nope、スラング、nah、英語、使い方、発音、意味、とは。 「nope」という英語のスラングを聞いたことがあるでしょうか。ここでは、最近SNSなどでよくみられる「nope」の発音や意味、類語の「nah」や対義語などの使い方とはどういったものかを検証します。
nopeの意味とは?発音は?
「nope」のアメリカ英語での発音とは
英単語の「nope」の、アメリカ英語での発音記号は「nóup」になります。カタカナで表すと、「nope」は「ノゥプ」と発音します。「プ」は破裂音で、音を出さないで発音するので注意しましょう。そうすると、外国人相手に「ノゥプ」と言ったら、「ああ、nopeと言いたいんだな」と相手にわかってもらえます。
「nope」のイギリス英語での発音とは
スラングの多くはアメリカ英語として多く使われると思われがちですが、「nope」はイギリス英語でもつかわれます。ただし発音は違います。イギリス英語での「nope」の発音記号は「nˈəʊp」になります。カタカナで表すと「ナゥプ」といった発音で通じます。
英語のスラング「nope」の意味とは
「nope」は簡単にいうと英語の「no」にあたります。ですが、「nope」は単純に「noのスラング」と言い切ることはできません。意味合いの上では、否定を意味する「no」のスラングである「nope」ですが、文法的に言うと、「nope」には「no」にはない「動詞としての使い方」があるからです。
動詞として扱うときの「nope」の意味
「nope」を動詞として扱う際の品詞は自動詞になります。このときの「nope」の意味は「ビッくらこいた」、「おったまげた」といった、くだけた言い回しになります。「nope」はあくまでも「no」のスラングなので、自動詞として使うときにも、この「no」の意味する否定的な感覚や嫌悪感が含まれまれます。
「no」にはない「nope」特有のニュアンスとは
「nope」は本来は「no」のスラングですが、意味合いにおいては「no」にはない「nope」特有のニュアンスがあります。それは、「nope」を使うのは「逃げる」場面が多いということですイメージとして、嫌悪しているものから「逃げる」ことを脳内に想定して使われることが「nope」には多いということです。
目上の人には使えない「nope」
日本語にも尊敬語や丁寧語でなければ目上の人やビジネスシーンでは使えない表現があるように、英語もスラングは目上の人やビジネスシーンでは使えません。日本語のように尊敬語や丁寧語の明確な線引きがあるわけではありませんが、スラングというのは目上の方には使わないのが英語の常識といえるでしょう。
ビジネスメールでも使えない「nope」
目上の方や自ビジネスシーンで「nope」が使えないのと同様に、ビジネスレターでも「nope」は使えません。理由は全く同じで、スラングはあくまで砕けた調子の文章に使うので、ビジネスレターで使うことはご法度なのです。
nopeの類語や対義語は?
「nah」1つしかない「nope」の類語
「no」のスラングである「nope」の類語は「nah」だけです。かえって、「no」の対義語である「yes」のスラングは、「yep」「yup」「yap」「ya」などいくつもあります。やはり英語でも、肯定の意味に使われる単語の方が、英語でも日常的に、また頻繁に、好んでよく使われているのです。
「nope」の類語「nah」
「nope」の類語は「nah」です。「nah」もやはり「no」のスラングで、文法では副詞です。「nope」と違って「nah」には動詞としての使い方はありません。「nah」の発音記号は「nɑ'ː」、カタカナで表した場合の発音は「ナァ」になります。また短く「ナッ」と発音しても、「nah」として通じます。
「nope」の類語「nah」の使い方とは
「nope」の類語「nah」には副詞としての使い方しかありませんので、「nope」と違って主に会話体でのみ使われます。「nah」は「no」のスラングなので、意味は「いやぁ」、「違うよぉ」といった意味になります。
「nope」の対義語①「yep」
「nope 」の対義語の1つ目は「yep」です。「yep」は英単語の「yes」のスラングです。「yep」の発音記号は「jép」、カタカナでは「イャップ」になり、最後の「プ」は破裂音で、音を出して発音しません。「yep」の意味は「うん」「そうだなぁ」とか「そーだよぉ」となります。
「nope」の対義語②「yup」
「nope」の対義語の2つ目は「yup」です。「yup」もやはり「yep」と同じように「yes」のスラングで、「そうだよ」「うん」「まぁね」といった意味があります。「yup」の発音記号は「jˈʌp(米国英語)」で、カタカナでは「ヤップ」と発音します。
「nope」の対義語③「yap」
「nope」の対義語の3つ目は「yap」です。「yap」も「yes」のスラングで「そうだよ」「うん」「まぁね」といった意味がありますが、「yup」や「yep」との大きな違いが1つだけあります。「yap」には動詞としての使い方があるのです。「yap」の発音記号は「jˈæp」で、「ヤップ」と発音します。
「nope」の対義語「yap」の動詞としての使い方とは
「yap」の動詞としての使い方の意味は、「がみがみ言う」、「(…に)キャンキャンほえたてる」、「ぺちゃくちゃしゃべる」、「ぺちゃぺちゃしゃべる」になります。例えば「Shut your yap for a while.(ちょっとの間がみがみいうのをやめろよ)」といった使い方をします。
「nope」の対義語④「ya」
「nope」の対義語の4つ目は「ya」です。「ya」も「yes」のスラングで、「そうだよ」「うん」「まぁね」といった意味ですが、それとは別に「you(あなた)」や「your(あなたの)」のスラングとしても「ya」は使われます。「yap」の発音記号は「jɑ́」で、「ヤ」とか「ヤー」と発音します。
「you(あなた)」のスラングとしての「ya」の使い方とは
「you(あなた)」のスラングとしての「ya」は、アメリカで作られた映画やドラマでもっともも多く聞く言葉です。例えば「あなたを愛しています」という意味の「I love ya.」、「I love ya.」とか、「またね」という意味の「See ya 」は、もっともも頻繁に耳にします。
「your(あなたの)」のスラングとしての「ya」の使い方とは
「your(あなたの)」のスラングとしての「ya」もアメリカ制作の映画やドラマによく出てきますが、日本語がネイティブの人には、割と聞き取りづらい言い回しです。「Put ya hands up in the air!(手を挙げろ!)」という言い回しは、映像にはもっともよく出てくる表現です。
「nope」の対義語⑤「yeah」
「nope」の対義語の5つ目は「yeah」です。「ya」も「yes」のスラングで「そうだよ」「うん」「まぁね」といった意味です。「yeah」は昔からよく洋楽の歌詞としてよく使われているので、中年以降の方でもよく知っている英語のスラングです。「yeah」の発音記号は「jéə」で、「イヤー」と読みます。
「nope」の対義語⑥「yeah」と同じ発音の「yea」
「nope」の対義語の6つ目は「yea」です。「yea」も「yes」のスラングで、発音記号は「yeah」の発音記号と同じ「jéə」で、「イヤー」と読みますが、「yeah」にない意味があります。「さよう」、「実に」、「げに」、「そのうえ」、「否それどころか」といった意味です。この場合の文法は副詞です。
「nope」の対義語「yea」のもう1つの使い方とは
「nope」の対義語「yea」には、文法的に名詞としての使い方もあります。名詞としての「yea」の意味は、不可算名詞 (数えられない名詞)として「肯定」「賛成」と、可算名詞(数えられる名詞)として「 賛成投票」「賛成投票者」という意味があるのです。
「nope」の対義語「yea」の例文とは
「nope」の対義語としての「yea」は副詞です。副詞としての「yea」の例文は、「It is wicked, yea devilish.(邪悪どころか極悪です)」といったものや、「yea everlasting joy.(実際、あなたが見出すのは永遠の喜びです)」といったものがあります。
nopeの使い方や例文は?
「nope」の使い方①副詞として使う
「nope」の使い方と例文の1つ目は「副詞としての使い方」です。副詞として使うといえば、少し小難しい感じがしますが、英語の「no」と同じように使うといえばわかりやすいと思います。相手に何か聞かれたときに、否定の意味の「no」といって返すときに、「no」の代わりに使います。
「nope」を副詞として使う場合の例文とは
例えば、「Do you want a piece of cake? Nope (ケーキを一切れいかが?いや、いらん)」や、「Do you want to join us?」「Nope 」(「一緒にやらない?」「いや、やめとくわ」)というように、「nope」は主に会話で「no」と同じように使います。
「nope」の使い方②動詞として使う
「nope」の使い方と例文の2つ目は「動詞としての使い方」です。「nope」を動詞として使う際の意味は、「no」の否定的なニュアンスを含む、「怖い」や「恐ろしい」を砕けた調子でいうような日本語になります。つまり日本語にあえて訳すなら、「おっかない」「ビビった」という感じの意味になるのです。
「nope」を動詞として使う場合の例文とは
例えば、「I noped so much when I found a dead snake in my basement!(地下室で死んだ蛇を見つけた時には、すんごいぶったまげたよ!)」といった感じです。