ここ数年、女性の活躍を推進するという動きが活発になりました。「女性活躍推進法(正式名称:女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)」が2016年4月に施行されてから、実際に女性のキャリアはどう変化したのでしょうか。変化を前向きに捉えるために、考えていきたいと思います。
女性の「キャリア」に関する変化が大きいとき
ここ数年、働き方改革が叫ばれ、2016年4月に「女性活躍推進法(正式名称:女性の職業生活における活躍の推進に関する法律)」が施工されたこともあり、女性のキャリアについて考えることがとても多くなりました。
ライフステージが変わることによる離職や、育児後の再就職、女性の管理職の割合の低さなどが話題になり、女性の働き方に注目が集まるのに比例するように、男性の働き方が議題に挙がいることもしばしばあります。働く女性が、より自分のキャリアについて頭を悩ませる今こそ、変化を後ろ向きに捉えるだけでなく、前向きに考えていきたいとは思いませんか。今回は、女性の活躍する幅が広がったことで期待できる前向きな変化に注目していきたいと思います。
女性の活躍する幅が広がり、30歳をすぎても転職ができるようになった
これまでの転職市場は20代後半をピークだと考えられていました。けれど、上記のように女性のライフステージの変化による離職率や、育児後の職場復帰のことをきっかけに、今では30歳を過ぎても転職をすることが可能となりました。
出産・育児をきっかけにキャリアを諦めてきた女性たちも、これからはブランクを感じることなくキャリアを継続することができます。出産前から就業継続の意思がある女性にとってはとても嬉しいことではないでしょうか。
「人生100年時代」を迎え、仕事人生が長くなることによって選択する時間が増えた
雇用不足が企業には深刻な問題となっていますが、その影響もあってか今は「人生100年時代」とも呼ばれています。これまでは60歳と決められていた“定年”は、65歳に延長されました。けれど、ロンドンビジネススクール教授のリンダ・グラットン氏の予測では「2007年生まれの半数が107歳まで生きる」とされています。
これまでの年金制度は、成人たちが高齢者の年金をまかなうように設定されていましたが、今後はこの年金システムが変わってしまうかもしれないという不安だけなく、老後に必要な貯金額は2000万……という内容の報道がされてしまい、より今後の未来に暗雲が立ち込めました。
働く時間が増えたことにより、働く女性たちはよりシビアに今後の自分について考えるようになります。30歳を過ぎても転職が考えられるのと同様に、仕事人生が長くなるということは、キャリアの選択肢が増えるということなのかもしれません。女性を支援する動きが大きい今こそ、しっかりと選択する力を身につけていきましょう。