“ヴィーガン”をコンセプトにしているベーカリーカフェ『はてな代官山』。自然栽培やオーガニックの小麦にこだわり、卵や乳製品、白砂糖を使用せず、素材本来のおいしさを引き出す料理を追求しています。

店頭に並ぶのは全てヴィーガン。人気のドーナツバーガーは、「これってヴィーガン!?」と目を疑うほど、ジャンクでボリューミーです。一度食べたら忘れられない『はてな代官山』をご紹介します。

大豆とは思えない食感と味に驚き!「チキン竜田のドーナツバーガー」

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

代官山駅から5分ほど歩いた場所にある『はてな代官山』は、ヴィーガンパンを販売するベーカリーカフェ。レジ横のショーケースには、「その日の気まぐれで品揃えが決まる」という“気まぐれパン”が、約10種類並んでいます。

全てのパンに卵と乳製品を使用せず、小麦粉もオーガニックと自然栽培にこだわり、日本各地の農園から仕入れているそうです。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

「バターの代わりにココナッツオイルやヒマワリオイルを使っています。自然栽培の素材だからこそのおいしさを味わってもらえると思います」とオーナーの坂本あゆみさん。「形が潰れないように」と棒にさした状態で陳列されていたドーナツにも卵は使用しておらず、自家製の天然酵母であるルヴァンを使うことでふんわりと膨らむそうです。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=ショーケースにぶら下がる、揚げたてのヴィーガンドーナツ、『PARIS mag』より引用)

一番人気を聞けば「チキン竜田のドーナツバーガー」とのこと。こちらのお店では大豆ミートをチキン代わりに使っていて、男性でもお腹いっぱいになれるボリューム感が自慢です。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

大豆ミートを使って作られるチキン竜田は、味や食感にもこだわっており、パサつき感もなく、柔らかジューシー!「大豆でできている」ということを気づかずに食べていた常連さんがいたというこぼれ話にも頷けます。甘辛いタレと自家製マヨネーズの酸味がフレッシュな野菜と絶妙に絡んで、気づいた時にはお皿が空になっていました。

ボリュームがあるのに、罪悪感なく食べ切れ、心もお腹も大満足!ヴィーガンパンは、体にも優しく、消化にたくさんのエネルギーを使わないからか、食べ疲れたり、胃もたれしたりすることも少ないように感じます。

ルヴァン(自家製酵母)で長時間発酵するとグルテンの負担が軽いように思います。科学的根拠はなし。我々の実感です。無添加の部分、どうしましょうかね。。自家製酵母で作られるだとどうですか?

変化球メロンパンにファン多数!その日に並ぶ商品は“気まぐれ”だから、訪れるのが楽しみになる

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

パン職人の奥田さんの気まぐれで、少量ずつ焼き上げられるメロンパンも人気商品の1つ。アールグレイ、カフェモカ、緑茶などの種類があり、それぞれの香りと風味を楽しめる一風変わったメロンパンです。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

この日、店頭に並んでいたのは「カフェモカメロンパン」と「緑茶メロンパン」。カフェモカメロンパンの中にはエスプレッソチョコクリームがたっぷり詰め込まれ、エスプレッソの苦味もしっかり効いている1品。1つひとつ大きめに焼き上げられ、外側はザクザク、中はふんわりの食感の違いを楽しめるメロンパンです。

たまごもヴィーガンで!「ヴィーガンタマゴサンド」

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

夏場はお休みしていたというクロワッサンも秋から再登場。ヴィーガンバターとオーガニックのきび糖を使用したクロワッサンは風味豊かに焼き上げられています。こちらのクロワッサンは、ヴィーガン卵を使用した、タマゴサンドとしてもいただけます。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

たっぷりのヴィーガン卵と塩をアクセントにしたクロワッサン。全粒粉小麦を混ぜたほんのりと茶色い生地からは、香ばしい香りが広がります。周りはサクサクですが、中はもちっとしているのも特徴です。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=自然栽培の小麦を使ったカンパーニュも一押し!、『PARIS mag』より引用)

他にもカンパーニュサンドや唐揚げ丼など、魅力的なヴィーガンメニューが盛り沢山。レモンスカッシュやバナナシェイクなどのドリンク類も、自然栽培のフルーツを使ったり、オーガニックのアガペシロップを使ったりと、随所にこだわりを感じられました。

また、『はてな代官山』では、すべての商品がテイクアウトOK!ゴミ問題への配慮から、容器は有料にしているため、自宅からタッパーなどの入れ物を持参すると、入れてもらえるそうです。

ヴィーガンパンを日常の一部として楽しんでもらいたい

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

映画監督としての一面を持つオーナーの坂本さん。自身がヴィーガンであることと、日本の食の自給率の低さなどを鑑みて、「食について、ちゃんと考えていきたい」という思いで、2019年にこちらのお店を立ち上げました。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

「店名の『はてな』には、“固定観念を疑う”という想いを込めています。情報があふれた社会の中で、人々は非常に受け身になっていて、他者の発言をも自分が思考したように思いこんでしまうなど、『本当にそれは自分の意見なのか』を深く考えなくなっているように思います。食に対して能動的になることで、それ以外の思考や選択にもつながっていくことを期待したいです。

『ヴィーガンなのにおいしいね』という感想も、『ヴィーガンはおいしくない』という先入観があるからこその感想なんだと思います。ヴィーガンに対して特別感を持ってほしいのではなく、日常の一部として、選択肢の1つとして選んでもらえたらうれしいです」。

「ヴィーガン“だから”おいしい」に。気まぐれパン職人のヴィーガンパン
(画像=『PARIS mag』より引用)

普段の食事を、一食だけオーガニックやヴィーガンに変えるのもいい。菜食主義でなくても、自分のタイミングで選べばいい。「おいしいと言ってもらえるのが一番うれしい」。こう話してくれた坂本さんと奥田さんの笑顔と、焼き立てパンの味わいが、ヴィーガンという食のジャンルをグッと身近に感じさせてくれました。

■お店情報
住所:東京都渋谷区代官山町10-3 代官山不動産1階
営業時間:12:00〜18:00
定休日:月曜日


提供・PARIS mag(シンプルで上質なライフスタイルを提案するWEBマガジン)

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