和歌山県のみなべといえば、「梅」の産地です。みなべの梅干しは全国で販売されている梅ブランド。でもみなべの梅製品は梅干しだけではないのです。お菓子、ドリンク、ジャム、昆布、ふりかけなど、本当に数えきれないほどの梅製品がどっさり!!梅好きは一度入るときっとすぐには出られない、みなべの道の駅「うめ振興館」のご紹介です。
うめ振興館はみなべの道の駅
うめ振興館は、各地にある道の駅の中でも小さな方に入ると思います。阪和自動車道みなべインターチェンジから1.3kmのところにあります。側には川が流れていて、まわりは緑がいっぱいののどかな場所です。そして近くには梅林もあります。
南部(みなべ)にかかわらず、和歌山県には梅干しを売っているお店はたくさんありますし、梅製品ばかりを扱っているお店も他にあるのですが、うめ振興館は梅製品を扱うお店というより南部の町そのものを凝縮したような所です。
1階、2階は梅資料館
うめ振興館は1階が歴史民俗資料展示エリア、2階が梅の資料展示エリアになっています。
1階は南部町の歴史資料や、出土した最大級の銅鐸などが展示されています。興味深いのは、南部町で梅が栽培されたのは近世になってからということです。現在のような梅の栽培が盛んな町になるまでの南部の歴史を知るのも面白いです。
2階は梅にスポットを当てた資料館。梅の雑学やサイエンス的な視点で梅をとらえた展示など、なかなか他では見られないものがいっぱいです。1階、2階ともに無料で見学できます。
3階は道の駅「みなべ川」
3階が南部町の物産コーナーである道の駅「みなべ川」です。まず上がってすぐに広がる大きな窓から、辺りの景色が見渡せます。片側は川、片側には梅林。筆者は梅の花が咲いている季節に訪ねたことはないのですが、置いてあるベンチに座って、のんびり風景を眺めるのもよいでしょう。
廊下を進んでいくと、突然すごいものが。唐突に観音様が立っています!
なんと、この観音様は梅干しの種でできているのです。等身大くらいはあるのでかなりの迫力です!
さらにまっすぐ進むと突き当りが物産コーナー。
梅干しだけでも何十種類も!いろんなメーカーの、いろんな種類(うす塩、ハチミツ、シソ、カツオ、トマトなども)の梅干しがひしめきあっています。
試食もできるのですが、いくつか食べていると口の中が酸っぱくて味がわからなくなり、試食の意味がなくなってしまう始末。そんな時には、またも試飲の梅ジュースで口の中を落ち着かせます。
いったい何種類あるのかと思うほどの梅製品。梅というものの多様性につくづく驚かされてしまいます。
梅というと梅干しの酸っぱいイメージが先行してしまいますが、おやつとして食べられる砂糖漬けや、梅を使ったさまざまな食品があり、酸っぱいのが苦手な人でも梅の味を楽しむことができます。
食べ物だけでなく、梅グッズも販売。Tシャツや梅模様のかわいい甚平なんかも売っていました。
こんな感じでビニールに入れられて無造作に売られているものも。かなりのお買い得です。
こちらは筆者が必ず食べる梅ソフトクリーム(230円)。スジャータのものですが、酸味があってラズベリーみたいな味です。