「週3日出勤、勤務時間は1日4~5時間くらいのパートが第一希望!」

このような働き方を希望している主婦は多いもの。

ところが、現実のパート求人の募集条件を見ていくと「週5日出勤、1日6時間~労働」というものが多かったりします。

この理想と現実のギャップはなぜ生まれるのでしょうか?

今回は、週3日勤務の理想と現実、おすすめの探し方をご紹介していきます!

なぜ「週3日」「時短勤務」という理想が生まれたのか?

「週3日勤務」や「時短勤務」が主婦の理想の働き方になっている背景には、日本社会に根強く残っている、女性への価値観があります。

例えば結婚や出産、子育てについては女性がすべきという価値観が世代・性別を問わず残っていますし、家事や育児のアウトソーシングを利用することについても「そこまでして働きたいの?」などと否定的に考える人がとても多いのです。

なにより、働く主婦やワーキングマザー自らが「家事や育児を他人に任せてまで働くなんて…」と後ろめたさを覚えていたり、罪悪感を感じてしまっているのです。

家庭と仕事を無理なく両立させたいと考える主婦たちが「週3日勤務」「時短勤務」=理想の働き方となるのは当然のことと言えます。

一方、海外では、家事はメイドに任せ、育児はナニーやシッターに任せてママは働くことが当たり前、という国もあるようです。

またフランスなど、出産した女性がキャリアを中断することなく仕事を続ける仕組みとして、「週4日勤務」がごく自然に受け入れられている国もあります。

パート探し、理想は「週3日」!主婦におすすめの働き方&お仕事の探し方
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

理想は週3日、でも実態は・・・?

主婦の多くが「週3日勤務のパートで働くのが理想」としているのに、実態は「週4日または週5日以上」パートで働く主婦が多いのです。

パート勤務でのお仕事は週3日勤務OK!という求人もたくさんあるにも関わらずです。

なぜこんなことが起こるのでしょうか?その理由はいくつか考えられます。


1.最初は週3日で働き始めたけれど、少しずつ出勤日数を増やしたから。

2.週3日のパートは時給が安く、割に合わないと感じた(週4日以上のパートの方が時給が高いことがある)。

3.子どもが成長し、手がかからなくなってきたことで働ける時間が増えたから。

4.どうせ働くならできるだけたくさんの収入が欲しいから。

5.週3日では単純作業しか任せてもらえず、仕事にやりがいを感じられないから。

6.社会保険に加入したかったから。

7.保育園や学童へ入れるには週5日フルタイムで働いていた方が有利だから。 ※短時間保育は保育料が割高なため

8.扶養をギリギリ超えるなら、損なく稼げる額まで働きたいから。


などなど。

家庭の事情や希望する手取り収入、仕事へのやりがいなどから、実際は週3日以上で働く主婦パートが多いというわけです。

特に、社会保険の拡大適用が始まったことで週20時間以上勤務できるならば保険加入をしたい、という人も増えました。

年間130万円以上稼ぐと保険加入が必要になりますが、勤務先で保険に加入ができないと自営業やフリーランスと同様に主婦パートでも国保に加入することになります。

国保は将来の年金額が増えないこともあり、どうせ保険料を払うなら将来の年金受給額が少しでも上がるように社会保険に加入したい、という人も多いのです。

パート探し、理想は「週3日」!主婦におすすめの働き方&お仕事の探し方
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

シフト制のお仕事のメリットと、求人の探し方は?

「基本的には週3日で働きたい」という主婦の場合、その働き方は2通りあります。


1.固定制
勤務時間、休日が決まっている勤務体系

2.シフト制
職場の人たちそれぞれの出勤日や出勤時間が異なり、勤務日や休みが決まっていない勤務体系。


上記のうち、より自由度が高いのはシフト制です。

その中にも「基本曜日固定シフト制」と「希望シフト制」に分けられることがあります。

基本曜日固定のシフト制の場合、出勤曜日はだいたい決まっていて、予定があり出勤できない時は別の曜日に振り替えるシフトです。たとえば、基本月・木・金出勤の週3日だけど木曜日に予定が入ったら火曜日に代わりに出勤する…等です。

コールセンターなどはこのタイプが多い傾向があります。

希望シフト制の場合、その名のとおり自由にシフト希望を出すことができます。他の従業員の休み希望との兼ね合いによって出勤日・休日が決まるので、対応可能な日時をできる限り伝えてその中で働けるよう調整をしてもらうことになります。

特に自分の勤務したい日に希望を出すタイプは、子どもの行事など、自分の都合に合わせて自由に予定が組めるというメリットがあります。デメリットは繁忙期などに休みがとりずらい、ということがあるようです。

•シフト制で働けるお仕事はどんなものがある?

シフト制の職場を選ぶ場合、飲食(ファミレスやファストフードなど)、スーパーやドラックストアなどの接客・販売員、コールセンターなどでシフト制の求人が比較的多いとされています。

特に学生アルバイト・主婦パートがたくさん働いている職場はシフト制のことが多いですよ。

また、シフト制の求人に特化したサイトや、主婦向きの求人情報がたくさん載っているサイトで検索すると、より効率よく多くの求人が見つけられます。

また、応募時や面接時には必ず、どの程度お休みや追加出勤の希望を聞いてもらえるのかをしっかり確認しておくようにしましょう。

シフト制って書いてあるから…と思って仕事を始めたのに希望が全然通らない!ということもありえます。希望の働き方は人によって違うものですから、どんな働き方がしたいか、具体的にイメージしてから選考に臨みましょう。

「週3日勤務」重視するならどのお仕事がおすすめ?

週3日勤務のパートを探すのであれば、どのような職種に絞って就職活動をするのが効率良いのでしょうか?


◆おすすめ:サービス業

飲食店のウェイトレスやホール係、スーパーの店員、デパ地下の売り子など。

求人数も豊富ですし、勤務日数や時間帯も比較的希望が通りやすい職種です。

「しゅふJOB」では、日数・時間がちょうどいいパート求人を多く掲載しています。

◆オフィスワークは難易度が高め

一般事務や営業事務など求人は多数あれど、オフィスワークの募集は「週5日フルタイム」がまだまだ多い状態です。

週3日の求人も増えてきましたが、時短勤務OKの事務のお仕事があったとしても競争率が高くなります。

スキル・経験が応募職種によほどマッチしていないと、なかなか採用に繋がりません。

もしなかなかオフィスワークで就職が決まらない場合、コールセンターを視野に入れてみることがおすすめです。

コールセンターは同じ業務を複数の人で行うのでマニュアルや資料が整っていることも多く、未経験でも歓迎している職場が多くあります。

また、販売・接客業からPCに慣れて事務職にキャリアチェンジしたい主婦や、声だけの仕事なのでいくつになっても働けるため50代・60代からも人気です。

パート探し、理想は「週3日」!主婦におすすめの働き方&お仕事の探し方
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

パートで時間、休み、服装の自由がある職場で働くには?

長時間働くのが難しい、または空いている時間に効率よく働きたいと考えている主婦が、仕事探しで重要視するものは「時間・休み」、「服装の自由」も大きなファクターです。

日々時間に追われる主婦にとって、わざわざ着替える時間が必要ない、服装・髪型が自由な職場は魅力的ですよね。

朝の支度を大幅に節約できますし、家に帰ってからも着替えることなくすぐに家事ができるメリットがあります。

また、茶髪NG、ネイル禁止などのお仕事に就くと、せっかくの髪色を元に戻さなければいけなかったり、趣味のネイルができなくなったりすることも。

服装に決まりがあると、気が張っている最初のうちは気にならないものですが、長く勤めていくうちに意外と負担が重くなってくることもあります。

スーツやジャケット着用が必要な職場の場合、クリーニング代やパンプス代、ストッキング代など意外と働くために必要なお金がかかる場合もあります。

週3日で働くとなると、週の半分以下のパートのためだけにそれらの出費をすることが気になる…ということもあるのではないでしょうか。

ただし、制服着用の職場であれば、そもそも私服を新調することもありません。

服装をとやかく思われるのが嫌だ、何を着ていくのか考えたくないという場合は、制服ありのお仕事もおすすめです。

長い目で見ると「服装自由でよかった!」と思わせてくれる場合もありますよ。

まとめ

パートのお仕事に限らず、勤務条件や待遇面、やりがいなど人によって求めるものはさまざま。

ぴったりと自分に合うお仕事と出会うのは難しいものです。

お仕事探しをスムーズに進めるコツは、条件にこだわりすぎないことです。

「本当は週3日が希望だけれども週4日でもまあOK」

「週3日だけなら、勤務時間は1時間延ばしてもいいかな」

など、自分ができる範囲にはなりますが、条件面で少し幅を持たせてみると、案外すんなりと理想のパートに出会うことができるかもしれません。

提供・しゅふJOBナビ

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