2月は北はまだまだ雪深く、この時期ならではの雪や氷のイベントが開催されている一方で、南は梅や早咲きの桜が開花し始める時期です。2月の週末旅行におすすめの国内旅行先をご紹介します。
1.【長崎】長崎市内中心部(長崎新地中華街など)
毎年旧暦の1月1日(春節)〜1月15日(元宵節)の期間中、「長崎ランタンフェスティバル」が開催される長崎市。長崎新地中華街などをはじめとする市内中心部が、約15,000個もの極彩色のランタンと光のオブジェで華やかに彩られます。
中国の「春節祭」を祝う行事として始まったランタンフェスティバルは、今では街を挙げた一大イベントとなり、長崎を代表する冬の名物として定着しています。
期間中は中国の雨乞い神事を再現した龍踊りや、雑技団による演芸披露など、フェスティバルを盛り上げるイベントも毎日開催。旧暦の日付のため毎年開催日が変わり、2021年は2月12日(金)~2月26日(金)に実施予定です。
2.【青森】乳穂ヶ滝(におがたき)
世界遺産「白神山地」の玄関口である青森県・西屋目村にある乳穂ヶ滝。せり出した崖の上から、シトシトと雨が降り注ぐ様に流れる滝で、水量がさほど多くないため、冬には高さ33mの滝全体が完全に凍り、1本の柱のように氷結します。
近年、環境の変化から完全氷結することはまれで、最後に観測されたのは2012年。傾向として1月下旬から氷結し始め、完全氷結が見られるのは2月に入ってから。氷結ができたタイミングでライトアップが開始され、氷結が崩壊するまで続けられます。
3.【北海道】札幌
毎年2月上旬頃、札幌で開催される人気イベントといえば「さっぽろ雪まつり」。もはや日本の冬の風物詩とも言えるイベントで、北海道のみならず日本全国、そして海外から200万人以上の人が訪れます。
迫力ある大雪像が楽しめる大通会場、氷の芸術が美しいすすきの会場、雪遊びができるつどーむ会場の3つの会場で開催され、もっとも来場者数の多い大通会場では約1.5kmにわたって雪と氷で創られたアートな作品たちが並び、その精巧さに感動せずにはいられません。
近年ではライトアップのみならず、雪像をスクリーンにしたプロジェクションマッピングを導入することにより、音と映像による幻想的な演出が人気を集めています。
すすきの会場では氷であることが信じられないほど精巧な、美しい氷の彫刻に目を奪われます。すすきのグルメを堪能した後に見学に行くと良いでしょう。
4.【神奈川】湯河原梅林
標高626メートルの幕山の麓にある幕山公園・湯河原梅林にて、毎年2月上旬から3月中旬にかけて梅まつりが開催されます。梅の本数は約4,000本で、山の斜面に紅梅・白梅が一斉に咲き誇ります。期間中には「湯河原温泉芸妓の舞」や「梅林寄席」などの催し物が予定されているほか、夜には梅林のライトアップも楽しめます。
5.【茨城】真壁町
伝統ある蔵の町、茨城県桜川市真壁町で毎年2月4日から3月3日にかけて「真壁のひなまつり」が行われます。古くは江戸時代から代々受け継がれてきたお雛様の歴史をたどることができるとともに、歴史的建造物を鑑賞し、真壁の生活にふれ、町の人々との交流も楽しめます。
「寒い中、真壁に来てくれた人をもてなそう」住民のそんな一言から始まった、真壁のひなまつり。おもてなしの心に触れて温まりませんか?
6.【神奈川】三浦海岸
例年、神奈川県の三浦海岸では、河津桜の開花時期に合わせ2月〜3月にかけて「三浦海岸桜まつり」が開催されています。期間中は、京急電鉄でも「三浦海岸 河津桜とまぐろ満喫の旅」キャンペーンが行われ、三浦海岸河津桜ラッピングトレインの運行や、三浦海岸駅の駅名看板の変更、三浦駅海岸駅前及び三浦海岸から三崎口駅間線路沿いの河津桜のライトアップなどが実施されます。
7.【茨城】水戸 偕楽園
金沢の兼六園・岡山の後楽園とともに、日本三名園のひとつに数えられる偕楽園。梅の名所としても知られる偕楽園を訪れるおすすめの時期が、梅が見頃を迎える毎年2月中旬〜3月末ごろです。見頃に合わせて、一足はやく春を告げる「水戸の梅まつり」も開催されます。
8.【栃木】湯西川温泉
栃木県日光市の湯西川温泉一帯では、毎年1月下旬から3月初め頃まで「湯西川温泉 かまくら祭り」が開催されます。
なかでも人気の光景が、沢口河川敷の会場に並ぶ約1,000個ものミニかまくら。ボランティアを募ってつくられるこのカマクラは、夜にはロウソクが灯され、冬の寒さを忘れさせてくれる暖かで幻想的な光景が広がります。
かまくら祭りの会場は複数にわたっており、メイン会場である平家の里は毎日ライトアップが行われますが、沢口河川敷では水・木はお休みなど、会場によっては点灯しない曜日もあります。訪れる前に最新の情報を確認の上でお出かけください。
9.【長崎】九十九島
九十九島の名物グルメといえば、プリプリとした食感と濃厚な味わいが特徴の「九十九島かき」。10月から3月にかけて旬を迎える「九十九島かき」は小さいながらもプリプリとした食感と濃厚な味が特徴です。
2月の土日祝には「九十九島パールシーリゾート」で「九十九島かき食うカキ祭り」が開催され、美味しい九十九島かきをセルフバーベキューで堪能できます。なお、カキのシーズンが始まる11月にも「九十九島かき食うカキ祭り・秋の陣」が開催されています。
10.【静岡】熱海梅園
日本一開花が早いと言われる熱海梅園。毎年1月上旬から3月上旬にかけて「熱海梅園梅まつり」が開催され、園内に植えられている約470本の梅が、早咲きから遅咲きまで次々と咲き誇ります。期間中は甘酒の無料配布や足湯も楽しめますよ。