保育園への入園は、地域によってはかなり倍率が高く、大変なこと。

ただ、知っているだけで有利になる情報が多々あります。

今回は、「保育園に入れるには?」を紹介します。

パート主婦・専業主婦もしっかり下調べして、保活に取り組んでいきましょう!

保活から入園までのスケジュール

保育園が利用できるのは、『保育に欠ける』要件に当てはまっていることが条件になります。

基本は、親が就労していることが前提となりますが、就労を目的とした通学求職活動中も含まれます。

まずは自分が条件に当てはまるかを確認し、その条件を満たしているならば保育園さがし(保活)を始めましょう。

一般的に中途入園よりも、4月からのほうが入園しやすいので、それに合わせたスケジュールを紹介していきます。


•4~10月

園の見学をしましょう。雰囲気やカリキュラム、通園路の確認などをし、自分の希望の保育園を絞り込みましょう。

•10~11月

入園資料・申込書が配布されます。お住いの市町村役場の広報やHPなどで告知されます。

•11~12月

申込書の提出をします。

•1~2月

源泉徴収票などの保育料の決定に必要な書類の提出や審査があります。

•2~3月

結果通知が郵送で届きます。

•3月

入園に向けて健康診断や説明会が行われます。保育料の決定もこの時期です。


以上が保活から入園までの一般的なスケジュールですが、各自治体により多少のズレがありますのでお気を付けください。

保育園に入れるには?扶養内・パートでも入れる!入園条件・保育料を解説します
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

認可と認可外の保育料はどのくらい?

働いていないと預けられない「認可保育園」と、働いていなくても預けられる「認可外保育園」。

もしも認可保育園に預けられなかったら、認可外保育園になるけれど…。

一体どのくらい費用が違うのか?気になるところです。


•認可保育園の保育料

世帯収入によって自治体が決定するため、費用は世帯によってまちまち。

世帯収入が高いほど保育料も高くなりますが、上限があるため負担は軽い。

費用は月額「35,000~55,000円」ほど。

•認可外保育園の保育料

世帯収入関係なく、園が決めた保育料となる。

自治会からの補助金がないため、保護者の保育料の負担が高めのところが多い。

費用は月額「50,000~70,000円」ほど。


ただし自治体によっては認可外でも補助をしているところもあり、認可保育園と認可外保育園の保育料にあまり違いがない地域もあるようです。

では、なぜ認可と認可外の保育料にここまでの開きがあるのでしょうか?

認可保育園は保護世帯の所得によって保育料が定められており、

日本の世帯平均の所得金額である562万2000円では、3歳未満は41,500円、3歳以上では44,500円とされています。

また、自治体にもよりますが預ける子供の人数が二人目は半額、三人目は無料と定めているところも多いようです。

一方で、認可外保育園の保育料は世帯収入に関わらず定額の保育料を定め、自治体からの補助金がないため負担額が大きいと考えられます。

(中には10万円を超す保育料がかかる認可外保育園もあるようです…)

保育園の費用は、働くママには避けられない費用。

案外、聞いてみたら幼稚園費用のほうが高かった、という地域もあるようですから、お住まいの地区の料金体系や補助金について一度きちんと調べてみましょう。

やっぱり認可保育園に入りたい!

「これからパートを始めたい、だから保育園を探す」という主婦の方も多いかと思います。

そこで気になるのが保育料ではないでしょうか。

せっかくパートで稼いだお給料が全部、保育料に消えてしまうのでは本末転倒ですよね。

そうなるとやっぱり人気なのは、保育料の安い認可保育園です。

認可保育園に入る為には、先ほども書いたように『保育に欠けていること』が必要となります。

例えば、両親ともに正社員、パートなどの就労についていること、妊娠や出産、親族の介護、就学による保育の欠如が挙げられます。

保育園に入れるには?扶養内・パートでも入れる!入園条件・保育料を解説します
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

•審査基準の「点数」とは?

「フルタイムのほうが点数が高い」「無認可やベビーシッターの利用実績があると加点されるらしい」

など、点数の話を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。

入園希望の多い保育園は、選考のために”点数化”し、審査基準とします。

その審査基準には2つの基準があります。

基準指数

家族構成や所得などの基本的な情報から計算するもの。

就労状況(フルタイム勤務か、就学か、など)や、健康状態(病気や障害など)、介護が必要な家族の有無といった保護者の状況をポイント化したもの。

調整指数

家族の状況により、加点・減点して調整するもの。

既に希望する園に兄弟姉妹が在園していたり、同居で面倒を見られる祖父母がいるなど。

また、生活保護家庭や虐待・DVなどの家庭の事情を配慮した加減も含まれます。

これらによって算出された得点により入園の優先順位が決まるわけです。

また、自治体によっては公表されていないこともありますが、優先措置がある自治体もあります。

例えば、自治体の居住歴が長い世帯を優先したり、世帯年収が低い世帯を優先する、などがあげられます。

できる限り高得点を得るのが、認可保育園に入る近道なのです。

保育園に入れるには?扶養内・パートでも入れる!入園条件・保育料を解説します
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

保活の山場!点数アップの為には?

1ポイントの差が結果を左右することも多々あります。

まずは、減点されないことが大切です。

嘘をついたり、過去の辞退歴があると減点につながりますので気を付けましょう。

では、点数を上げるにはどうしたらよいのでしょう。

これからパートを探そうと思っている主婦の方は、働く日数・時間を考える必要があります。

働ける状況であれば、フルタイムで働くと、パートタイムよりも得点が上がります。

また、主婦の間で人気な在宅ワークも、居宅外労働よりも得点が低くなる可能性がありますので、パート探しはそのあたりも考慮しましょう。

妊娠中の主婦の方も出産時期に向け保活をすることが可能ですが、産前産後の体ではパートは少しつらいですよね。そうなると点数が低くなってしまう。

そんなときは、職業訓練校などに就学するというという手もあります。

就学により、得点がアップすることもあるのです。

そのほかには、認可外保育や、一時預かり、ベビーシッターを利用する回数が多いほど点数が上がると言われています。

保育園に入れるには?扶養内・パートでも入れる!入園条件・保育料を解説します
(画像=『しゅふJOBナビ』より引用)

認可保育園に入るための裏技

持ち家のほうが点数が高いという地域もあるように、地域にとって審査基準に違いも出てきます。

まずは、ママ友などを通じてお住いの地域の情報収集をしましょう。

点数を高くするために、書類上は離婚してシングルマザーになる、といった強者もいるという話も聞きます。

さすがにそれは……と思う場合は、あえて人気の少ない保育園を希望する、有利な地域に引っ越してしまう、という方法もあります。

ただし、人気の低い保育園の場合、人気がない理由を調べ、問題ないか判断する必要はあります。

入園時期によって、0歳・3歳の募集定数が多くなったりするので、入園時期を選ぶのも手です。

また、最初から認可保育園が難しいようなら、最初の半年〜1年は民間の保育園を活用して意識的に点数アップを測り、転園して認可に入ることを視野に入れるのも一つでしょう。

待機児童の救世主となるか?認定こども園

待機児童問題を早期に解消するために、近年は幼稚園でも保育園でもない「認定こども園」がふえてきました。

幼稚園は文科省、保育園は厚労省、認定こども園の管轄は内閣府です。

保育園並みの長時間保育、幼稚園のような教育を取り入れることができ、自由度が高いのが特徴です。

大きく分けて以下のような型式があります。


1.幼保連携型
幼稚園教育と保育園の機能をバランスよく併せ持つタイプ。長時間保育可能。

2.幼稚園型
認可幼稚園がこども園に転換したタイプ。敷地や建物はそのままで、長時間預かりや0~1歳児保育ができる。

3.保育所型
認可保育所がもとになっているタイプ。働いているお母さん以外でも利用可能。

4.地方裁量型
保育園でもなく幼稚園でもない、認可外の保育施設を新規に認めたタイプ。都市部に多く、駅ナカや職場の中など色々なところに開設されている。

認定子ども園は空きがあればお母さんが働いていなくても預けることができ、街のいろいろな場所に設置されています。


自由度が高いので、今後の待機児童の解消に期待が持たれています。

【幼稚園・保育園・認定こども園】通わせるならど... 働くママ、これから働きたいと思っているママにとっての悩みのタネといえば、子どもを通わせるなら、保育園がいいのか、幼稚園の方がいいのかか?という問題...

まとめ

パートを探す主婦にとって保活は本当に大きな行事です。

保育園に入れるかどうかで、今後の家計の予定や、生活が変わってきますよね。

万が一、認可保育園の入園ができなかった場合は、少し金額が高くても認可外保育園への入園も考えなければいけないことも出てきます。

ただし、認可外保育園には、夜間保育や延長保育など時間に融通がきいたり、独自のカリキュラムを取り入れていたりと認可保育園にはないメリットも多くあります。

保活を行う際には認可保育園にとらわれず、それぞれの保育園の雰囲気やカリキュラムなどに目を向け、子どもに合った保育園を決めるのもいいかもしれません。

これからお仕事探しをする場合、就業日数・時間が子どもの預け時間とかねあうことはさながら、お休みの相談や勤務交代がしやすいか、有給休暇が取りやすいか、という問題も出てきます。

子育て中の主婦が多い環境では、遅刻早退に理解があることも。

就業条件だけではなく、長く働けるかどうかも視野に入れてお仕事を探してみることをおすすめします。

提供・しゅふJOBナビ

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