「神子畑選鉱場跡」の周辺にある関連施設
神子畑選鉱場跡の周辺には、歩いて行ける魅力的な関連施設があります。ぜひ、お散歩がてらに周辺を散策なさってくださいね。
【1】一円電車
昭和20年から60年まで、神子畑と明延間の約6kmを定時運航していました。乗客数を把握するために1人1円の運賃にしていたそうで、「一円電車」という愛称で親しまれていました。筆者も1円の乗車料を両親に支払ってもらい、小さな白い切符を受け取って親戚がいる明延まで何度か乗車した記憶があります。
写真の雰囲気がまさに当時の記憶と重なるのですが、小学生が乗っても向かいの乗客と膝と膝が触れ合うくらいの狭さで、走行中はガタゴトと大きな音がしました。トンネルが多くて景色を楽しめるような乗車ではなく、裸電球が所々で消えるのが恐くて震え上がっていました(笑)。
【2】ムーセ旧居・ムーセハウス写真館
生野鉱山開発に貢献したフランス人技師、ムーセ氏の居宅として生野銀山に建てられ、彼が暮らしていた洋館が明治21年に神子畑に移築されて鉱山の診療所や事務舎として利用されました。
建具や窓枠は当時の色に修復され、現在は生野銀山や神子畑鉱山の資料や写真などが展示されています。選鉱場が操業していた頃の、約25分の映像が放映されています。
【3】鉱石の道神子畑交流館「神選(しんせん)」
昔からあった建物を改修し、2020年6月にオープンしました。バリアフリーになっています。靴をぬぎ、備え付けのスリッパに履き替えて入館しましょう。
昭和50年代の神子畑と明延の全景を1/500スケールで表現したジオラマなど見どころ満載!映像・写真・展示物で神子畑などの情報提供がされています。休憩室もありゆっくりできますし、お土産販売もあります。
明治22年から29年までの間の皇室財産だった頃の名残で、御神輿には菊の御紋が入っています。映写機や当時の看板なども興味深いですよ。
ムーセ旧居・ムーセハウス写真館とこちらでは、神子畑の歴史や魅力を伝えるために、神子畑に嫁いで来られた方などが交代で当番をされていて詳しく説明してくださいます。無料で入館できます。
【4】神子畑小学校跡地(運動場や体育館など)
明治33年創立の小学校。最盛期には200名以上の子ども達の声が響き渡っていました。写真の建物は体育館ですが、向かって右側に渡り廊下があって校舎に行き来できていました。現在遊具は使えませんが、筆者が子どもの頃はジャングルジム・シーソー・鉄棒、体育館ではネットを張ってバドミントンやバレーボールを楽しんでいました。
【5】山神宮
以前は【4】でご紹介した体育館の裏にあり、木々に囲まれていてまさに山神宮という雰囲気でした。体育館横の石段の上に石造りの一の鳥居があり、運動場に手水舎があり、更に石段を上った所に祀られていました。最近場所が変わりましたが、変わらずご神体は勇ましいお姿でいらっしゃいます。当時は、毎年春に山神祭が開かれていました。
【6】神子畑の大イチョウ
神子畑小学校の校庭の近くにあるひときわ目を引く巨木で、とてもパワーを感じます。ライトアップイベントが行われている時期には銀杏が足元に落ちていますので、踏まないようにご注意くださいね。イチョウの前では、お地蔵さんが神子畑の人々の暮らしを見守っていらっしゃいます。
筆者は子どものころから「のんのんちゃんあん!」とお地蔵さんにお参りし、大人になってからは樹に触れたり抱きついたりしてパワーをいただいています。昔々産後の女性がお乳がよく出るようにとお参りすると願いが叶ったそうで、同じようにお参りをする人が多く、木の幹もお乳の形になってきたと聞いたことがあります。
【7】神子畑のサルスベリ
樹齢約200年とも言われる巨木で、郷土記念物に指定されています。2021年は8月中旬から9月いっぱいにかけて花が咲いて見頃でした。
【8】川沿いの桜
4月には素晴らしい風景を創り出す桜の木。随分と古くなっていますが、昔はそれはそれは美しく見とれていました。
おわりに
いかがでしたか。時空を遡って歴史と自然のすばらしさを体感していただければ嬉しく思います。
会場までは急カーブや道幅が極端に狭くなっている所がありますので、ご安全にいらしてくださいね。また神子畑の夜は冷えますので、思っておられるより一層温かい恰好をなさってください。
尚、車で約30分の所にある竹田城跡でも、2021年11月3日から30日の早朝4時から5時30分までと、2022年3月31日までの日没から22時まで(12月31日~1月3日は24時まで)ライトアップが行われていますので、足を延ばして朝来市の魅力を満喫されてみてはいかがでしょうか。
提供・トリップノート
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