バラエティ豊かな地形と絶景

その後も手を使って登らなければならない所や、なだらかな所が交互にあらわれて、なかなか飽きさせないコースです。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 手を使って登らなければならない所、トリップノートより引用)
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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto なだらかな所、トリップノートより引用)

もっと人気が出てもいいのになあと思いますが、訪れた日は休日にもかかわらず、出会ったのは2,3組程度のパーティ。

人が少ない分、自分のペースで登れるので混んでほしくない反面、もっとこの山の良さを知ってほしいと思う複雑な気持ちです。そんなことを考えながら登っていくと、目の前には鉄塔が見えてきました。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 鉄塔、トリップノートより引用)

山の中でこういった人工物はいいチェックポイントになりますね。

この先に周りの山々を見渡せるいい場所があるんですよ。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 見晴らしのよい岩場、トリップノートより引用)

どうですか?ステージのような岩に乗って記念撮影すると、登山してるぞー!という感じがしてナイスじゃありませんか。ただ残念ながら、午前中にここを登ると逆光になってしまい、景色は綺麗だけれど人の顔が暗く写るので、ストロボを使うと綺麗に撮影できますよ。

山伏平~矢倉岳

絶景の後もなだらかな地形や結構急な斜面を登っていきます。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 急な斜面、トリップノートより引用)

次のチェックポイントは「山伏平」です。山伏と地名に付くくらいですから、この道は山岳信仰の対象というのがわかります。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 山伏平、トリップノートより引用)

昔は修験者が通り今は登山者が通っていくわけです。そんな霊剣あらたかな地名を見たからでしょうか、この山伏峠の先に続く矢倉岳頂上への道は、なんだか天界に続くような気配もあります。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 頂上への道、トリップノートより引用)

矢倉岳山頂のパノラマ

傾斜のきつい坂を登っていくと、ついに矢倉岳山頂です。標高約870m。決して高い山ではありませんが、周りに遮る山のない独立峰のため晴れていれば大パノラマが楽しめるんです。晴れていれば。晴れていれば見えるんです・・・!この日は残念ながら真っ白!

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 真っ白の頂上、トリップノートより引用)

天国に来てしまったのかと思うほど真っ白です。ここでアドバイスを。晴れる可能性が高いのは冬です。関東の低山登山であれば冬は登山のベストシーズンですよ。登山中は体が熱くなるので、冬くらいの外気温がちょうどいいんです。

晴れていればこんなふうに富士山や小田原市内を見渡すことができます。

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(画像=PIXTA 富士山、トリップノートより引用)
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(画像=PIXTA 小田原市内、トリップノートより引用)

とはいえ、天気が悪いからとあきらめるのはまだまだ早い。山は地表より天気がコロコロ変わるもの。しばらく待っていればこんなふうに雲が晴れてきます。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 相模湾方面、トリップノートより引用)

もし同行者がいるようであれば、晴れ男・晴れ女の友達を連れて行くことをお勧めしますよ。

足柄神社奥宮

さて先ほど山伏平を通ってきた際に、山岳信仰の場所とお伝えしましたが、ここ山頂にその証拠がばっちりとあります。山頂には小さな祠があり、足柄明神様が祀られています。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 祠、トリップノートより引用)

時代とともに明神様は人々が足を伸ばしやすい場所に移動して行きました。地域の伝承によれば、この明神様は1,000年ほど前に明神ヶ岳に祀られてから、足柄峠、矢倉岳、足柄明神跡と鎌倉時代までかけて、徐々に分社化していったようです。伝承では、ヤマトタケルノミコトが明神ヶ岳から足柄峠を越えようとして道に迷い、白鹿に導かれて無事に峠をこえたというお話から、神が宿る場所として信仰の場となったそうです。

そんな神が宿るこの場所で「無事に登ってこれたこと、そしてこれから無事に下山できること、そしてこれからの人生を幸せに歩いて行けるよう手助けください」とお祈りして、帰路につくことにしましょう。迷ったときに助けてくれる神様ですから、人生を道に例えてお祈りするのがポイントです。

矢倉岳山頂~足柄万葉公園~足柄古道

山頂から下山して行くと、登りには見られなかった橋が所々に出てきます。ちょっと切り込んだ地形のところに木が渡されていて、登山道がよく整備されていることがわかります。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 整備された道、トリップノートより引用)

そのまま1時間ちょっと下山すると足柄万葉公園を通過。この辺りになると車の走行音が聞こえてきて、登山が終わりに近づいているのがわかります。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 足柄万葉公園付近、トリップノートより引用)

足柄万葉公園を超えると足柄古道と一般道が交差するエリアに突入します。足柄古道は奈良時代に整備されていたという道。かがんだり、手足を伸ばしたりしながら、全身を使って歩くような道です。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 足柄古道、トリップノートより引用)

山中は日陰が多いので路面は濡れていることも多く、グリップの弱い靴では滑ることも。今は高性能の登山靴を履いて歩くことができるので楽なものですが(むしろ楽しい)、昔の人は一体どんな装備で歩いていたのだろうと、深く考えたくなります。

足柄古道を抜けると一般道に出ます。ここからは今まで歩いていた矢倉岳を眺めることができます。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 矢倉岳、トリップノートより引用)

この写真中央にある尖った山が矢倉岳ですよ。単独で突出しているので一目で分かりますよね。これにて本日の登山は終了です。心地よく歩きましたー!

おまけ~足柄古道万葉うどん~

さて冒頭でチラッと登場した「足柄古道万葉うどん」。お時間に余裕があれば下山後に召し上がってみては?登山で心地よく疲れた体が喜びますよー!

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto 足柄古道万葉うどん、トリップノートより引用)

こちらの名物はカレーうどん。普通のカレーうどんじゃないんです。

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(画像=えいぶゆう/TossyPhoto カレーうどん/920円、トリップノートより引用)

どうです?まるで矢倉岳がうどんの上に乗っているようじゃないですか?「そうきたかー!」と思わず唸るルックス。これは映えそうです!

お味も最高で、このカレーをスープに溶かしていただくと、濃厚カレー成分がコシのある麺に絡みついて、口の中にガツンとカレーの風味が広がりますよ。山とセットでお勧めです!


提供・トリップノート

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