夜空を見上げながら満天の星空と言うのは間違った日本語だということをご存知ですか?正しい意味や満点との違いなどを解説していきます。正しい表現方法などを解説しながら、間違いやすい日本語を10個ご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
満天の星空はどこが間違っているのかや正しい日本語・熟語や英語表現も
満天の星空は間違った日本語表現:正しくは満天の星
満天の星空は間違った日本語表現です。正しくは満点の星というのが正しいです。そもそも、満天という言葉の意味は空いっぱいのという意味です。同じ表現の言葉を使うことになるので、夜空を見上げながら言う時には気を付けましょう。
満天の星の英語表現や熟語・使い方:starryskies
満天の星は英語に直訳する言葉がないので、ニュアンスによる表現で熟語を作るしかありません。星と空を形容詞の形に直したstarry skiesという熟語が一番意味としてはピッタリします。また、夜空の場合には、night skyになります。使い方は通常の使い方通りです。
満天と満点の違い:満点は点数で満天は夜空という意味
満天と満点の違いは、夜空か点数かの違いです。満天は、夜空を見上げながら言う言葉であり、満天の星空という間違った日本語表現のように使われますが、満点は100点満点など主にテストの点数などで使われます。使い方に注意しましょう。
満天の星空のように間違えることの多い日本語10選その1
満天の星空のように間違った日本語表現①雨模様
満天の星空のように間違った日本語表現の1つ目は、雨模様です。近年では雨模様は小雨が降っている様子を指して表現する言葉として使われますが、正しい表現は、雨が降りそうな曇り空の様子のことを意味します。
他にも、天気や時刻を表す表現には間違った日本語表現として理解されている言葉がいくつかあります。例えば、豪雨とは、災害を引き起こす程の大雨のことであり、通常の大雨では豪雨という言葉は使いません。実際に災害が起きてから豪雨という言葉を使います。
他にも、未明という言葉は、まだ明けないという漢字から連想されるのか、4時から5時くらいを想像されますが、実際には0時から3時のことを指します。同様に、五月晴れという言葉も、5月の様な晴れ間ではなく、梅雨の時期の晴れ間のことを意味しているので、天気や時間に関しての言葉を正しく使いましょう。
満天の星空のように間違った日本語表現②よろしいですか
満天の星空のように間違った日本語表現の2つ目は、よろしいですかです。よろしいですかの正しい表現はよろしいでしょうかです。よろしいですかという言葉はくだけた言い方になります。目上の人に使う敬語としてくだけた言い方は間違っていますので注意しましょう。
ビジネスなどの場で、よろしいですかという言葉を使ってしまうと恥をかくこともあるので注意してください。そちらも参考にしてみましょう。
満天の星空のように間違った日本語表現③とんでもございません
満天の星空のように間違った日本語表現の3つ目は、とんでもございませんです。ともでもないという意味は、思いもかけないや全くそうではないという意味です。この「ない」という意味の言葉にさらに丁寧に言おうとした結果がとんでもございませんとなるのですが、とんでもないで1つの言葉なのでとんでもないが正しいです。
「ない」という言葉だけを見た場合、ないを丁寧に言えば、ございませんという言葉として表現はできます。しかし、とんでもございませんという言葉は間違った日本語であり、そんな日本語は存在しないのです。
満天の星空のように間違った日本語表現④いやがおうにも
満天の星空のように間違った日本語表現の4つ目はいやがおうにもです。正しい表現は、いやがうえにもです。漢字で書くと、弥が上にもと書きます。否が応でもという漢字表記もあるのですが、仕方なしにという意味で使われ、正しい表現はいやがうえにもとなります。
満天の星空のように間違った日本語表現⑤前人未踏
満天の星空のように間違った日本語表現の5つ目は、前人未踏です。一見すると正しい表現に見えますが、実は間違った日本語です。前人未踏とは、人がまだ足を踏み入れたことが無い場所に到達したという意味で使われます。
しかし、正しくは人跡未踏という表現です。人跡とは人の足跡のことです。つまり、人がまだ踏み入れたことない土地に赴いた場合には人跡未踏となります。ちなみに、誰も至らない境地に至ることを、前人未到と表現します。この前人未到と混同されて前人未踏という表現が出てきたと考えられています。
満天の星空のように間違えることの多い日本語10選その2
満天の星空のように間違った日本語表現⑥失笑
満天の星空のように間違った日本語表現の6つ目は、失笑です。笑いを失うと書くせいか、笑わないことやしらけることを失笑という意味だと勘違いしている人が多いようですが、実際には笑ってはいけない場面で笑ってしまうことなどを指します。会議の時などに思わず吹き出してしまう場合に使いましょう。
同じ笑うという表現に爆笑があります。こちらは大きな声でものすごく笑ったという意味で使っている場合には間違った日本語となります。爆笑とは、大勢の人が一斉に笑うことを表しています。笑いの規模を表す場合には腹を抱えて笑うという表現が正しいのです。
満天の星空のように間違った日本語表現⑦熱にうなされる
満天の星空のように間違った日本語表現の7個目は、熱にうなされるです。高熱で病気でうわ言を言うという意味を、熱に浮かされると表現することはあります。しかし、熱にうなされるという表現は間違っています。もしも、うなされるという言葉を使いたい場合には、熱が出てうなされるという表現が正しい使い方と言えます。
満天の星空のように間違った日本語表現⑧舌の先の乾かぬ内に
満天の星空のように間違った日本語表現の8個目は、舌の先の乾かぬ内にです。今言ったことや約束を忘れる前に破ったり違うことを言うことです。すぐに嘘をつく人の例えとしても使われますが、正しくは舌の根の乾かぬ内です。舌の先は間違いです。
満天の星空のように間違った日本語表現⑨眉をしかめる
満天の星空のように間違った日本語表現の9個目は、眉をしかめるです。しかめるのは眉ではなく顔なので正しくは顔をしかめるです。不満や不機嫌な様子を表す言葉です。眉はひそめるものなので、嫌悪感を表す言葉で眉をひそめるという言葉を使いましょう。
満天の星空のように間違った日本語表現⑩泥試合
満天の星空のように間違った日本語表現の10個目は、泥試合です。正しくは泥仕合と書きます。確かに醜い試合や見ていられないようなことに対して使う表現方法ですが、ミスなどをしてドロドロとしたみっともない試合ではなく、揚げ足取りなどをする醜い争いのことを言います。