「バブル起こってないやん!」自分の市場価値を知る
彼女が情報を公開してから、申し込みが来たのはたったの17人。期待を大きく下回っていました。「中にはだいぶ歳上の50代の男性も含まれ、ほとんどが40代後半で年収500万円前後の未婚男性でした」。麻衣さんがいいなと思う男性に自分から申し込みをしても、20人に1人から承諾してもらえる程度。
「申し込み20人以下って、バブル起こってないやん!」
突っ込みを入れながらも自分の相場の低さに衝撃を受けたのでした。
仕方がないので、まずは50代男性も含め10人ぐらいの男性と会ってみることにしたという麻衣さん。並行して、ダイエットも開始しました。結婚相談所のプロフィールには体重を入力する項目があるのです。66キロぐらいだった麻衣さんは65~69キロという区分で表示されていましたが、60~64キロ台を目指してパーソナルトレーニングジムに入会したのでした。
婚活ノウハウを読み漁るほど、迷走が加速する悲劇
いろんな男性に会ったそうですが、お互い距離が縮まる感じもしないままということが多かったそうです。麻衣さんは婚活ブログや恋愛コラムを読み、婚活について研究するようになりました。
・男性にお茶をご馳走になるのであれば、手土産を渡すと好印象になります!
・婚活の服装は、女性誌『美人百花』に載っているようなブランドがおすすめ!
こういうノウハウが、ネット上にはたくさんあります。お見合いには1000円ぐらいの手土産を持っていくようにし、丸井でパステルカラー花柄のフレアワンピースを購入し、写真も撮り直しました。
ダイエット効果で体重も60~64キロ台に下がり、結婚相談所のオプションでプロフィールをピックアップ掲載(自身のプロフィールを上位掲載する機能)したところ、入会バブル第二波(?)で18件ほどお見合いが来たそうです。
しかし、失礼な男性との遭遇が続きます。
麻衣さんから申し込んだある教師は、お見合い希望日が平日でした。こちらから申し込んだ手前、有休を取得してまでお見合いに向かったのですが、彼は明らかに「がっかり」が顔に出ていたそうです。他に、自分からドタキャンしたのに責任を彼女になすりつけるような態度の男性もいたそうです。
38歳の誕生日を半年後に控えた頃、婚活に行き詰りを感じた麻衣さんは私のところに相談にやってきたのです。