コロナ禍の影響による値上げが相次いでいますが、資格試験も例外ではありません。多くの人が受験する国家資格や民間資格も次々と値上げしています。主な資格試験の値上げ状況や受験料値上げの理由について説明します。

社会保険労務士

受験料が6,000円上がったのが、国家資格である社会保険労務士(社労士)試験です。2021年2月の試験から受験料9,000円から1万5,000円に値上げされました。

受験料の値上げは、国が現状に即した形で試験の実施に必要な費用を見直した結果ですが、コロナ禍によって多額の感染対策費用が発生したことがその大きな要因となっているようです。

社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士

同じく国家資格となる「介護3資格」の受験料は2021年度試験から2割値上げとなりました。

・社会福祉士 1万5,440円→1万9,370円(3,930円値上げ)
・介護福祉士 1万5,300円→1万8,380円(3,080円値上げ)
・精神保健福祉士 1万7,610円→2万4,140円(6,530円値上げ)

検温や消毒などの新型コロナウイルス感染対策のために試験実施費用が大幅に増加したため、十分な試験実施費用の確保を目的として国が受験料の値上げを行ったのです。

情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験

IT分野の国家資格である「情報処理技術者」および「情報処理安全確保支援士」の受験料も5,700円から1,800円増の7,500円に値上げされました。

・筆記試験 2021年度秋試験より値上げ
・CBT方式 2022年4月実施試験より値上げ

こちらも、新型コロナ対策費用による試験実施費用の増大から国が値上げに踏み切りました。