「エリート」と聞くと、ビジネスもプライベートも完璧!というイメージを持たれる方も多いかもしれません。でも、エリートと呼ばれる方たちも一人の人間です。筆者がCA時代にお会いしたエリートの方の「弱点」を少しだけご紹介いたします。

妻や娘には勝てない

あるとき、ビジネスクラスで機内販売商品の購入を悩まれていたお客様。筆者がご相談に乗らせていただくと、奥様とお嬢様へのお土産を選びたいとのこと。「変なもの買っていくと色々言われちゃうからさ、女性の好みを教えてよ。」と言葉とは裏腹にとても嬉しそうにおっしゃったのです。

外ではバリバリ働き、一方でご家族を大切にされ、奥様やお嬢様へのお土産を嬉しそうに選ばれているお客様を、なんて素敵な方だろうと思ったことを今でも覚えています。

鈍感なところがある

鈍感という言葉を聞いてみなさんはどのようなイメージを持たれますか?ネガティブなイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。でも、鈍感であるということはネガティブなだけでなく、ポジティブにもとらえることができます。

CA時代、筆者がサービスの手順を間違えてしまいお客様に謝罪すると「僕、鈍感だから全然気が付かなかったよ」と言ってくださったお客様がいらっしゃいました。「鈍感」という言葉を使って筆者をフォローしてくださったこのお客様のお心遣いにとても感動した記憶があります。「鈍感」であることは言い換えると、細かいことを気にしない、おおらかである、ということです。

毎日責任ある仕事をこなしているエリートの方は、ストレスもたまるでしょうし、鈍感であるということは必要不可欠な要素なのかもしれませんね。