韓国歌謡界が現在の「K-POP」に近い様相を帯びはじめた90年代。その中心には、若者たちの絶大な支持を得たグループ歌手、特に「アイドルグループ」の登場がありました。最近はリバイバルソングブームもあって、かつてのアイドルグループに再びスポットライトが当たることもしばしば。「最近テレビでよく見かけるけど、一体どんな人たちだったの?」という人もいるのではないでしょうか。そこで、今のK-POPアイドルたちの原点ともいえる、往年の人気K-POPアイドルグループを振り返ってみましょう!
「歌って踊れる」初代ボーイズアイドルグループの登場!
2大グループのライバル対決
90年代に若者たちの爆発的な支持を得てあらゆる面で社会現象を巻き起こした初代ボーイズアイドルグループが、H.O.T.(エイチオーティー)とSechs Kies(ジェクスキス)です。彼らは「宿命のライバル」と呼ばれ、当時は何かにつけて対立構図が盛り上がりました。また、インターネットや携帯電話が普及し、急ピッチでファンの団体・組織化が進んでいった時期でもあります。韓国のアイドルのファンクラブには各自象徴するシンボルカラーがありますが、その文化が生まれたのもこの頃と言われています。
【 H.O.T.(エイチオーティー)】
韓国で知らぬ者はいなかった!伝説のカリスマアイドルグループ!
カンタは現SMエンタ理事
現在東方神起らが所属するS.M.エンターテイメントが最初に輩出した5人組ボーイズグループ。グループ名は「High-five Of Teenagers(十代の勝利、代弁者)」の略。アイデンティティーや社会問題などをテーマにした歌、斬新なファッションとメイクで文字通り大ブレイクしミリオンヒットを連発しました。
電撃解散後、ヒジュンとカンタはソロ転向、ウヒョク、トニー、ジェウォンの3人は移籍し「JTL」としても活躍しました。シンボルカラーは白。
メンバー:ムン・ヒジュン(リーダー)/1978年、チャン・ウヒョク/1978年、トニー・アン/1978年、カンタ/1979年、イ・ジェウォン/1980年
活動時期:1996年~2001年
代表曲:「幸福」「Candy」「We Are The Future」
主な受賞歴:MBC十代歌手賞30代未満が選ぶ人気歌手賞(2000)、Mnet KMミュージックフェスティバル10周年リメンバー1999賞(2008)
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VS
【Sechs Kies(ジェクスキス)】ヒット曲多数! 人気を博したボーイズダンスグループ!
多方面で活躍するウン・ジウォン
SS501などを輩出したDSPエンターテイメントが最初にデビューさせた6人組ボーイズグループ。グループ名は「歌謡界に輝く6つの水晶」という意味。
幅広いダンスパフォーマンスと個性的なキャラクター、若者たちが共感しやすい歌詞で、十代を中心に熱狂的な支持を得ました。電撃解散後、ジウォン、ソンフン、ジェジンはソロ転向、ジェドク、スウォンの2人は「J-WALK」としても活動しました。シンボルカラーは黄色。
メンバー:ウン・ジウォン(リーダー)/1978年、イ・ジェジン/1979年、キム・ジェドク/1979年、カン・ソンフン/1980年、コ・ジヨン/1980年、チャン・スウォン/1980年
活動時期:1997年~2000年
代表曲:「フォーム生フォーム死」「カップル」「学院別曲」
主な受賞歴:KBS歌謡大賞本賞(1999)、大韓民国映像音盤大賞ゴールドディスク部門本賞(1999)
追いつけ追い越せ!多彩なボーイズグループが続出
SHINHWA(神話)
H.O.TとSechs Kiesの大成功によって、90年代後半はボーイズグループが立て続けにデビューしました。現在も活動を続けるSHINHWA(神話)をはじめ、たくさんのアイドルグループが若者たちの人気を得ました。
【NRG (エヌアールジー)】
イ・ソンジン
80年代の人気グループ「ソバンチャ」のメンバーがプロデュースした個性派ボーイズダンスグループ(イ・ソンジン、チョン・ミョンフン、ムン・ソンフン※脱退、ノ・ユミン、故キム・ファンソン)。
中国でも人気を博した元祖韓流スターです。グループ名は「New Radiancy Group(新しく輝くグループ)」の略。現在は個人活動中心ですが、公式的な解散はしていません。シンボルカラーはピンク。