近ごろは企業に属さずに仕事をする人が増えてきており「フリーランス」「個人事業主」という言葉も世に浸透してきています。しかし、当事者からしてみると、まだまだ理解されないと感じることは多いもの……。
※画像はイメージです(以下、同じ)
フリーライターの向山彩さん(仮名・31歳)は新しい出会いを探す時、特にそう感じ、もどかしい思いをしてきました。
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フリーターと勘違いされ、説教される
「ライターは、ひたすら原稿と向き合う孤独な職業。コロナ禍でオンライン取材が当たり前になってから、余計に出会いは減りました」 そう語る彩さんは年齢的に少し焦りがあったため、マッチングアプリを利用し、恋人を探そうとしました。しかし、職業の話題になったとき、メッセージで相手の男性から高圧的な態度を取られることが多く、モヤモヤした気持ちに……。 「フリーランスですと言うと、なぜかフリーターと勘違いされることが多くて。それまで穏やかにトークしていたのに、いきなり説教モードになったりディスったりしてくる人がたくさんいました(苦笑)」
「ちゃんと働きなよ」心ない言葉をかけられ…
「その歳で仕事してないのはヤバイよ」や「ちゃんと働きなよ」、「金持ちを捕まえるためにアプリやってんの?」などと言われると、彩さんも相手の男性に興味が持てなくなり、即ブロック。 「フリーランスって何?(笑)」と尋ねてくる人のことも、なんだか煩わしく思えてしまい、なかなか恋愛に繋がりませんでした。 「分からないなら調べればいいのに……と思うのは、私がライターだからかもしれませんが、いちいち説明するのがめんどくさくて。自分が思っているよりもフリーランスという働き方は広く認知されていないのだなあと痛感しました」
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