行動心理学で人の行動を読み取る方法があります。本などでも知られる行動心理学とは、人間の心理を研究したものです。その人の行動やしぐさで、その人の心理が読む事が出来るのです。行動心理学を少しでも知っていれば、彼氏の気持ちを理解する事も出来ます。恋愛面など幅広く使える行動心理学について知ってみましょう。
行動心理学とは
行動心理学①人の役に立つ
行動心理学とは、人の心の研究と行動の研究を合わせたものの事を言います。心が持つ心理が、結果として行動に表れるというのが行動心理学の基本となっています。かなり昔から研究されてきたもので、奥が深い分野だと言えます。行動心理学は、ビジネスやマーケティングなど幅広い分野で役立っています。
行動心理学②人に被害を与える
行動心理学が大きく発達し活躍しているのは、他人に被害を与えてしまう犯罪者に対する行動心理学です。テレビドラマなどでも見た事がある方もいるかもしれませんが、行動心理学から犯人を割り出していく方法もあります。そして、そのような犯罪者を生み出さないように未然に防ぐ目的もあります。
行動心理学③他人に影響を与えない行動
それ以外に行動心理学が役に立つのは、心の病気を抱える人の為にもあります。カウンセラーの方が行動心理学を学んで、その行動から心理を紐解いていく事が出来ます。行動心理を少しでも知っていれば、彼氏や周りの人の心理の変化に気が付く事も出来るでしょう。行動心理にはさまざまなパターンがあるのです。
行動心理学から人の行動を読み取る方法①
破壊行動をする人
破壊行動をする人の行動心理学は、衝動的な怒りを感じた時に出やすい行動です。人間の本能には動物的な本能も潜んでいます。身の危険を感じた時や、攻撃をされた時などは反射的に破壊行動を取ってしまう事があります。これは、状況によっては身を守る為の本能となります。
しかし、破壊行動が止められない人や、破壊行動の欲求が抑えられない人もいます。これは、過去に起きた出来事が原因で、消化しきれていない怒りが心の奥に溜まったままになっているタイプです。昔、非行行為を重ねる若者が親や先生に暴力を働いたり、校舎の窓ガラスを割るなどの行為がニュースになっていました。
色々な怒りの感情がそのような行動に表れているわかりやすい例です。どこにも向ける事の出来ない怒りが、時として破壊行動に繋がるようになるのです。怒りを溜めたまま我慢をしていた可能性があります。この場合は、どこかに吐き出す事が大事です。友人に聞いてもらったり、スポーツなどで発散するなど試してみましょう。
人のせいにする心理
すべてを人のせいにする行動心理学は、物事の根本が見えていないため、自分が起こしているトラブルでも人のせいにして、周りと揉めてしまう事になるのです。元々の性格が自己中心的な性格であるのも特徴です。自己中心的な人は、自分を反省する事がないので、精神的な成長があまりないのです。
彼氏がなんでも人のせいにするタイプだと、彼女である自分にも降りかかってくる事があるのではないでしょうか。これは、納得の出来ない事になるでしょう。このタイプの人は、いつも人のせいにばかりする事で周囲に迷惑を掛けているはずです。しかし、本人は理由がまったくわかっていない事がほとんどなのです。
人のせいにするタイプの人は、他にもさまざまな要因がある場合があります。自分が非難されたり、評価が下がる事を恐れるタイプ、妄想癖の場合もあります。どこかプライドが高いことが邪魔をしているのです。
右上を見る人の心理
右上を見るという行動は、行動心理学では理論家である意味があります。逆に左上を見るのは、芸術家と言われています。右上を見るのは、何か考え事をしている時の場合が多いです。そして、嘘を付いている時も右上を見ると言います。これは、想像をする時の行動となります。
過去の事を思い出そうとする時は、左上を見ます。例えば、昨日の夕飯は何を食べたという質問に対してすぐに浮かばない時は、左上を見ながら思い出そうとします。しかし、何らかの理由で嘘を付かなければいけない場合は、嘘の答えを考えなければいけないので、右上を見ながら考えます。
過去の事を考えているはずなのに、右上を見ていたら嘘の可能性もあるのです。これを覚えておけば、彼氏の嘘も見抜けるかもしれません。ただし、これは右利きの人の場合なので左利きの人は逆の場合もあるので気をつけましょう。
自慢話する人の心理
自慢話する人の心理は、行動心理学では劣等感の表れの行動だと言われています。自慢話が多い人は、一見すごい人なんだと思われがちですが、何度か逢うと過去の栄光を繰り返し話すケースが多いのが特徴です。では、何故劣等感を持つ人が自信満々に自慢話をするのでしょうか。
これは、自分に自信がない為自慢話を相手にする事で、凄い人だと思われたいという心理が働くからです。自分に自信がある人は、自慢話をしません。なぜなら、自分に自信があるので自慢話をする必要がないからです。そもそも、自信のある人こそ自慢する話だと思っていないのです。
彼氏が自慢話が多いと思っている人は、実は今の自分に劣等感があり、不安を抱えている可能性があります。彼女にそんな自分を知られたくないという気持ちから、自慢話をしているのです。自慢話の内容が、自分の抱えている劣等感になります。過去にモテたという話なら、恋愛面においての劣等感の可能性があります。
行動心理学から人の行動を読み取る方法②
批判ばかりする人の心理
批判ばかりする人の心理は、行動心理学ではこれも劣等感を表す行動となります。そして、自分の劣等感を認めたくない気持ちが強いのが特徴です。人間には、自分の欠点や悪い面を認めたくない時に他人を批判する事で、回避しようとする働きがあります。これは人はどこか持ち合わせている心理なのです。
しかし、他人への批判が多い人はその傾向が強く、他人への批判により自分の弱さを守ろうとするのです。他人への批判をし続ける事は、自分の問題を人になすりつけ、自分の問題点と向き合う気がない為、一向に治らないのです。自分に自信があり、順調に物事が進んでいる人は不満がないので他人への批判はほとんどしません。
自分の彼氏が、批判が多いなと感じたらそれらの事に対して何らかの劣等感を抱いていると思って下さい。もし気になるのであれば、直接彼を批判するのではなく、少しずつ考え方が変わるような意見を小出しにしてあげるのも良いかもしれません。あまり、強く否定すると逆効果になってしまうので気をつけましょう。
愚痴をいう人の心理
愚痴をいう人の心理は、行動心理学ではネガティブな考え方をするすべてを他人のせいにする行動です。愚痴が多い人は、物事をすべて人のせいにし、自分に原因があるとは考えないのです。その為、いつまでたっても自分の問題に気づく事がありません。何かが起これば、誰かや何かのせいだと考えるからです。
社会は、良い事もあれば悪い事もあります。自分が原因で起きるのは、良い事ばかりでも悪い事ばかりでもありません。自分が行った事がいつか自分に跳ね返ってきます。その事を理解していれば、愚痴ばかりになる事はないのです。愚痴が多い人は、このような思考回路が出来ていないのだと言えます。
愚痴が多い彼氏にうんざりしたのなら、愚痴ばかり言っても何も解決にならない事を教えてあげましょう。もしかしたら、喧嘩になるかもしれませんが、延々と愚痴を聞き続けるのはストレスになってしまいます。彼氏の為にも、自分の為にも言ってあげる事で改善していく可能性もあります。
優柔不断な人の心理
優柔不断な心理は、行動心理学ではリスクを回避したいという心理の表れです。物事には必ずリスクが伴うものです。しかし、優柔不断が示すものは、すべての物事に対してリスクを背負いたくない気持ちを表しています。これは、物事の処理能力が低く自分で処理をする事に不安がある人です。
そして、優柔不断なのは欲の強さもあり、損をしたくない気持ちが強い場合もあります。お金や時間など自分が損をする事になりたくないと考える為、決断をする事が出来ないのです。物事を選ぶ場合は、必ずどちらにもリスクがあるものです。そのリスクを処理する事で、逆の利益を出す事も出来ます。
彼氏が優柔不断というのは、とてもストレスになります。彼らの心理の中には、決断が出来ない未熟さがあるのです。例えば、デートの行き先が決められない彼氏は、コストのリスクや彼女ががっかりするのではないかというリスクを考え過ぎて決断が出来ないなどが考えられます。
自己嫌悪に陥る時の心理
自己嫌悪に陥る時の心理は、行動心理学では字の通り自分が嫌いで自分に対して嫌な気持ちを持っている状態を言います。一時的な自己嫌悪は、何らかのトラブルや問題があり自分を嫌いになるような出来事が影響しています。一時的なものは、時間が経てば解決していきますが、長期的に抱える問題の場合もあります。
自己嫌悪が昔から続く場合は、幼少期のトラウマが原因の可能性もあります。両親に傷つけられて育ったり十分な愛情を受けなかった場合、自分を嫌うようになってしまいます。自己評価が異常に低く自信が持てず、そんな自分が嫌でしかたがなくなり、人との接触も避けるようになる事もあります。
彼氏が自己嫌悪に陥るタイプであれば、温かく包み込むような愛情を与えてあげましょう。ただ、深刻な場合はカウンセラーなどを利用したり、過去のトラウマから逃れる事が先決です。時間は掛かるかもしれませんが、長い目で自分を好きになれるよう見守ってあげる事が重要です。
行動心理学から人の行動を読み取る方法③
自分の非を認める人の心理
自分の非を認める人の心理は、行動心理学では仕事が出来る人格者であると言われています。自分の非を認める事が出来る人は、自分の行動がどのように影響を与えているかを理解しながら行動している人です。その為、何かが起きた時でもすぐに状況を処理する事が出来るのです。
自分の非をすぐに認める事が出来る人は、周りとの衝突がないので人間関係も円滑にする事が出来ます。自分の非をすぐに認める人がいると、周りも同じように考えるようになるので、仕事などにも良い影響を与えます。その為、周りからも慕われるようになり憧れられる存在にもなります。
彼氏がすぐに自分の非を認める人なら、喧嘩もしないうちに円満に物事が進むのではないでしょうか。そして、彼氏が自分の非を認める事で彼女も自分の非を認めやすくなります。お互いにとって、良い相乗効果となるはずです。このタイプが彼氏なら、安心して話し合いが出来るでしょう。
人の心理を読む人の心理
人の心理を読む人の心理は、行動心理学では繊細さや警戒心が高い事を表しています。人がどんな事を考えているのか先に知っておく事で、トラブルを避けたいという心理があるからです。繊細さは、相手の気持ちを感じる能力を備えている場合もあり、自然に感じ取ってしまう分考えてしまうという理由もあります。
人の心理を読んでしまう人は、相手との関係を慎重に進めたいという気持ちと、初めて逢う人に対して情報を集める事で危険を回避したいという思いがあるからです。会話をしながらも、様々なポイントから相手の事を探ろうとします。詐欺話などには、中々引っかかりにくい人だと言えます。
人の心理を読む人が彼氏の場合、最初の段階ではあまり踏み込んでこない為、距離が縮まるまで時間が掛かるでしょう。しかし、人の危険回避能力に長けている可能性が高いので、一緒にいて安心出来る相手でしょう。ただ、あまりにもあからさまに行動を読まれると嫌な気持ちにもなりかねないので嫌な時ははっきり伝えましょう。
白黒はっきりしたがる人の心理
白黒はっきりしたがる人の心理は、行動心理学では見えないものや不安定なものに対する恐怖心を表しています。世の中には、はっきりさせられない事や物があります。そのような曖昧な状況を不安に感じる人は、白黒はっきりさせる事で落ち着く事が出来るのです。
見えないものへの不安を抱くタイプは、物事の洞察力が少なく自分に自信がない人に見られます。洞察力のある人は、色々な状況に対して対応出来る自信があるので、曖昧な形であっても処理をする事が出来ます。物事への洞察力が弱い人は、その状態に対応出来ない為不安になってしまうのです。
彼氏が何でも白黒付けたがる人の場合、彼女は大変疲れるかもしれません。自分のスケジュールを決められないうちに、イエスかノーの2択の返事しか許されないのでは、困ってしまいます。グレーゾーンに対する恐怖心がなくならない限り続くでしょう。