大切な息子や娘、兄弟や姉妹が主役となる身内の結婚式。 服装やご祝儀、当日の立ち居振る舞いなど、 一般のゲストとは立場が違うからこそわからないこともたくさんありますよね。 今回は、親族の結婚式に参列する場合の お呼ばれマナーについて、ご紹介をさせていただきます。

みなさまこんにちは、DRESSY編集部です◎

大切な息子や娘、兄弟や姉妹が主役となる身内の結婚式。

服装やご祝儀、当日の立ち居振る舞いなど、一般のゲストとは立場が違うからこそわからないこともたくさんありますよね。

今回は、親族の結婚式に参列する場合の お呼ばれマナーについて、ご紹介をさせていただきます。

結婚式に参加する兄弟・姉妹の服装は?

知っておきたいのが、結婚式においての家族や親族がどういう立場にあるのかということ。

結婚式でも親族や家族の席は末席にあることでもわかるように、新郎新婦の兄弟・姉妹は、新郎新婦さまと一緒にゲストをおもてなしする立場。

そのため、お祝いの場にふさわしい華やかさ以上に、きちんとした印象を与える装いでゲストに失礼のないようにという点が重要になります。

特に、新郎新婦との関係性が近いほど、 服装の「格」の高さが求められるのです。

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

親族として「格」を意識した正しい装いが必要になります。

例えば新郎側は和装、新婦側は洋装といった場合でも、黒留め袖と黒で華やかなワンピースやアンサンブルといったように、どちらも正礼装であれば大丈夫。

写真に撮った際の統一感など、気になる場合は両家で事前に話しておくと安心ですよ。

兄弟・姉妹は新郎新婦よりも目立ち過ぎず、両親よりも控えめな準礼装・略礼装を着用しましょう。

とくに、洋装の場合は両親よりも格下の装いになるようにすると良いですよ。

高校生以下の学生は、制服が正装となります。

着崩したりアレンジしたりせず、正しい着こなしで参列しましょう。

父の正装

▼洋装
時間帯によってフォーマルな装いが変わります。

昼に行われる結婚式の場合はモーニングが正礼装、比較的カジュアルな式であれば準礼装のディレクターズスーツでも◎

夕方や夜にスタートする場合は、燕尾(えんび)服、タキシードが正礼装、ブラックスーツが準礼装となります。

▼和装
正礼装である黒の五つ紋付き羽織袴を着用します。

母の正装

▼洋装
昼の正礼装は「アフタヌーンドレス」とも呼ばれるワンピース。

ロングスカートに七分丈より長い袖で露出を抑えた物にしましょう。

アンサンブルやスーツでも問題ありません。

黒色を選ぶ場合はお祝いの席にふさわしい華やかなデザインを選ぶようにしましょう。

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

一方で夜は、「イブニングドレス」と呼ばれる、ロングスカートに、肩や胸元を隠さず肌を見せるタイプのものが国際的には正礼装に。

ただし、日本では肌を露出することに抵抗のある方も多いので、どこまでフォーマルなマナーに沿うか、両家で事前に相談することをおすすめします。

▼和装
背中、両胸、両袖に5つの家紋が入った、黒留め袖が正礼装となります。

兄弟の正装

▼洋装

洋装の準礼装はディレクターズスーツやブラックスーツとなります。

黒、またはダークグレーやネイビーなど濃い色のスーツを選びましょう。

シャツはレギュラーカラーの白シャツ。

ベストを着用してスリーピーススタイルにしたり、ポケットチーフを入れたりなどフォーマル感を意識したコーディネートを。

結婚式のネクタイ=白のイメージがあるかもしれませんが、最近はシルバーやグレーなども人気。

靴はつま先に切り替えの入ったストレートチップ、またはデザインのないプレーントゥがフォーマル用です。

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

▼和装
和装の礼装は羽織袴で、正礼装は5つ紋付の黒紋付き羽織袴。

父親が正礼装なら、兄弟は黒以外の羽織袴スタイルの準礼装がおすすめです。

男性和装における羽織は、洋装でいえばジャケットに該当します。

明るい色、派手な色は避け、無地で渋い色を選びましょう。

結婚式の最中は脱がずに着用していてください。

姉妹正装

▼洋装
昼間はセミアフタヌーンドレス、夕方・夜はカクテルドレスやディナードレスが女性の準礼装です。

柄物よりも無地のドレスが格上で、一色使いのドレスを着用します。

日本の結婚式では昼でもディナードレスやカクテルドレスの着用が多く、その場合はボレロやジャケットを着て肌の露出を控えましょう。

フォーマルワンピースやアンサンブル、ツーピースなどでもOK。

足元はつま先が隠れるフォーマルパンプスを履き、ミュールやサンダルはNGです。

▼和装
女性の和装は既婚か未婚かによって装いが変わります。

未婚女性の第一礼装は振袖、既婚女性の第一礼装は黒留袖です。

20~30代で年齢の若い既婚姉妹の場合は、少し華やかに色留袖や訪問着を着用するケースも。

パステルカラーの淡い色合いのものが好まれるでしょう。

フォーマルでは半襟は白、帯や草履もフォーマル用を着用してください。

帯に「末広」という扇子を挟むことで、さらに装いの格を上げることができます。

男性和装で羽織はジャケットですが、女性和装での羽織はカーディガンですので礼装での羽織着用はマナー違反となるんです。

ただし和装は地域や家庭による考え方にも差がありますので、事前に相手家族と相談しておくと安心して当日を迎えられますよ。

海外挙式や身内だけの挙式の場合

海外挙式や身内だけの結婚式では基本的には両家で相談して決めることが多いよう。

洋装・和装の種類や格を揃えておけば、集合写真をあとから見返しても一体感があるものに。

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

たとえば海外挙式の場合はリゾートウェディングの雰囲気を大切にして明るいカラーの華やかな服装がおすすめ。

ハワイ挙式ならアロハシャツやムームーを着用するなど、現地の正装での装いも◎

身内だけの結婚式の場合は、両家で相談して格を揃えましょう。

食事会やレストランウェディングなら、ジュアルな装いにする方も。

また、小さな子どもを連れての出席の場合だと無理をせず動きやすい服装がベター。

和装はやめて洋装にする、ヒールのないフォーマルパンプスにするなどの方法があるのでこちらも事前に相手のご家族へ伝えておくと安心です。

当日の持ち物は?

結婚式当日の親は、新郎新婦同様に忙しいもの。

当日の持ち物に関しては、事前に準備しておきましょう。

①心付け・お車代
会場で持ち歩くバッグに入れたいのが受付係や式場スタッフへの心付け、主賓やゲストへのお車代です。

心付けはポチ袋に、お車代は専用の封筒に新札を入れて用意しましょう。

②ゲストの情報を記載した席次表
結婚式の最中、親はゲストに挨拶しながらテーブルを回ります。

ゲストの名前がわかるように、事前に新郎新婦から席次表を受け取っておきましょう。

さらに席次表にゲストに関する情報を少しでも書き込んでもらっておくと、挨拶の際に役立つこと間違いなしです◎

③身だしなみを整えるアイテム
会場でのメイクをお願いしていない場合は、化粧品を忘れないようにしましょう。

洋装の場合は、予備のストッキングがあると安心ですよ。

パーティー用のバッグとは別に、トートバッグなどのサブバッグを準備して、必要なものを入れておくのがおすすめです。

④留め袖の着付けに必要な小物
留め袖をレンタルする際は、会場に衣装が準備されています。

自前のものを着用する場合は持ち込みになるので、衣装や髪飾りなどを忘れないようにしましょう。

着付けの際に長襦袢や肌着、裾よけ、紐、タオルなどの着付け用の小物一式が必要になることもあるので、挙式当日までに事前に確認をしておきましょう。

当日の立ち居振る舞い

結婚式当日、新郎新婦さまの親族は、一般のゲストよりも早めに到着するようにしましょう。

挙式が始まる前に、両家の家族や親戚を紹介しあっておくと、その後の雰囲気もなごやかになりますよ◎

また、身内だけで記念撮影を行う場合もあるので、当日のスケジュールは、事前に新郎新婦もしくは式場に確認しておくと安心です。

『DRESSY』より引用
(画像=『DRESSY』より引用)

両親

両親は、挙式での入場や代表謝辞、ゲストテーブルへのお酌など、役割がたくさん・・・!

寂しさや緊張で頭がいっぱいの場合でも、参列してくれたゲストへの心遣いを忘れないでくださいね。

親の立場として、「今日の日を迎えられた感謝の気持ち」をしっかりとゲストに伝えることが大切です。

また、参列してくれているゲストのことを知らないのは失礼にあたるので、新郎新婦と参列者の関係性は、当日までに確認しておくと安心です。

きょうだい・親戚

きょうだいや親戚は、両親ほど目立った役割はありませんが、両親をサポートすることを意識し、ゲストへの挨拶やお礼、お酌の手伝いをするとよいですよ!

お子さまがいる場合は、挙式の演出の手伝いとして“リングボーイ”や“リングガール”を頼まれることも。

その際は、子供をサポートする方法や、実行できなかった場合の対応を考えておくと当日安心です。