日本人にとっては珍しくもない自動販売機ですが、外国人から見ると驚きや違和感を覚える自動販売機もあるようです。外国人は日本の自販機のどんな点に驚きや違和感を覚えるのでしょうか?この記事ではその点について詳しく探ってみました。

日本の自販機数は274万7,700台。どんな自販機がある?

まずは日本の自販機事情について簡単に説明します。

「日本自動販売システム機械工業会」の調査によれば、日本にある自動販売機数は274万7,700台。その内訳は以下の通りです。

飲料
※清涼飲料
(缶ボトル)乳飲料(紙)
コーヒー・ココア(カップ)酒・ビール
228万4,600台
食品
※インスタント麺・冷凍食品・
アイスクリーム・菓子ほか
7万台
たばこ 12万3,000台
券類
※乗車券、食券、入場券
6万1,100台
日用品雑貨 20万9,000台

参考:日本自動販売システム機械工業会

上の表から、自動販売機が取り扱う商品の種類によって大きな偏りがあることがおわかりかと思います。

ここからは、その部分に着目しながら日本の自動販売機の特徴について言及していきます。

特徴1:飲料の自動販売機が異常なまでに多い

日本にある自動販売機の中で、異常なまでに数が多いのが飲料の自動販売機です。全体に占める割合はなんと83%にのぼります。

<内訳>
飲料の種類 全体に占める割合
清涼飲料(缶ボトル) 73.5%
乳飲料(紙パック) 3.85%
コーヒー・ココア(カップ) 4.98%
酒・ビール 0.7%
※小数点第2位以下切り捨て
参考:日本自動販売システム機械工業会

以上の表から清涼飲料の自動販売機が非常に多いことがおわかりでしょう。それだけで全体の7割以上を占めています。

自動販売機の設置数が少ない中国の方などはその点に驚くケースが多いようです。

特徴2:食品の自動販売機が非常に少ない

一方、飲料以外の自動販売機は少なめです。

飲料の種類 全体に占める割合
食品 2.5%
たばこ 4.4%
券類 2.2%
日用品雑貨 7.6%
※小数点第2位以下切り捨て
参考:日本自動販売システム機械工業会

いずれも全体に占める割合は10%未満です。

特に、他国ではよく見かける食品の自動販売機が非常に少ないのですが、外国の方の中にはそのことに強い不満を持つ人も多いようです。