4人に1人が高齢者といわれる日本で、最も将来有望、かつニーズが高いと言われている仕事の一つが介護職。
介護というと、24時間・土日も休みなく、忙しくてキツくて大変なお仕事…と思われがちです。
しかし、最近ではパートタイムで介護のお仕事をしている方もたくさんいらっしゃいますよ。
そこで今回は「介護パートが求められる職場ってどこ?」「お仕事内容って?未経験でもできるの?」「希望に合った介護パートの探し方」をご紹介します!
体験談もご紹介しているので、ぜひ読んでみてくださいね。
知ってる?介護パートのお仕事内容
まずは介護のパートではどんなお仕事をするか、見てみましょう!
•介護助手・介護補助の主なお仕事とは?
まずは一覧でご紹介します。・ベッドメイキング
・入浴の介助
・食事の配膳、介助
・清掃
・洗濯
・話し相手
・見守り
・声掛け
・誘導
など…、ほかにも、施設の食事調理・盛り付けや、送迎の付き添い・ドライバーなど、多くのお仕事があります。
資格を持っていない場合、お仕事は介護助手もしくは介護補助という立場で、補佐的な業務をおこなうことになります。
介護職員初任者の資格を取ると、入浴介助、食事介助など、利用者と触れ合う重要な仕事を任せてもらえるようになり、仕事の幅はもっと広がります。また、そのぶんお給料など条件もよくなります。
パートが介護業界に求められている!…ってなんで?
最近では、パートで介護のお仕事をしている方もたくさんいらっしゃいます。
なぜでしょうか?そこには3つの理由があるのです。
•家事スキルが活かせる!
介護のお仕事は、利用者の方の生活に関わるお仕事がほとんどです。洗濯、掃除、食事の配膳など、日常的に家事をしている主婦だからこそ経験を活かせるという強みもあります。•年齢層が近いから重宝される!
利用者の大半は、60歳以上です。なぜなら、多くの老人ホームで入居可能な年齢を60歳以上または65歳以上としています。(※要介護・要支援認定を受けている場合、40代からでも入居している方もいます)そのため、話し相手は10代・20代の孫世代よりも、話のネタも通じやすい子ども世代のパートさんたちのほうがピッタリ!と感じている利用者の方も多くいらっしゃるのです。
•全国でパート職員がたくさん♪
介護業界の8割が女性、全体の半分がパートなど非正規職員と言われています。また、人手不足の施設が多く、未経験でも歓迎し広く採用の間口を広げているため働いている年齢層も幅広く、いくつになっても働けるのです。
また、人手が慢性的に不足している業界であり、施設は開設したら10年は継続すると言われている安定業界です。
これからますますパート主婦の需要が高まっていくことでしょう。
介護パートが求められる職場ってどこ?
介護に関わるお仕事はどんな場所で発生するのでしょうか?介護の仕事と一言に言っても、実はいろいろな職場があります。
おおまかに分けると3つに分けられます。
・24時間介護の入居施設
・自宅へ訪問したり、自宅から通ってもらったりする時間制のデイサービス
・長期療養を必要とする高齢要介護者のための病院施設
それぞれ具体的には、下記のような施設です。
•24時間の介護施設
・特別養護老人ホーム・有料老人ホーム
•在宅・時間制の介護施設
・デイサービス・デイケア
•病院施設
・介護医療院・リハビリテーション科
などがあります。
また日勤・夜勤など働く時間帯もさまざま。逆に言うと、働きたい時間で働きやすいというメリットもあります。
介護の仕事は忙しい!と一様に言われがちですが、忙しさは施設・サービスによってさまざまです。
終日手厚く看護する施設か、日中レクリエーションやストレッチだけ参加しに利用者が来る施設か、によっても変わってきます。
お仕事を探す際は、どんなサービスを行っている職場か?の情報収集をしっかりするようにしましょう。
介護パートとして働きやすい場所は、グループホーム > デイサービス >訪問介護 と言われています。
グループホームの中には専門職の方がいるので安心感がありますし、仕事も細分化されています。
介護初心者は、まずグループホームの日勤から始めてみることがおすすめです。
デイサービスや在宅介護・訪問介護のお手伝いになると、少人数で利用者宅を訪問します。
体力・コツが必要になる仕事も多く、介護に少し慣れてからのほうがいいでしょう。
希望に合った介護の仕事の探し方って?
それでは、介護の仕事の探し方はどのようにしたらよいでしょうか?
しゅふJOB東京版を参考にして、実際に探してみましょう。
資格を持っている人はパートではなく社員としての雇用も多いようですから、ここではパート・アルバイト、未経験OKで絞り込んでみます。
求人には以下のような傾向がありました。
・時給の中心価格帯:1,000円~1,200円
・勤務日数:週1~6日で選べる
・勤務時間:1日2時間~8時間で選べる(08:00~12:00/12:00~16:00/16:00~20:00/20:00~08:00など)
・扶養枠内で働きたい主婦歓迎
・仕事に入る前には研修あり
日数、時間の自由度が高く、職種も豊富な求人が多いので、希望の仕事を効率よく見つけたい場合は「地域」で絞り込むことをオススメします。
その中から、希望の職種や時間を見ていったほうが早いでしょう。
みんなのお仕事体験談!介護・医療・福祉業界のお仕事編
しゅふJOBナビでは、ユーザーのみなさんから「お仕事体験談」を募集しています。
その中から、医療・看護・介護の業界に関わる方からも体験談を寄せていただきました!ぜひ参考になさってみてください。
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ヨッコさんのお仕事体験談
福祉バスの添乗員なので、運転手と添乗員が1台にコンビで乗ります。
時間、働く日数が希望に合ったので、働こうと思いました。
お仕事は楽しい!
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かずさんの体験談
サービス付き高齢者向け住宅の責任管理者です。
主婦の高齢の方が多い就業環境です。
介護、福祉の状況がよくわかったことは働いて良かったこと。
お仕事をする上で困ったことは、シフトの時間だけど、長時間勤務が続くと体力的にきついと思うところです。
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kai-alohaさんのお仕事体験談
歌や体操で認知症予防や転倒防止、歩行に必要な筋トレを行う。
(この職場で働いて良かったと思うことは)お客様にありがとうと言われる事。
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チョコママさんのお仕事体験談
介護用品の発送作業なので、自身の介護や育児でのお休みがとりやすい。
前にも経験があって自信があった。
介護で休むこともあったが、それが終わりフルタイムで働きたいのでこの職場で働こうと思った。
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体験談が届いたら順次追加更新していくので、ぜひ見てみてくださいね。
資格が必要?未経験からキャリアアップするには?
先述のとおり、介護パートでは資格を持っていなくてもできる仕事はたくさんあります。
サポート的な業務が多くなりますが、未経験からでもチャレンジしやすいため、まずは介護の仕事が自分に合っている仕事かどうかを知るためにもサポート業務からスタートしよう!と選ぶ人が多くいらっしゃいます。
ゆくゆく、お仕事に慣れてきたら、収入UPのためにも資格取得をすることがおすすめです。
資格があることでできる仕事の幅が増え、手当がもらえるメリットもあります。
では、どのような資格があるのでしょうか?
•介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)
訪問介護員、サービス提供責任者、介護職員の方が主に取得している資格です。介護の基礎知識を学べます。誰でも受験することができ、約1~4カ月程度で取得できます。
実務経験がある人は介護職員実務者研修を受けることも可能です。医療的ケアなど、より実務的な内容を学ぶので初任者研修より少し時間がかかります。
•介護福祉士
責任者、介護職員、ケアマネージャー職、生活相談員の方が主に取得している国家資格です。実務経験が3年以上あり、初任者実務研修を取得していることが受験の条件となります。
•ケアマネージャー(介護支援専門員)
実務経験5年以上かつ900日以上従事していることで挑戦できます。試験に合格した後、各都道府県が行っている約87時間の実務研修を受け、認定となります。利用者に適切なサービスは何かを計画したり、利用者や家族からの相談業務をうけることができます。生活相談員として勤務できる場合もあります。
•認定介護福祉士
介護福祉士の上位資格です。試験を受けるためには、下記3点が必要となります。
・介護福祉士資格取得後の実務経験5年以上(実務経験の考え方は介護福祉士国家試験の受験資格に準ずる)
・介護職員を対象とした現任研修の受講歴として、100 時間以上の履歴を有していること
・研修実施団体の課すレポート課題又は受講試験において一定水準の成績を修めていること(ただし、機構の定める研修を修了している場合は免除する)
一般社団法人 認定介護福祉士認証・認定機構/認定介護福祉士養成研修導入より
•登録ヘルパー
また、最近注目されているのが、在宅パートともいわれる登録ヘルパーの存在です。登録ヘルパーの仕事をするには介護職員初任者(ヘルパー2級に相当)、介護福祉士などの資格が必要になります。
施設に出勤せず、介護の仕事が入れば自宅から要介護者の自宅へ伺い、必要な介護の仕事をします。所属施設への通勤がいらないので、忙しいパート主婦もプライベートと両立しやすいと注目されているようです。
•他にもある!メインの資格と一緒に持っていると便利な資格
他にも、・ガイドヘルパー(高齢者や障がいを持つ人の外出をサポートするための資格)
・介護予防資格(生活機能の低下予防を指導し高齢者をサポートします。介護予防の計画を立てて、トレーニング指導をする)
・福祉用具専門相談員(福祉用具の選び方や使い方をアドバイスするための知識を学ぶ)
・福祉住環境コーディネーター(住宅改修で高齢者の自立した在宅生活をサポート)
・レクリエーション介護士(安全性と介護の知識に基づいたレクリエーションの提案を行う)
・認知症介助士(認知症への理解を深め、適切なケアを身に付ける)
など、あわせて取得しておくと仕事の幅が広げられる資格があります。
直接介護をするだけじゃない!介護にかかわるパートのお仕事
介護に関わるお仕事は、直接利用者の方とかかわるお仕事のほかにも、事務や送迎のお仕事があります。
•事務(介護事務)
介護事務のお仕事は、介護施設・事務所などで発生する事務業務をにないます。介護報酬請求業務(レセプト作成)や、介護に関する保険やサポートの手続き、施設入所やサービス利用に関する手続きを対応します。
業務上、介護保険の知識も必要となります。
•送迎(送迎サポート、運転手)
福祉車両の運行業務とも呼ばれます。デイサービス、ショートステイ、リハビリなどに行く施設利用者の自宅に行き、送迎するお仕事です。運転手と、介助スタッフの2名でお仕事をすることが多くあります。
いろんな求人情報を見ていると、介護のお仕事に向いている人は
・人と話すのが好き
・人のお世話をすることが好き
・人に喜んでもらえることが好き
・自身の介護の経験を活かしてお仕事がしたい
という人のようです。
介護のお仕事、と言っても職種や職場はさまざま。自分に合っていそうなお仕事はどれだろう?と考えてみてくださいね。
•未経験OKの職場で働いてみよう・体験入職をしてみよう
ここまで介護にかかわるさまざまな資格をご紹介してきましたが、長くお仕事を続けるためには「自分に合った仕事かどうか」を見極めることも大切です。未経験OKでも働ける施設で働いてみる、ボランティアをしてみる、体験入職を受け入れている施設で体験してみる、などを活用して介護のお仕事が向いているかどうか自分と向き合ってみましょう。
また、派遣で介護の仕事に就くのもおすすめです。
多くの場合、派遣元会社の社員が派遣先施設に訪問していることが多いので職場環境を応募前に聞くことができたりします。
また、派遣の場合担当営業やコーディネーターがついてくれるので、就業中に何か困ったことがあったとしても相談できますし、契約以上に仕事がどんどん増えていくということも心配がなくなります。
高齢者の人口はこれからどんどん増え続けると予想されています。
介護のお仕事は需要が増えるばかり。年齢を問わず長く職場で活躍できることができそうなお仕事です。
未経験からスタートして、資格を取ってキャリアアップ、という道を考えてみても良いのではないでしょうか。
介護業界は、長く働けば働くほど離職率が下がる業界と言われています。
多くの方が仕事を続けたい、今の職場で働きたいと考えているようです。それも、業界の安定性や、年齢を問わずキャリアアップしていけることも一因なのではないでしょうか。
まとめ
介護の業界は、募集している人数も多く、勤務時間・日数の選択の幅も広く、パート主婦にとっては働きやすい可能性が高い業界です。
忙しさや厳しさは施設の種類、大きさ、スタッフの人数によっても変わってくるので、お仕事を探すときはしっかり読み込んでみましょう。
また、資格を取ればステップアップできる!という分かりやすい目標があるのもこのお仕事の魅力。
専門職になれば、収入をUPしながら、安定して働き続けることができるでしょう。
介護の仕事は、将来的にも不可欠なお仕事です。ぜひパートからトライして、今から経験を積んでみてはいかがでしょうか。
提供・しゅふJOBナビ
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