アルメニア人の男女は商売上手な人が多いと言われています。アルメニアが何処にあるかご存知ですか。黒海とカスピ海の間です。古代から帝国が存亡を繰り返した場所にある1991年に独立した国です。アルメニア人の恋愛になった時の付き合い方を性格の特徴と共にご紹介します。
アルメニアはどんな国?
場所:アラブの紛争地の間にある国
イラン、イラク、アフガニスタン、と聞くと紛争地というイメージがあるのではないでしょうか。黒海とカスピ海の周辺は、ヨーロッパ側からすればそこを押さえればロシア、アジアに攻め込むことができる足掛かりにできる場所であり、ロシア、トルコからすればヨーロッパ侵略への足掛かりにできる場所です。
日本で例えるなら本州と北海道が戦うと考えた場合の青函トンネルのような場所です。そのためアジア・ロシアサイドからヨーロッパへ攻め込むときにも、ヨーロッパがアジア・ロシアへ攻め込むときも攻める側は此処を落とそうとし守る側は此処で食い止めようとし、戦地になってきました。アルメニアはこの場所にある国です。
歴史:ジェノサイドを経験したとされる民族のひとつ
紀元300年ごろにキリスト教国家を作りましたが、この国は滅び民族は離散しました。その後はアルメニア人としてのアイデンティティを失わないまま、ペルシャ、オスマン、モンゴル、トルコ、ロシアと、アラブの係争地を支配した帝国の中で祖国のない民族として暮らしてきました。
ユダヤ人と似た歴史を歩んで来た民族と言えます。第一次世界大戦中の混乱の中でイスタンブールにてアルメニア人であるということを理由にオスマン帝国(現トルコ)の手で数百万人規模の虐殺を受けたという主張がされています。
トルコ側は認めていません。この地を最後に支配した大国はソ連です。ソ連解体後、1991年にアルメニアはアルメニア共和国として独立しました。アルメニア共和国は近隣国と領土問題で近年まで戦争を行っていました。まだ政情は安定していません。
アルメニア人の特徴は?
他国の人からのイメージ:商売上手
ユダヤ人が商売上手だと言われることが多いのは有名です。長い歴史の間、国を持たずによそ者として暮らしていくには、金を持つしかなかったからだ、と言われています。似通った歴史を持つアルメニア人も商売が上手なのが特徴です。
アルメニア人は「日本人が束になっても商売では華僑に適わない。その華僑が三人集まってもひとりのインド人に適わない。インド人が三人集まってもひとりのユダヤ人には適わない。そのユダヤ人が三人集まってもひとりのアルメニア人に適わない」と言われることがあるほど商売上手な人々です。
アルメニア人が大切にしていること:キリスト教
アルメニア人が10世紀に国が滅んでから1991年の独立に至るまで自分達を「アルメニア人」だと認識し続けていたのは、彼らがイスラム教国家の中で生きるキリスト教徒であったためです。現在のアルメニア共和国はキリスト教国家でもあります。
アルメニア人男女の恋愛事情は?
女性は海外で暮らす同胞のところへ嫁ぐことが多い
1000年以上に渡って国を持たずに世界各国に散らばって暮らして居た人々なので、アルメニア人は世界中で暮らして居ます。中国人をイメージすると分かりやすいです。世界中に華僑のチャイナタウンがあるのと同じように、世界中にアルメニア人のコミュニティーがあります。
アルメニア人は難解とされるアルメニア語を話すのですが、彼らはその言語で世界中に散らばった同胞と連絡を取り合っています。アルメニア人女性は海外で裕福に暮らしている同胞のところへ嫁ぐこともしばしばです。
男性は兵役を嫌い恋人を連れて海外へ移住する
アルメニアは徴兵制です。若いアルメニア人男性は兵役を嫌って国外へ出てしまう事が多く、恋人がいる場合は恋人も国外へ一緒に連れていく事が多いです。アルメニア共和国は設立から十数年ですが、100万人弱が海外へ移住しています。国民の四分の一が移住した、日本で言えば3000万人が海外へ出たような状況です。
アルメニア人男性の性格は?
1.ナルシスト
自分がいかに有能で素晴らしいかを億面なく口にする人が多いです。アルメニア人は素晴らしい民族だ。自分はアルメニア人だ。だから自分もすばらしい、というような思考を持っているのが特徴です。
アルメニア人は悲劇的な歴史を背負っている民族なのですが、アルメニア人男性にはそのことを日常から意識している人も多いです。「悲しい血の生まれなんだ。悲劇を背負って生きているんだ」などの言葉を口にすることもあります。日本人から見ると少しナルシストにも見えます。
2.社交的
アルメニア人は初対面の相手に怖気付いたり、大人数でのパーディーで恥ずかしがってもじもじしたりするような国民性ではありません。色々な国の人と接するのに慣れているため、付き合い方を気にする必要はあまりありません。
3.口喧嘩が強い
たとえ100%こちらに非はないとしても、アルメニア人が相手だといつの間にかこちらが悪いという事になっているかもしれません。論理的な思考も得意ですし、キリスト教徒は経典の民、契約の民と呼ばれています。契約をきちんと扱うことに長けています。
加えて、アルメニア人男性は喧嘩をためらわない性格です。声が大きくて顔が怖い人が多いのも特徴です。毛深くて彫が深く、マッチョで大柄です。敵に回さないような付き合い方をしましょう。
4.異文化コミュニケーションに慣れている
アルメニア人自身は男女ともにキリスト教を信仰しています。しかし、相手にそれを押し付けることはありません。彼らにとってキリスト教は選ばれた民を助けるものです。彼らはキリスト教を信じていない人は選ばれていない人だというだけのことだと考えます。無理に引き入れようとはしません。
しかし、それは友達付き合いまでの話です。恋愛、結婚となった場合はとつぜん掌を返したように改宗を求めます。結婚となったら改宗を求められるものだと、始めから覚悟しておくような付き合い方をした方がいいです。
5.スキンシップが多い
アルメニア人男性は男性同士でも男女であってもハグやキスをします。男性同士が道端でキスしていたとしても恋人という訳ではないので不必要に驚かないようにしましょう。
また、ハグをして来たとしても挨拶だと考えるようにしましょう。しかし、付き合い方は難しくありません。彼らは異なる文化に寛容ですので、嫌な時は日本ではハグやキスの習慣が無い、というと理解してくれます。