東京ディズニーリゾートには2021年現在、ディズニー直営のホテル(ディズニーホテル)は4つあります。その中の一つ、ホテルミラコスタにはディズニーシーを眺めながら素敵なお料理をいただけるレストランがあるんです。今回はそのうちの一つ、「ベッラヴィスタラウンジ」をご紹介します。
ベッラヴィスタラウンジとは?
ベッラビスタラウンジは、ディズニーリゾートラインのディズニーシー駅にある「ホテルミラコスタ」内のレストランです。ベッラヴィスタとは、「美しい眺め」という意味。
ホテル内のレストランなので、ディズニーシーに入らなくても、店内に大きく設置された窓からディズニーシーのメディテレーニアンハーバーを眺めることができます。
その大きい窓から日差しが入り込んで、昼間はとても明るいのが印象的。インテリアは「ラウンジ」という名があることからも、ゆっくり落ち着けるような色合いが特徴で、ローテーブルとソファの席もあります。
通年のコースメニュー
ランチ、ディナーともにコース制となっており、通年のメニューとシーズンごとに変わるコースがあります。
まずは通年コースからご紹介します。ランチメニュー「ベッラヴィスタラウンジ・ランチコース」(4,500円)と、ディナーコース「ベッラノッテコース」(9,800円)は、だいたい3か月ごとにメニューが変わるようです(年末年始などは提供しないこともあり)。
例として、2021年12月から2022年3月の「ヴェッラビスタラウンジ・ランチコース」メニューは以下の通り。
・リングイネ 紅ズワイ蟹 浅蜊 アーリオ・オリオ
・本日の魚のインパデッラ 帆立貝のハーブクラスト カリフラワーピュレ オリーヴディップ
または 阿波尾鶏のアッロースト パルメザン風味 チキンのトマト煮込み ポレンタ
※別途¥2,000でメインディッシュを両方提供。
・ティラミス ストロベリーソルベ
・コーヒー または 紅茶
このように、「前菜・パスタ・お魚またはお肉・デザート・コーヒーまたは紅茶」という構成のことが多いようです。
シーズンごとのメニュー
シーズンごとに変わるコースは、その時のパークイベントをモチーフにしたメニューとなっています。ランチは6,000円、ディナーは13,000円です。このシーズンごとのコースがどのような雰囲気なのかを知っていただくために、今回は筆者がいただいた2つのコースをご紹介します。
東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!スペシャルコース
2021年9月4日に開園20周年を迎えた、ディズニーシー。それを記念して、2021年9月4日から2022年9月3日までの1年間、アニバーサリーイベント「東京ディズニーシー20周年:タイム・トゥ・シャイン!」を開催しています。ベッラビスタラウンジでも、このイベントをモチーフにしたコースが2021年10月31日まで提供されていました。
前菜は、信州サーモンのティンバッロ ピュアホワイトのパンナ・コッタ 蟹とクスクスのインサラータでした。
東京ディズニーシーのテーマポートの1つ、ポートディスカバリーをイメージし、バタフライピーで色付けされたチップで、ポートディスカバリーの海の噴水を表現しているとのことです。
魚料理は、本日の魚のインパデッラ 雲丹のクリームとプッタネスカのフォーム コンキリエッテ オマール海老のペスカトーレ。
コンキリエというショートパスタとオマール海老のペスカトーレで、マーメイドラグーンを表現しているそうです。
肉料理は、牛サーロインのアッロースト ンドゥイヤのディップとビーフのジュ 彩り野菜とアルフレッドソースでした。
赤いソースで赤ピーマンにスパイスの香りと辛さをプラスした「ンドゥイヤ」。もう一つのソースが、牛肉から出た水分を使用した「ジュ」です。お皿の黒・ンドゥイヤの赤・もう一つのソースの白でS.S.コロンビア号をイメージしているそう。
デザートには、さつま芋のスフレ アーモンドとバターのアイス オレンジ風味のエスプーマが提供されました。
東京ディズニーシー20周年のコスチュームを着たミニーのシルエットと、三色のソースが輝いていている、きれいな盛り付けのデザートでした。
食後の飲み物として、コーヒー または 紅茶を選択できます。
ディズニー・クリスマス ランチコース
こちらは、2021年11月1日から2021年12月25日まで提供されているランチコースです。
前菜は、真鯛のマリネ 帆立貝のタルタル仕立て 蕪とグレープフルーツ レモン香るストラッチャテッラチーズ。
クリスマスリースを彷彿とさせる盛り付けで、見た目もとても美しかったです。
魚料理は、本日の魚のインパデッラ 海老のフリット イカと小松菜のサルターティ サルシッチャと赤玉葱のリゾットです。
フリットの口当たりはもちろんですが、筆者が特に驚いたのがリゾット。柔らかすぎず、硬すぎず、絶妙な硬さと柔らかさをキープしたリゾットは、口に入れた瞬間「ほー!」と心の中で唸るほどの美味しさでした。
肉料理は、牛サーロインのタリアータ 水菜のインサラータ 牛たんのペポーゾ 根セロリのピュレ スグリのマルメラータ。
牛サーロインももちろん美味しかったのですが、牛タンのペポーゾがとても美味しかったです。ペポーゾとはフィレンツェを代表する郷土料理で、牛肉を黒胡椒と赤ワインで煮込んだお料理だということ。
デザートは、苺とクランベリーのムース サワークリームのアイスでした。
可愛らしい見た目で、食べるのがもったいないくらいの一品です。赤い球状のものがイチゴとクランベリーのムースなのですが、スプーンを入れるととてもやわからく、口に入れるとクランベリーの酸っぱさとムースの程よい甘さが混ざってとても美味しかったです。
食後の飲み物とし、こちらでもコーヒーまたは紅茶が選べました。
なお、コースにはパンが2種類(バゲットとオニオンパン)がついてきました。お代わりも可能で、温めてもってきていただけます!どのお料理も一品一品凝って作られており、一口一口に驚きがあり、ゆっくり味わっていただきたいお料理たちばかりです。
ドリンクも種類豊富
アルコールはワインやスパークリングワインもあり、お料理と合わせてワインをいただけるワインペアリングもあります。筆者は、2022年1月7日までの限定ドリンク「ベッラヴィスタ・ラウンジ オリジナルカクテル」(1,800円)をいただきました。
カルヴァドス、コアントロー、クランベリージュース、アップルジュース、カシスシロップなどが入ったアルコールドリンクで、赤い色と中に入れられたローズマリーの緑のコントラストがクリスマスを彷彿とさせていました。とてもさっぱりとした味ながらも、クランベリーとりんごの優しい甘みが口に広がって、とても美味しかったです。