冷静沈着、よく聞く言葉ですが、実際意味や類語がわからない、ということもあると思います。冷静沈着の人の特徴、長所や短所について書いていきます。どんな職業に向いているのか、活かせる場面など豊富に紹介していきます。冷静沈着について、意外な発見があるかもしれませんね。
冷静沈着の意味と類語は?
冷静沈着とは落ち着いていること
冷静沈着の意味は、落ち着いていて動じないことを言います。「冷静」とは「感情に左右されず、落ち着いて考え行動できる状態」、「沈着」は「落ち着いており、物事に動じないこと」です。
「冷静」のほうがより客観的で冷ややかな様を表しています。似た意味の単語を重ねることにより「落ち着いている様子」が強調された熟語です。
冷静沈着の類語は泰然自若
冷静沈着と同じような意味を持つ類義語には、以下のような言葉があります。なお、「平静」は冷静や沈着と同義語ですが、人以外の状態や様子についても使うことができるのが特徴です。
冷静沈着の類義語
平静
沈着冷静
泰然自若(たいぜんじじゃく)
従容自若(しょうようじじゃく)
「沈着冷静」は冷静沈着と同じ意味を持ち、同じような熟語として使えます。「泰然自若」「従容自若」は2語とも「落ち着き払い、心が動じない様子」を意味する熟語です。「泰然」「従容」は「動じることなく落ち着いた様子」、「自若」も「大事に直面してもいつもと少しも変わらないさま」を意味します。
類義語は、どれも落ち着いたさまを表す言葉が使われています。さらにそれらを重ねて強調された熟語ばかりなので、冷静沈着は落ち着きの極致を表すともいえますね。
冷静沈着な性格の人の特徴10選
冷静沈着な性格の人の特徴①落ち着いている
冷静沈着な人の一番の特徴は、言葉の意味の通りに落ち着いていることです。どんな時でも取り乱さず、冷静に行動することができます。なぜ落ち着いて行動できるかというと、自制心があるからです。冷静沈着な人は、自分を律することができます。
冷静沈着な性格の人の特徴②急がない
冷静沈着な人は、急いで判断しないのが特徴です。「急いては事を仕損じる」ということわざをご存知ですか?焦って行動すればするほど冷静沈着に判断ができなくなるという意味です。冷静沈着な人は、このことわざの通りに慌てて何も考えずに決めてしまうと良くないことを知っています。
そのため、冷静沈着な人はマイペースを貫きます。一方、他人の進捗は気にしていないように見えますが、実は把握していることが多いです。そして、何事にも動じません。常に「これから何が起こるか」といった先のことを予測しながら、考えて行動します。
冷静沈着な性格の人の特徴③客観視できる
物事を客観視できるということも、冷静沈着な人の特徴でもあります。わかりやすく言うと、起こっている事柄や人間関係について遠くから他人のように観察します。そして、どう思うかを冷静に考えることができます。物事を客観視することによって、熱くなることなく平等に判断ができるのです。
冷静沈着な性格の人の特徴④自立している
常に冷静沈着な判断ができるのは、精神的に自立できているからともいえるでしょう。自立出来ていないと、どうしても周りの人の評価が気になります。すると人の目を気にするあまり、意思決定にブレが生じてしまうのです。
冷静沈着な人は周囲に影響されず、考えた事を実現しようとします。周囲の人にどう思われようと、1人でも過ごせる強い精神と自立心を持っているのが特徴です。
冷静沈着な性格の人の特徴⑤自信を持っている
冷静沈着な行動ができるのは、自分に自信があるからです。過去にさまざまな成功体験を積み重ねてきた経験があると、自分を卑下せずに自己を保つことができます。
成功体験といっても、特別な事をしてきたわけではありません。幼い頃から小さな事でも前向きに評価されて育てられると自己肯定感が生まれ、自分に対してOKを出すことができるようになります。自信をはぐぐむ事によって、冷静沈着な判断ができるようになります。
冷静沈着な性格の人の特徴⑥論理的
冷静沈着な人の考え方の特徴は、論理的であることです。物事に筋道を立てて考え、理解しようとします。話を進めるにあたって問題点があればそれを明らかにし、必要であれば周囲の人から情報を入手して問題解決を進めていこうとします。
普通の人は、なるべく問題点から目をそらしたいと思うものではないでしょうか。冷静沈着な人は、問題点があっても人を責めるという話にはなりません。あくまで問題点は情報であり、それをどう解決するかという視点で考えていきます。
冷静沈着な性格の人の特徴⑦計画的
冷静沈着な人は、計画的に物事を進めることができます。周囲の人からの無責任な批判や、自分勝手な意見には左右されません。スタート地点がどこで、どんな事に向かえばいいかを明確にすることができます。そして着々とゴールに向かいます。
冷静沈着な性格の人の特徴⑧努力家
冷静沈着な人の特徴といえば、知識が豊富で努力家ともいえます。雑学から専門知識まで幅広い知識を持ち、納得できるまで調べる行動力があるのです。データに裏打ちされた知識があるからこそ、冷静沈着に物事を受け止められます。
冷静沈着な性格の人の特徴⑨分析癖がある
普通の人と比べて何でも分析しようとするのも、冷静沈着な人の特徴です。仕事がスムーズに進まなかった場合、なぜそうなったかを冷静に分析します。さらに人に対しても、「どうしてあのような行動をしたのか、なぜこんなことを言ったのか」などを心理的に分析します。
冷静沈着な性格の人の特徴⑩視野が広い
考え方の視野が狭いのは、冷静沈着な人とは言えません。視野を広く持つと、多角的に物事を見て判断することができます。さらに先を見据えた行動もできるため、周囲の人に信用されるのが特徴です。
冷静沈着でクールな人になる方法とは?
まず深呼吸
冷静沈着でクールな人になる方法としてまず大切なのは、深呼吸をして酸素を身体に取り込むことです。緊張状態にあると無意識のうちに呼吸が浅くなります。いわゆるストレスがかかっている状態です。深呼吸をすると、脳内物質であるセロトニンが分泌されます。
セロトニンは幸せホルモンともいわれ、自律神経のバランスを整える働きがあります。深呼吸をすると、リラックス効果とストレスを感じにくくなることができるのです。深呼吸をすることで、ここぞという時に自ら落ち着けるようになります。
深呼吸をするコツは、3秒前後かけてゆっくりと胸いっぱいになるまで空気を吸いこみ、同じくゆっくりと息を吐き切ることです。自分で1,2,3と数をカウントしながら深呼吸をすると、よりクールダウンができます。
怒らない
冷静沈着な行動をとる人は、怒らないで飄々としている人が多いのも特徴です。冷静沈着な人になるためには、何よりも感情的にならないことが大切です。普通の人は怒りや悔しさを感じると、頭がカーっとなり止まらなくなってしまうことがよくあります。
怒りに怒りを重ねてあたりかまわず怒鳴り散らす人を見るのは、気分が良くないですよね。もし怒りを感じたら、それを遠くから眺めるような気持ちで感じてみてください。するとむやみに怒らなくなり、冷静沈着でクールな人に近づきます。
大丈夫だと信じる
人や物事に対して自信がないと、右往左往してしまって冷静沈着な行動をするのが難しくなります。何かにトライするときには、自分が上手くいった状況を想像するのがコツです。何があっても大丈夫だと信じられる人が、冷静沈着な人の特徴ともいえるでしょう。前向きに考える癖をつけることが、冷静沈着な人になる近道です。
一歩引いてみる
冷静沈着な人になるには、困ったときや悩んでいるときに一歩引いて考えてみましょう。自分の事として真正面から受け止めると、冷静に判断できなくなってしまう場合があります。「もし他人だったらどのようにアドバイスするか」と考えることで、冷静沈着な行動に繋がっていきます。
冷静沈着な人の長所とは?
安心できる
冷静沈着に行動できる人が近くにいると、安心感が違います。グループに所属している人がみんな慌てふためく人だと、いざという時に大騒ぎになってしまうでしょう。冷静沈着な人は、周囲の人から頼りにされて信用も厚いです。
気分が変わらない
冷静沈着な人の長所は、気分が変わらないのも特徴のひとつでしょう。人の機嫌を見て気を使いながら話すという状況にはならないので、周囲の人が楽に対応できます。