人形供養や針供養、雛流しの神事が行われることで全国的にも有名な淡嶋神社。境内には、あふれんばかりに供養の人形が並んでいます。初めて訪れる方は、異様とも思えるその光景に不気味な印象を抱かれるかもしれませんが、実はとても見どころの多い神社です。特に女性からはパワースポットとしても注目されています。今回は、和歌山市加太にある淡嶋神社の魅力についてご紹介します。
淡嶋神社とは?
和歌山市加太(かだ)にある淡嶋神社は、全国の淡嶋神社の総本社で、縫い針の労をねぎらう針供養や人形供養、雛流しの神事が行われることで全国的にも有名な神社です。
境内には全国から寄せられた数多くの人形が所狭しと並べられており、人形の種類ごとに配置され、厳かな雰囲気に包まれています。
淡嶋神社の歴史は、ご祭神である少彦名命(すくなひこなのみこと)と大己貴命(おほなむじのみこと)が加太の沖合いにある友ヶ島に祀られたことが始まりといわれています。
また、少彦名命は医薬の神様とされていて、特に女性の病気回復や安産・子授けなどに霊験あらたかといわれており、「女性のための神様」として昔から信仰を集めています。
そのことから、現在では縁結びや恋愛成就のパワースポットとしても注目されている人気の神社です。
境内の見どころ
では、さっそく境内の主な見どころについてご紹介していきます。
淡嶋神社に初めて訪れた方は、あまりの人形の多さに目を奪われてしまいがちですが、境内には本当に多くの見どころがあるので、ぜひ参考にしてみて下さいね。
【1】本殿
鮮やかな朱色の鳥居を2つ過ぎると、境内の中央に本殿が見えてきます。
遠くからでは気付きづらいですが、近づいていくにつれ、びっしりと並べられた女の子のお人形が見えてきます。
人形供養で有名と知っていても、やはりこの光景には驚かされます。
本殿の奥や建物の下、周囲にも数多くのあらゆる人形がびっしりと並べられています。
人形供養をされている神社は国内に数多くありますが、これほど多くの人形が寄せられ、境内に並べられているのは大変珍しいです。
一般の方の人形供養の受付もして下さるので、大切な人形や思い入れのある人形とお別れすることになった際には、ぜひ淡嶋神社のホームページをご確認してみて下さいね。
【2】塩壷
本殿の左脇の道を進んだ先にある塩壷。
こちらの塩壷は通称「お歯黒石」といわれており、昔、この水を歯につけると歯痛が消えたことから、身体の痛い部分にこの水をつけると治るとされています。
体のどこかが痛み、気になる部分がある方は、ぜひこちらの水をつけてみて下さいね。