受入OKの託児所を利用」

Bさんは東京在住ながら、関西地区を任されるエリアマネージャー。
通常の出張は部下に頼んでいるのだけれど、大口の見込み客の接待と謝罪対応の時だけは、どうしても「出張」となってしまうのだそう。

接待は余裕をもって日程を組めることがほとんどのため、パートナーに調整してもらうかシッターを事前に手配して乗り切っている。が、急な謝罪対応など、どうしても難しい時に利用するのが24時間保育をしている託児所の一時預かり。

都内数カ所の24時間保育対応の保育所メンバーとなっていて、急な出張時、かつパートナーを頼れない時はフル活用しているそう。

「初めて24時間保育をしている託児所に預けるとなった時、シッターさんに送りをお願いしたのですが、大泣きしたそうです。その後私がお迎えにいったんですが、しばらく口をきいてもらえませんでした……。泊まり保育となった際は、後日大好きなディズニーランドに連れていってあげるなどをしています。今では『今日はお泊りね、ごめんね』と子どもに謝ると、『じゃあその代わり今度〇〇へ連れていってね!』なんて言われるようになりました」

子どもは思っている以上に環境になじんでくれる、というのがBさんの感想。

■外資系企業勤務のCさんの場合「手持ちのコネをフル活用」

外資系の会社で働くCさんは、アメリカ本社で行われる研修への参加が年に1回義務付けられている。アメリカへの往復の移動時間を含めると、延べ7日間の海外出張。Cさんはとにかく使えるコネを全て使ってその1週間を乗り切っているそう。

「夫が比較的時間の融通がきく仕事をしてはいるものの、1週間もの間ひとりで子どもの世話をするのは、やっぱり大変です。だから、去年の出張時は夫がワンオペで2日、私の両親に上京してもらい2日、その後専業主婦の友人に頼み、2日間面倒をみてもらいました。」

1週間まるまるは無理でも、2泊程度ならなんとか調整してもらえることが多い、というのがCさんの感想。

■ 先輩ママに勇気をもらった私が考えた出張プラン

そんな先輩たちの話に勇気をもらい、出産後の自分の出張時のプランを考えた。

・国内のフライトはなるべく早朝便を使い、保育園の送りだけパートナーに頼む。帰りは保育園のお迎えの時間に間に合う便で調整する。

・国内の泊まりの出張は事前に予定がわかるものだけに絞り、予定外の出張は断る。1泊で済むことがほとんどなので、その際はパートナーにお願いする。万が一2泊を超える場合は24時間保育所の利用、または都内に住む兄弟家族にお願いすることを検討する。

・フライト時間が短く、ホテルに託児施設が整っている上海や香港の出張には連れて行く。年に1回のアメリカ出張の際は、Cさんのように、仙台の実家・義実家の両親・兄弟家族にそれぞれ日程を分割して協力を仰ぐ。

■働く親の背中を見せることにも意味はあるはず

今回お話を聞いたAさん、Bさん、Cさん、そして出産を控えた私にも、ためらいがある。親の都合で子どもを振り回してしまっていいのか? という葛藤だ。

ただ先輩ママ達、そして私にできることは、働く親の背中をみせること。昔は難しかった「子どもを育てる」と「バリバリ働く」が両立する例を見せることにもきっと意味はある、と考えるようにしたい。

出産育児とキャリアの両立が出来る気がせず、前夫との子どもを持つことからずっと逃げていた30代の私。これから産まれてくる娘には本人が望みさえすれば何だってできる、というのを、自分自身の経験をもって証明したい。


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