マナーはルールではない。
違反したところで「はい。青切符。罰金12000円ね。」なんて言われない。だからこそ違反してしまいがちなものだと思う。“ペナルティがない”というのは実は恐ろしいことで、矯正する意識を低下させる。

当然、紅茶を飲むときの作法や飲み方、マナーを違反してもペナルティはない。ただ、マナー違反によって疑われた人間性はなかなか回復しないもので、時には大事な人を疎遠にさせたり、大事な局面を台無しにしてしまう危険性を秘めている。

たかがマナー、されどマナー。今回は紅茶を飲むときの作法やマナーを解説します。

紅茶を飲むときのマナー【 基本編 ~飲み方~】

紅茶を飲むときのマナーや飲み方 ~基本からマナー違反になってしまう作法まで~
(画像=Cafendより引用)
紅茶を飲むときのマナーや飲み方 ~基本からマナー違反になってしまう作法まで~
(画像=Cafendより引用)

紅茶を飲むときのマナーは以前、紹介したコーヒーマナーに通ずるものがあります。
改めて説明すると、飲み手に対してカップの取っ手が左、ティースプーンの持ち手が右といった形で運ばれます。

まずは、砂糖やミルク入れないで一口飲みましょう。これは紅茶本来の香りを楽しむためです。一口目を飲むときは、カップを「逆時計回し」にして、取っ手が右にくるようにします。ティースプーンをカップの向こう側に置いてから、取っ手をつまむようにして飲んでください。

一口、紅茶を飲んだら、運ばれてきた状態(カップの取っ手が左、ティースプーンの持ち手が右)に戻しましょう。砂糖を投入する際は紅茶が飛び跳ねないよう注意して下さい。たくさん砂糖を入れる人は数回に分け投入しましょう。

砂糖を投入したらティースプーンでかき混ぜます。この時、ティースプーンがカップに当たらないよう静かにかき混ぜてください。かき混ぜたときに起きる水流を利用してミルクも一緒に混ぜ合わせます。砂糖の投入やかき混ぜる際には取っ手に左手を添えましょう。

この一連の流れを終えたら、取っ手を右に回し、ティースプーンをカップの向こう側に置いて飲み始めましょう。

この作法はテーブルで紅茶を出された時のマナーなのですが、“低いテーブルで紅茶を出された時”や“立食パーティーの時”は作法が少し変わります。