元「バイトAKB」で現在は3つのラーメン店を経営している梅澤愛優香さんが、ラーメン評論家の入店を拒否する意思を示しました。きっかけは評論家からのセクハラや中傷。酔っ払って来店したとある評論家に勝手に写真を撮られたり、SNSに悪質な書き込みをされたりと、精神的にかなりの苦痛を強いられたようです。

 そんな中、この「評論家出禁」に至った元凶の一人であるフードジャーナリストのはんつ遠藤氏が、自身のブログで「それ、僕です!」と自ら名乗りを挙げました。そして梅澤さんの主張に対して自身の見解を述べるも、謝罪や反省の意はなく反論とも思える文章がズラリ。  しかし今回は、そのことについては置いておいて……。何ですか、この文章! 最近SNSなどで話題に挙がっている“おじさん構文”そのものではありませんか! ちなみに、おじさん構文とはおじさんが主に女性に対して送る、空回りした独特の構文のこと。内容の真偽よりも、個人的にはそちらの方が気になってしまいました。  というわけで、今回ははんつ遠藤氏のブログに散りばめられた“おじさん構文”要素をいくつかピックアップしたいと思います。

おじさんポイント1:前置きが長い

 おじさん構文の特徴として、本題に行くまでにツラツラと長い前置きが書かれていることが挙げられます。例えば、おじさんの目的が「ご飯に行こう」だったとして、そこに到達する前に「今なにしてるの? 僕は今〇〇してるよ。今日は〇〇してきたよ。明日は〇〇しようと思ってるよ」など、なぜか自分の現状や予定を報告しがちだからです。これをフリにして誘い文句を送ってくるのですが、ぶっちゃけあまり文章に前後関係がないのでフリになっていないのが常でもあります。

元AKB店主のセクハラ告発に反論した“おじさん構文”。イラっとくる文章の破壊力
(画像=『女子SPA!』より引用)

(画像:「ブログbyフードジャーナリスト はんつ遠藤」より)

 遠藤氏のブログも、「なぜこのブログを書こうと思ったのか」という前置きから始まっています。そこから本題の梅澤さんへの意見に入るまでに既に1242文字書いてます。長い! これについては本人も「前置き長すぎですよね」セルフツッコミをかましてるんですが、その後に「なぜ前置きが長いのか」にも言及しているのが、前置き無限ループに片足突っ込んでる感じがしてちょっと怖くなりました。

おじさんポイント2:セルフツッコミが多い

 先にも挙げましたけど、遠藤氏の文章には自分で自分にツッコんでいる箇所が多いんです。先に挙げたセルフツッコミの直後にも「(長いと、誰かが「驚愕の何万文字で対抗!」とか書いてくれるかしらん)(こら!)」という記述がありましたし、自分の酒癖に対して反省を述べているところでも「もうこれからはパンツ履かない。。。(違うし。。そっちじゃない。。そっちは勝新太郎の世界。。って、今の人は知らねーよ (大汗))」(※原文ママ)、ラストの締めの文章ですら「次回の会見までにポニーテールにします!!!(こらーーー!!!)」ですからね。これ以外にもかなりの数ありました。

 おじさん構文においてセルフツッコミは伝統芸みたいなものなので、その文化を守り続けているという意味では褒めたたえるべきなのかもしれません。