宇宙事業者のスカパーJSATは、衛星画像を活用して、地球に存在する彩り豊かな美しい“色”から地球を知ることで、さまざまな環境問題を考えるきっかけを提供するプロジェクト“Satellite Crayon Project”を始動。プロジェクト企画第1弾として、「海のクレヨン」を製作・販売する。

世界の海の色を再現した12色のクレヨン

「海のクレヨン」は全12色。宇宙から撮影された衛星画像をもとに世界12か所の海から色を抽出し、クレヨン職人と共に試行錯誤を重ね、衛星画像に写る海の色を細部まで忠実に再現。

もっと地球を知るきっかけに! “世界の海の色を再現したクレヨン”が登場
(画像=『STRAIGHT PRESS』より引用)

それぞれの色にあえて名前は付けず、「グリーンランドのイルリサットアイスフィヨルド(72.29126 , -55.74175)」のように、海の場所を示す緯度経度が記されている。

そのほかの<名前のない全12色の海の場所>は、「オーストラリアのグレートバリアリーフ」「グリーンランドのパーミウト付近」「バハマのエルーセラ島西部」「キリバス共和国のカントン島」「奄美大島崎原ビーチ沖」「モーリシャスの海の中の滝付近」「ベリーズのブルーホール」「アメリカのセントメアリーズ川河口」「台湾の陰陽海」「バングラディッシュのサンダーバンズ国立公園沿岸」「ウクライナの腐海」。

地球に興味を持つことから環境問題を考える

同商品は、WEBサイトと連動し、その色が示す場所やその色に見えている理由、地球の神秘や直面している環境問題などを少しだけ知ることができる仕掛けになっているのがポイント。例えば、グリーンランドの80%を覆っている氷が全て解けてしまうと地球の海面が7mも上昇すると言われている。

キリバスという33の島からなる国は、海抜が平均約1.5mしかなく、温暖化による海面上昇により存亡の危機に直面している国のひとつで、地球上で最初に沈む国だと言われている。

同商品を使うことによって、もっと地球を知りたくなり、好きになり、⼤切にしたくなる。こうして、⼀⼈ひとりが地球にもっと興味を持つことが環境問題を考える第一歩になることを目指している。