経済産業省資源エネルギー庁が発表した2021年10月18日のレギュラーガソリン全国平均価格は、1リットルあたり164.6円でした。前の週より2.5円高くなっており、7週連続で高騰しています。なぜ今、ガソリン価格が上昇しているのでしょうか。

ガソリンが上昇した背景

ガソリン価格が上昇している要因は、原油や天然ガス、石炭などのエネルギー価格が世界的に上昇していることにあります。また、同時に円安が進んでいることも要因となっています。

円相場は、1米ドルあたり113円~114円台を推移しており、こちらも3年ぶりの円安水準です。過去30年の調査で、レギュラーガソリン価格が160円を超えたことは5度しかありません。現在の水準がいかに高いかが理解できるでしょう。

ガソリンの供給には規制がある

ガソリンの供給には規制があります。今回、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどの産油国でつくる「OPECプラス」が原油の追加増産を見送ったという背景があります。つまり、石油を必要としている国が多いにもかかわらず、石油の生産量が少ないことが今回のガソリン高の大きな原因という訳です。