かつて琉球王国だった沖縄は、琉球、日本、中国、東南アジア、アメリカなど各国からの影響を受けた「チャンプルー(混ぜこぜ)」文化の街。沖縄の定番土産としてよく知られている「ちんすこう」も琉球の伝統菓子のひとつですが、沖縄には伝統を現代風にアレンジしたスイーツや世界各国のスイーツも多くあります。そうした視点でカフェ巡りをしてみるのも面白いかもしれません。そこで、観光の疲れを癒してくれる、沖縄ならではの絶品スイーツが味わえるカフェを5つご紹介します。
1 VIVA LA COFFEE(ビバラコーヒー)
世界を旅した夫婦が営むカフェで味わう素朴なキャロットケーキ
読谷村にあるブラジル料理と自家焙煎コーヒーが自慢のカフェ。おすすめのスイーツはブラジルの定番スイーツ「キャロットケーキ」で、本場ブラジルの味を体験することができます。沖縄県産のきび砂糖と県産の人参(ある時期は)を使用し、自家製のチョコレートソースでコーティングしたキャロットケーキはとてもしっとり。素朴で優しい甘さが人気の理由です。
コーヒー豆は、ブラジル・サンパウロ出身のオーナー(妻)の伯父が現地で営む農園のものを仕入れて、お店で自家焙煎しています。
39ヵ国を旅した二人が営む“旅するカフェ”
お店のコンセプトは「世界を旅するカフェ」。オーナー夫婦は2年間で39ヵ国を旅して、料理やコーヒーについても学んだそう。提供されているメニューは「現地の味」を再現したものが多く、中でも他ではなかなか食べられないブラジルのソウルフード「フェイジョン」(1,150円)はリピート率No.1です。
店内には、二人が旅中に撮影した写真や、旅にまつわる書籍が飾られ、旅欲がかき立てられます。コーヒーが好きな方はもちろん、カフェ好きな方も、ぜひ足を運んでみてください。
ご当地サポーターコメント
本場ブラジル仕込みの料理やスイーツメニューが味わえるカフェは珍しいですよね? そしてオーナーご夫妻がとにかく魅力的! 二人に会うために訪れるお客さんも多いと思います。
沖縄県中頭郡読谷村大湾662 D-201
那覇空港から車で約45分
営業時間:9:00〜15:00(フードL.O.14:00、ドリンクL.O.14:45)
定休日:水曜、木曜
098-953-8728
駐車場:無料
2 MOTHER COFFEE
パリッ、もっちり。ドイツ生まれの「ダッチベイビーパンケーキ」
北中城村(きたなかぐすくそん)の住宅街にある、ドイツ生まれのパンケーキ「ダッチベイビーパンケーキ」が主役のカフェ。パンケーキというと、厚みがあってふわふわな食感のものを想像すると思いますが、同店のパンケーキは新食感。熱伝導率の良いスキレットに生地を流し込み、オーブンで焼き上げることでパンケーキがパリッ、もっちりと仕上がります。
大学芋と大福アイス、自家製芋のペースト、黒ごまがトッピングされた「おいものパンケーキ」は特に大人気。甘さ控えめの生地は卵の優しい風味がふわっと香ります。
外人住宅をリノベーションしたおしゃれな
もともと外人住宅だった建物をオーナー自らの手でリノベーションしたという店内は、アンティークな雰囲気が印象的。琉球漆喰で仕上げた壁は温かみと落ち着きのある空間を演出しています。場所柄、近くに住む外国人も多数訪れるというMOTHER COFFEE。異国情緒も感じられ、日本にいながら海外気分が味わえます。
パンケーキは食事系5種類、スイーツ系5種類の計10種類。モーニング、ランチ、スイーツタイムとさまざまな時間帯に利用したくなる一軒です。
ご当地サポーターコメント
スイーツ系の中では特に「ベリー」が、お食事系は「ベーコン」のパンケーキが人気だそうです。どれもおいしそうなので、数人でシェアするのも良いかもしれません。
沖縄県中頭郡北中城村字瑞慶覧588
那覇空港から車で約40分
営業時間:8:00~17:00(L.O.16:30)
定休日:木曜
098-923-3723
駐車場:無料
3 星野リゾート バンタカフェ
ふるふるつるん!カラフルなジュレが可愛らしい新食感のソーダ
読谷村の海岸線沿いに建ち、全席が特等席のカフェ。施設内には「大屋根デッキ」「海辺のテラス」「岩場のテラス」「ごろごろラウンジ」の4エリアがあり、沖縄の自然の魅力を存分に感じることができます。
絶景を眺めながら味わいたいのは、沖縄の伝統茶「ぶくぶく茶」からアイデアを得たという「ぶくぶくジュレソーダ」。ふわふわの泡の下にはハーブが香るソーダと、マンゴーやハイビスカスなどの色鮮やかな水玉模様のゼリーが入り、南国らしい味わいです。食感はふるふるつるん! ピュアな果実味がスーッと体に染み渡っていきます。
全席眺望確約!自然の地形を活かした絶景カフェ
自然の地形を活かした空間の中に広がるエリアの中のひとつ、海風を感じる「海辺のテラス」。座敷に座ると、目の前には絶景が広がります。天候や時間帯で表情を変える海はずっと見ていても飽きることがありません。
波の音に耳を傾け、海を眺めながらのスイーツタイムは至福のひととき。そのまま海辺に出て海岸を散策することもできます。青い海と空、そして夕暮れ時には、空を茜色に染めながら海に沈んでゆく夕日も望める最高のロケーション。癒しと非日常を体験してみませんか?
ご当地サポーターコメント
海を見慣れたはずの沖縄県民も感動する圧倒的な絶景カフェ。ここに来ると、すっきりとした爽快感を得ることができます。
沖縄県中頭郡読谷村儀間560
那覇空港から車で約70分
営業時間:10:00~日の入り1時間後(日の入りにてラストオーダー)
定休日:無休
098-921-6810
駐車場:カフェ利用で60分無料
営業日や営業時間は都合により変更の可能性あり
4 羊羊 YOYO AN FACTORY
村の日常に寄り添う和菓子屋さんがつくる、和スイーツ
北中城村の閑静な住宅街に、沖縄では珍しい本格的な和菓子屋さんがあります。創業は平成30年春。店頭に並ぶのは、気軽に買えて気軽に食べられる日常に寄り添う和菓子です。自家製の大福餡と、毎朝つきたてのお餅を使った「豆大福」や、黒糖を使った「どら焼き」、椎茸やカシューナッツが入ったもち米100%の「台湾ちまき」が定番。
その他にも「いちご大福」(1、2月)や「桜もち」(3月)、「柏餅」(4月)、「芋ようかん」(秋)など季節に合わせたお菓子も並びます。
懐かしいのに新しい。和を取り入れた外人住宅
実家が岐阜県の和菓子屋である店主と、村内でパン屋(プラウマンズランチベーカリー)を営む二人がオーナー。「村の日常に寄り添う和菓子屋でありたい」という想いで日々お菓子を作り、販売しています。
外人住宅を改装した店内は、新しさと懐かしさが共存する居心地の良い空間。できたての和菓子はテイクアウトだけでなくイートインもできるので、柔らかな光が差し込む明るい店内で、抹茶やコーヒーと一緒にぜひ味わってみてください。
ご当地サポーターコメント
地元の人も通う人気店で、週末やイベント前には早い時間に売り切れてしまうことも。事前の予約をおすすめします。
沖縄県中頭郡北中城村喜舎場366
那覇空港から車で約33分
営業時間:10:00~16:00(L.O.15:00) ※ラストオーダー時間変更の可能性あり
定休日:無休
098-979-5661
駐車場:無料
5 鶴亀堂ぜんざい
ひんやりふわっ!冬でも食べたいかき氷
座喜味城跡(ざきみじょうあと)の門前にお店を構える老舗ぜんざい屋。別名「パープルダイナマイト」と呼ばれる「紅芋黒糖ぜんざい」は、鮮やかな紫色で見た目のインパクト抜群です。
氷の中には、毎日6時間以上かけて煮込む金時豆と白玉、紅芋アイスが入っており、無農薬のサトウキビを使用した黒糖とショウガで作ったオリジナルのシロップと、仕上げに紅芋パウダーがかけられています。氷はサクッ、ふわふわ。甘さを抑えた優しい味わいのぜんざいは、最後の一口まで飽きることなく食べられます。
昭和レトロの雰囲気を残した店内
「ぜんざい」というと、小豆を甘く炊いた温かいものを想像する人が多いと思いますが、沖縄のぜんざいは、このような甘く煮た金時豆の上に「氷」がのったかき氷を指します。金時豆にはカルシウムや鉄分、ビタミンB1、B2などの栄養が豊富に含まれているので、ぜんざいは健康的なスイーツといっても良いかもしれません。
昭和な雰囲気が漂う店内でいただけるのは、10種類ほどのぜんざいと、地元の食材を使ったメニューも開発中とのことです。
ご当地サポーターコメント
ゆっくりと時間をかけて炊かれた金時豆は、中まで柔らかくしっとり。程よく香るショウガが食欲をかき立ててくれます。
沖縄県中頭郡読谷村座喜味248-1
那覇空港から車で約60分
営業時間:11:00~17:00
定休日:水曜(7~8月は無休)
098-958-1353
駐車場:無料
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記事公開:2021/11/29
提供・星野リゾート みちくさガイド
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