飲む点滴として注目されている甘酒。甘酒は豊富な栄養を含んでおり、健康効果のある飲み物です。効能をはじめ、おすすめの飲み方や作り方と一緒に甘酒の魅力をたっぷりご紹介します。

甘酒は栄養素が豊富!飲む点滴と呼ばれる理由

【甘酒は飲む点滴】気になる効能や作り方、飲み方まで人気の秘密を徹底解説
(画像=引用元:pixta.jp、『あそびのノート』より引用)

甘酒は栄養素が豊富なことから「飲む点滴」と呼ばれています。夏の季語といわれる甘酒は、江戸時代、夏バテ防止の効果が期待できる飲み物として、多くの人々から人気を集めていました。まさに昔から受け継がれている健康的な飲み物です。

甘酒には豊富な栄養素が含まれている

甘酒には、ビタミンB1、ビタミンB2、オリゴ糖、食物繊維、アミノ酸、ブドウ糖など、点滴と似ている栄養成分が含まれています。

ビタミンB群

エネルギーを作るために欠かせない栄養素。ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB12、葉酸などが属しており、お互いの栄養素が働き合っていることからビタミンB群と呼ばれています。 

オリゴ糖

腸内環境を整える働きのある善玉菌、「ビフィズス菌」を増やしてくれるのがオリゴ糖。きれいな腸を保つことで免疫力が上がり、風邪予防になります。

食物繊維

食品の中に含まれている成分のうち、人間の体内で消化できない物質。腸内環境を整えたり、食後の血糖値の上昇を抑えたりする機能があります。

アミノ酸

たんぱく質を合成する成分。アミノ酸は髪の毛や爪、筋肉などヒトの体を作るために必要不可欠な栄養素です。

ブドウ糖

脳にとって大切なエネルギー源。甘酒に含まれている栄養成分の中で、約20%はブドウ糖といわれています。ブドウ糖が不足すると、脳はエネルギーを作れなくなってしまい、集中力が欠けたり、やる気が出なくなったりします。

コウジ酸

日本で発見された美白有効成分。麹から生み出されるコウジ酸には、シミやくすみの原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあります。また、高い抗酸化作用があることから肌トラブルへの対策にも期待できます。

甘酒の効能

甘酒には身体に嬉しい効能がたくさんあります。

甘酒の主な効能は以下の5つ。
効能1. 疲労回復に期待できる
効能2. 腸内環境を整える
効能3. 美容効果が期待できる
効能4. ダイエットをサポートする
効能5. 抗酸化作用がある

効能1. 疲労回復に期待できる
甘酒は疲労回復の効果が期待できます。

甘酒に含まれる麹菌には消化吸収を助ける働きがあり、栄養を吸収してエネルギーに変換。善玉菌のえさになる麹菌が免疫力を高めてくれるので、疲れを感じるときや風邪を予防したいときにおすすめです。

効能2. 腸内環境を整える

甘酒には食物繊維やオリゴ糖も含まれており、腸内環境を整えてくれます。

食物繊維とオリゴ糖には、腸内の善玉菌を増やす働きがあり、腸内環境が整うことで便秘の予防や解消に役立ちます。

効能3. 美容効果が期待できる
甘酒は女性に嬉しい美容効果も期待できます。

美容成分が豊富に含まれており、
・美白
・ニキビ
・シミ
・くすみ
・アンチエイジング
など、美肌や肌荒れ対策を目指す方におすすめです。

効能4. ダイエットをサポートする
ダイエットサポートしてくれるのも甘酒の魅力です。

甘酒に含まれる成分には血行と代謝を促進するほか、空腹感を抑えたり、食べ過ぎを防止したりする効果があります。お腹が空いたときや食前に甘酒を飲めば満足感が感じられ、食欲を抑えるのに一役買ってくれます。

効能5. 抗酸化作用がある
甘酒には、ビタミンCよりも高い抗酸化作用を持つエルゴチオネインという成分が含まれています。

老化の原因になる活性酸素を抑制してくれるので、老化防止はもちろん、高血圧や動脈硬化などの生活習慣病の防止に効果的。甘酒を飲むことにより大きな健康効果に期待ができるでしょう。

麹甘酒と酒粕甘酒とで原材料・作り方が異なる

【甘酒は飲む点滴】気になる効能や作り方、飲み方まで人気の秘密を徹底解説
(画像=引用元:pixta.jp、『あそびのノート』より引用)

甘酒は「飲む点滴」や「飲む美容液」と言われほど栄養豊富な飲み物です。風邪の予防や栄養不足の改善に効果が期待できるだけではなく、美肌やアンチエイジングなど、女性が気になる美容面でも注目を集めています。

甘酒はこんな人におすすめ
・免疫力を高めて、風邪を予防したい
・栄養不足を改善したい
・疲れを感じやすい
・腸内環境をよくしたい
・美肌になりたい
・ダイエットしたい
・アンチエイジングしたい

代表的な甘酒は麹甘酒と酒粕甘酒の2種類で、原材料や作り方が異なります。麹甘酒の原材料は米麹で、ノンアルコール。一方、酒粕甘酒の原材料である酒粕にはアルコールが含まれており、妊娠中の方や子供は注意が必要です。

また、麹甘酒はお米を麹で発酵させて作る甘酒です。麹甘酒の甘みは、発酵の過程でお米のでんぷんが分解されて生じるブドウ糖からきています。それに対し酒粕甘酒は、酒粕を水で煮溶かし砂糖を加えて作っているもの。一概に「甘酒」という括りでも、こんなにも特徴が大きく異なるんです。

麹甘酒と酒粕甘酒以外の3種類

麹甘酒と酒粕甘酒のほかにも、3種類の甘酒があります。原材料や栄養成分が異なる3つの甘酒も、ぜひ試してみてください。

①紅麹甘酒
②玄米甘酒
③古代米甘酒

①紅麹甘酒
紅麹甘酒は紅麹を使用した甘酒。血行改善をはじめ、コレステロールや血糖を下げる効能が期待できます。薄いピンク色の見た目が印象的な人気の甘酒です。

②玄米甘酒
玄米甘酒は玄米と麹のみで作った甘酒。独特なクセを感じる味ですが、食物繊維やミネラルが豊富な玄米を使用しており、整腸・美肌作用が期待できます。

③古代米甘酒
古代米甘酒は、米麹で作った甘酒に黒米や赤米などの古代豆を加えた甘酒。食物繊維やビタミン、必須アミノ酸など多くの栄養素を含んでいるので、より高い健康効果が期待できます。

アルコール入りの甘酒に注意

栄養豊富な甘酒ですが、アルコール入りの甘酒には注意が必要です。飲む際は以下の3つのポイントに気をつけてください。

注意点1. 甘酒を飲んだら運転は控える
注意点2. 妊娠中の場合は米麹の甘酒を飲む
注意点3. ノンアルコールの表記には注意する

注意点1. 甘酒を飲んだら運転は控える
アルコール入りの甘酒を飲みすぎた際の運転は危険です。少しでも酔いを感じる場合は、自身での運転を避けましょう。

注意点2. 妊娠中の場合は米麹の甘酒を飲む
妊婦中の方は、アルコールが含まれていない米麹の甘酒を飲みましょう。妊娠中でも、ノンアルコールのものを選ぶことで甘酒を楽しめるのは嬉しいポイントですね。

注意点3. ノンアルコールの表記には注意する
ノンアルコールと表記されている甘酒はアルコールが全く含まれていないわけではありません1%未満のアルコールが含まれている商品には、ノンアルコールと表記されている場合があります。アルコールを避けたい方は、米麹の甘酒を飲みましょう。

甘酒のおすすめの飲み方・飲む時間帯

【甘酒は飲む点滴】気になる効能や作り方、飲み方まで人気の秘密を徹底解説
(画像=引用元:pixta.jp、『あそびのノート』より引用)

健康や美容効果のある甘酒。甘酒は身体に良い飲み物だからといって飲めば飲むほど健康になるわけではありませんが、飲み方や飲む時間を意識するだけでより高い効果が期待できます。

ホットやソーダ割りでもおいしく飲める

甘酒はそのまま飲んでもいいですが、ホットやソーダ割りにしてもおいしく飲めるのがポイント。レンジや鍋で温めたホットの甘酒は旨味成分が出て、甘酒の味わいを感じやすくなります。

また、甘酒に炭酸を加えるとさっぱりとして飲みやすくなります。甘酒の香りや甘さが苦手な方でも、ちょっとしたアレンジを加えるだけで甘酒をおいしく味わえるのでおすすめです。

朝に飲むのがおすすめ

甘酒を飲むなら朝の時間帯がおすすめです。甘酒に含まれるブドウ糖によって脳が活性化して目覚めがスッキリ。1日を朝から元気に過ごせます。

昼に期待できる効果は集中力アップ。ブドウ糖とビタミンB1により、脳が活性化されます。午後からの仕事や勉強に集中したいときは、お昼時間に甘酒を飲むのがベスト。仕事や勉強のパフォーマンス力アップにもつながるでしょう。

夜に飲む甘酒には安眠効果にも期待ができます。以下のような場面では、夜に甘酒を飲むといいでしょう。

・疲れをとりたい
・ストレスを緩和したい
・寝つきが悪い

ぐっすり眠りたい方は、夜のお供にぜひ甘酒を試してみてください。