群馬県みどり市を流れる渡良瀬川沿い、高津戸峡近くにある「ながめ公園」。その眺めの良さから名付けられた公園です。園内にはかつて栄えた劇場があり、秋には菊花大会も開催されます。年間を通じて多くの人で賑わう「ながめ公園」と、周辺のおすすめスポットをご紹介しましょう。
景色抜群!歴史あふれる「ながめ公園」
みどり市大間々にある「ながめ公園」は、渡良瀬川沿いの景勝地の一つ「高津戸峡」から程近い場所にあります。辺りの景観や眺めがとても良いことから、この公園の名前がつけられました。
大正14年には「ながめ遊園地」が誕生し、余興場や割烹や旅館なども併設されました。昭和62年に閉鎖するまで多くの人が訪れる人気のスポットで、入場するのに何キロにも及ぶ行列を作ったとも言われています。
また春にはぼたんやつつじ、藤の花などが、秋には紅葉や菊といった季節の草花が楽しめる事でも有名でした。
現在も公園前に流れる渡良瀬川の渓谷美を楽しんだり、赤い高津戸橋からの景色を眺めたりと年間を通じて多くの人が足を運びます。
ながめ公園の魅力
それでは早速、ながめ公園内の魅力的なスポットや催し物をご紹介しましょう。
見学可能!かつての劇場「ながめ余興場」
園内には、昭和12年(1937年)に建てられた木造の劇場「ながめ余興場」があります。
劇団や歌手などが公演を行う劇場で、昭和20年から30年頃に最盛期を迎えました。なんと、2か月で30万人もの人が足を運んだといわれています。人気ぶりが伺えますね。
昭和レトロな佇まいの建物で、歌舞伎座を意識した入り口が特徴的です。内部には6m以上もある廻り舞台や花道、そして二階席もあり、現在でも演劇やコンサートなどで利用ができます。公演がない日は、内部の見学も楽しめます。
・料金 大人300円 小中学生150円
・営業時間 9:00〜16:00
・休館日 火曜日
・詳細はこちらをご覧ください
秋に盛大に開催される「関東菊花大会」
ながめ公園は、菊が有名なスポットでもあります。例年11月には関東菊花大会が開催され、盆養菊や盆栽菊、大作りなど1,000鉢もの菊が展示されます。「菊のながめ」として親しまれているイベントです。
以前はながめ公園だけで開催されていた関東菊花大会ですが、2021年は新型コロナの影響で密を避けるため、市内各地に会場を分散し、大切に育てられた豪華絢爛な菊の花が展示されています。
ながめ公園内では、五重の塔や群馬の名峰赤城山をモチーフにした菊、さらには地元の園児が育てた菊の作品も見られますよ。秋の風物詩美しい菊は一見の価値あり!ぜひ足を運んでみてくださいね。
・開催期間:2021年11月2日(火)〜11月21日(日)
・入場無料、鑑賞時間は各会場により異なる
・詳細は開催案内をご覧ください