「50歳からのパート就活、どう探したらいい?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。
就活の第一歩は、情報収集から!
実際に50代で働いている人はどのくらいいるのか?
50代が活躍している求人はどんなものがあるの?などの情報を集めました。
今回は、50代主婦に人気のお仕事の探し方と、活躍できるお仕事をご紹介します!
また、専業主婦からパートをスタートしようと考えている方にむけて、お仕事の探し方・求人の見方・面接前に準備しておくことなど、この記事1つ読めば解決ができるように、情報を盛り込んでいます。
一緒にお仕事探し、頑張りましょう!
50代のシゴト事情 「パートの割合増加中!」
総務省が発表している労働力調査によると、パート労働者は近年急増しています。
平成30年には、パート・アルバイトが1490万人となり、前年より76万人増し、特に女性は65歳以上が23万人の増加となりました。
特に、65歳以上のパート女性が増えたことについて、2013年4月に改定された「高年齢者雇用安定法」により、定年制度の廃止や、定年の引き上げ、継続雇用制度の導入が影響していることも考えられます。
60代でも働いている人が増えている、ということは事実のようです。
また、雇用形態を問わず、「共働き世帯」も2000年には134万でしたが、2016年には211万に増えてきています。
特に、下記の世代で特に増加している傾向があります。
・妻が35~44歳
子どもが5歳以上になり、目が離せない期間を過ぎたので働こうという世代
・妻が55~64歳
子どもも成人し社会人として独立し始め、自分の時間ができてきたので働こうという世代
家族の形態が変わることで、生活のリズムも変化がでてきます。
また、将来貰える年金の額を視野に入れてこれからの人生に必要なお金を計算しなおして、自分の時間・お金の使い方を考え直すこともあるでしょう。
パートタイムで働いて家計の足しにする方や、フルタイムで働いて貯金を増やす方など、働き方はそれぞれですが、家庭と両立して仕事をする50代の女性が増えていることがわかります。
50代の採用率は?30代とほぼ同じ 「24%」
主婦向けの求人を多く掲載している、求人サイト「しゅふJOB」が行った調査を見てみましょう。
2018年の1年間で「しゅふJOB」から採用された方の採用率を年代別で見てみると、
30代 23%
40代 44%
50代 24%
となっています。
40代が最も多く採用されていますが、50代は30代と比較しても大きく差がありません。
50代が注目されてるってホント?そのポイント
子育て真っ只中の世代に比べて、子育てが落ち着いてきた50代は時間の融通が利きやすくなってくる傾向があります。
上記で紹介した「しゅふJOB」のアンケート調査によると
50代主婦に最も人気のある勤務時間帯は「17時まで」、次に「18時まで」という回答でした。
子育てが落ち着いてきて、長い時間勤務ができるようになってきた背景が伺えます。
職種によっては忙しい夕方の時間帯に働いてくれることを歓迎されることも少なくありません。
また、人生経験が豊富な分、若年層にはない落ち着きや安定感、常識感、コミュニケーション能力に長けているといった「大人としての常識や経験」が重宝されます。
特に、年配の方と接することが多い環境や、コールセンターなど落ち着いた丁寧な対応が求められる職場では、戦力として求められている背景があるようです。
人生経験を積み重ねてきた50代、就活では最大の武器となるスキルが
・周囲とうまくやっていくためのコミュニケーションスキル
・お客さんや周りで働く人への気配り、接客スキル
なのです。
50代主婦に人気のパートのお仕事とは?活躍が目覚ましい10のお仕事
では、50代主婦はどんなお仕事で活躍しているのでしょうか?
活躍が目覚ましいお仕事を紹介します。
•梱包など軽作業のお仕事
商品のチェック・放送や、引っ越しの梱包作業などでも、丁寧な対応に評価が高く集まっています。
ラッピングなどでは女性ならではのセンスや細やかな作業が活かせることも。
•接客のお仕事
子育てや介護の経験があるからこそ、お客様に対してきめ細やかな対応ができると、レストランでのホールで評判になっているケースも珍しくありません。
また、冠婚葬祭業なども礼節ある対応ができると注目が集まってきています。
•飲食店などの調理補助のお仕事
長年、家族の食生活を支えてきたスキルが活かせます。また、仕事を通して料理のレパートリーが増え、家族に喜んでもらえる!という声も聞こえてきます。
また、学校給食の調理補助などは子どもと一緒に長期休暇を取れることも人気です。
個人経営の飲食店などでは食事補助やまかないがあるところも多く、お昼代が浮かせられるのも魅力のひとつです。
ファミレスなどは柔軟なシフト制を導入していることも多く、家庭との両立がしやすいというメリットもあります。
•コールセンターのオペレーターのお仕事
主婦ならではのコミュニケーション能力に注目が集まっている業種としては、コールセンターがあります。
若い人にはない、落ち着いた対応や、きちんとした言葉使いに好印象を持たれることも多くあります。
•保険や金融、不動産のセールスのお仕事
人生経験からの具体的なアドバイスや、説得力のある話ができると注目されています。
例えば、不動産の賃貸営業などでは
・近くにすぐに行ける病院があるか、スーパーとの距離や品ぞろえなど、ちょっとした街の情報
・新しい室内設備の使い方と魅力、懸念点
など、主婦ならではの観点から環境や設備についてのコメントをすることでお客さんに喜んでもらえた、というケースも。
•介護のお仕事
介護を受ける方からも、孫以上に年齢が離れている若者よりも話がしやすい、話題が合って楽しい、などの面もあるようです。
パート保育士のお仕事 子育て経験がスキルとして発揮でき、幅広い年代で主婦に人気のお仕事です。
最近では保育園や学童などでパート職員も増え、需要が高まりつつあります。
保育士のサポートをするパートなどであれば、資格・経験が不問な場合もあります。
•清掃のお仕事
女性ならではの細やかさで掃除してもらえると喜ばれるお仕事です。
ホテルの清掃などでは短時間で働けるところも多くあることも人気のポイントです。
また、接客業務のように人と接するのは得意ではないが、丁寧に仕事をすすめるのが得意な方には働きやすい職場かもしれません。
•家事代行のお仕事
清掃や調理、アイロンがけなど、日頃の家事能力が活かせます。
また、短時間で業務を受けることが多いので、家庭やプライベートと両立したい主婦に人気です。
共働き世帯が増える中、需要が高まっている職種でもあります。
•受付のお仕事
カルチャーセンターなど、同じ主婦や年配者が多く集まる施設の受付でも50代が活躍しています。
また、マンションコンシェルジュなど、居住者のサポートをする受付でも主婦が活躍しています。
病院の受付など、資格・経験不要なお仕事も人気を集めています。
さまざまな職種で、50代が活躍していますよ!
求人サイトによっては「50代が既に活躍している職場」を絞って探すこともできます。
しゅふJOBでも人気の機能なので、よろしければ探してみてください。
希望の働き方を整理しよう!「先輩パートの声」
さて、いざお仕事さがし!をする前に、働く動機・目的を整理しておきましょう。
先輩主婦達の生の声を聞いてみました。みなさんどのような理由でパートを始めたのでしょう?
•パートを始めた理由は?
・生活費の足しにしたい
・自由に使えるお金がほしい
・老後のための貯金がしたい
・子どもの教育費に充てたい
それまで専業主婦だった人も、子どもの進学で支出が大幅に増えたり
夫の定年退職や残業代カットなどで収入が減ったことをきっかけに、働きに出る事を考え始めた人が多いようです。
では、パートをずっと続けている人は、どんな理由で続けているのでしょうか。
•パートを続けている理由は?
・お金を稼ぎたいから
・仕事にやりがいがあると思うから
・社会とのつながりを保ちたいから
・習い事などはお金がかかるが、働きながら学べるから
・職場で仲のいい人がいて話ができるから
パートを始める動機もお金を稼ぐことが大きな目的であることに変わりはありません。
仕事を続ける中で、お金以外のメリットも大きくなってくるようです。
仕事をしていてよかった!と思う瞬間も聞いてみました。
•仕事をしていて良かった!と思う瞬間
・アンチエイジング効果を感じる!
毎日メイクをして、清潔感のある格好をするようになったことで、若返った気がする。
という声や、家族に最近綺麗になった!と褒められた、という声も。
職場で世代の異なる人とのコミュニケーションをとることが刺激になり、若返る効果もあるようです。
・子どもの気持ちがわかるようになった!
若い人と話す機会が増えて、今の流行がわかるようになった、ということもあるようです。
仕事で得た知識や、世代が異なる人と接することが、家庭にプラスに働くことも多いようです。
・料理のレパートリーが増えて食卓が豪華になった!
飲食店のパートで、盛り付けや調理のコツを学んだことで料理のレパートリーが増えた、という声は良く聞こえてきます。
食事は毎日のこと、本やネットで調べるとつい自分好みのレパートリーが増えがちですが、仕事で学んだ味付けが家族に好評!ということもあるようです。
・自分に自信がついた!
初めての接客業で、接客スキルが高いことに気づいた。
仕事で褒められたとき、仕事が完成したときの達成感は主婦では得られない感激がある。
など、自分に合った職種を見つけたり、スキルアップして自信をつけたりするなど、新たな自分に出会える一面も、仕事をするモチベーションになっているようです。
逆に、中高年でパートを始めて困ったこと、戸惑ったことはこんなことがあるようです。
•パートを始めて困ったこと・戸惑ったことは?
・上司や同僚が年下ばかり
特に上司が年下の場合、気を使って指示をもらうだけで疲れてしまう…ということもあるようです。
年齢は年下かもしれませんが、仕事においてはエキスパート。経緯をもって接し、しっかり仕事を教えてもらいましょう。
・システムや機器が使えない
昔使っていたから…と思い復職したけど、今の端末・ソフトが使いこなせなくて苦労した、といった声がよく聞こえてきます。
スーパーのレジでもタッチパネルになっていたり、進化を遂げている時代です。
ブランクが長い場合、最近の機器やソフトを使う事にどうしても最初は戸惑うもの。できればパソコンやタブレットを使うなど、IT機器に慣れておきましょう。
※そのほかにも、何十年ぶりかの制服が恥ずかしかった、昔のサイズが着られなかった…!という声もありました。
働く理由は人それぞれ。続ける理由も人それぞれです。
自分が何を理由に働きたいか?働き続けたいか?を整理しておくことで、自分のモチベーションを維持する事にもつながります。
希望の働き方を整理しよう!「優先順位の付け方」
さて、次にどんなお仕事をさがしたらいいか?を、3ステップで整理をしましょう。
1.こういう風に働きたいな、と思う希望の条件を書き出します
2.絶対に譲れない条件と、100%自分の希望ではなくても良い条件を分けます。
3.それぞれ優先順位をつけておきましょう。
希望の条件がぱっと浮かばない!という方は、下記に沿って書き出してみてくださいね。
<就業条件>
・就業日数
・就業曜日
・勤務時間帯
・収入
・家から職場までの通勤時間
・仕事の内容
・服装が自由で自転車通勤ができること
など。
特に、いくら必要なのか?整理しておきましょう。
特に、配偶者控除を受けたいか、社会保険に加入したいか、は確認しておくようにしましょう。
いざお仕事探し!求人の見方のコツ
お仕事を実際に探す際、求人を見るコツがあります。
まず、求人に「50代を募集!」とハッキリと明記されているとわかりやすくて便利なのですが
そのように求人に書いてはいけないことになっています。
そのため、どの企業が50代を求めているのかわかりにくいのです。
求人から読み解くコツとしては、
「主婦が活躍している」
「50代が活躍している」
「年齢不問」
などのワードが入っているか?をチェックするようにしましょう。
おすすめのパート探しのツールと、求人サイト
お仕事の探し方としては、下記の4つが挙げられます。
それぞれメリット・デメリットを1つずつあげてご紹介します。
•・ハローワーク(公共職業安定所・職安)
メリット:自宅でインターネットがが見られなくても、ハローワークのパソコンで検索できる。
デメリット:原則、近くのハローワークに行く必要がある。ハローワークへの登録が必要。
•・求人サイト
メリット:いつでもどこでも求人情報が見られる&応募できる。情報量が圧倒的に多く、旬の情報が掲載されている。
デメリット:情報量が多すぎて、希望のお仕事を見つけるための絞り込みスキルが必要。
•・折込チラシ、フリーペーパー
メリット:地域密着の情報に特化しているので、近隣の仕事が見つかりやすい。
デメリット:募集人数が少ない求人も多いので、地域や仕事内容によっては倍率が高くなることも。
•・派遣会社
メリット:オフィスワークなど、経験やスキル、資格を活かした仕事に出会える可能性が高い。
デメリット:応募するのに必須の経験やスキル、資格などが求められるため、応募条件のハードルが高い傾向がある。
•・徒歩で探す
メリット:よく行くエリアでお仕事が見つけられる。職場の雰囲気やどんな人が働いているか面接前に確認できる。
デメリット:お仕事をしたい時に募集しているとは限らないので、求人が出るまで待つことも多い。
それぞれにメリット・デメリットがあるので、特徴をご紹介しています。
応募したいお仕事があったら…「3つ」は応募しよう!
お仕事が決まった人には、ある共通点がある事がわかりました。
主婦向けの求人を多く掲載している、求人サイト「しゅふJOB」が行った調査によると
実際に採用された人が1回に応募していた求人の件数は平均「3.8応募」。
つまり、採用された人には共通して「3つ以上のお仕事に応募している法則」があったのです!
1つずつ結果を待つよりも、平行して選考を受けるのがコツのよう。
また、選考に進んだ方の多くが、応募する時に必ず志望動機、職歴を入力していたこともわかっています。
多くの方がお仕事に応募するのですから、スタートからきちんと情報が入力されているとアピールにもつながります。
「3つとも採用の連絡がきたらどうしたらいいの!?」
「面接の時に他の企業を受けているか回答していいの?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
応募する前に!ひと手間で採用率がアップする方法
早く応募しなきゃ締め切っちゃう!(ポチッ!)
としてしまう前に、ぜひ試してほしい、ひと手間があります。
それは「応募フォームの入力」。
氏名や連絡先など必須項目を入力する事はもちろんですが、任意項目も入力しましょう。
応募フォームの入力は任意項目になっていることが多いので、急いでいたり、面倒だったりすると後回しにしてしまいがちです。
たくさんの応募が届く中で、面接官は志望動機やアピール、職歴欄でどんな人が応募してくれたのかを知ります。
他の応募者と比較して印象に残りやすくなるよう、自己PRや職歴はできるだけ入力しましょう。
求人サイトの中には、サイト自体に自分のプロフィールを登録しておけば、お仕事に応募する際に自動で自己PRが転記できる便利な機能があるサイトもあります。
まずはマイページ欄を充実させておけば、応募したい仕事が見つかる度に応募フォームの項目すべてに入力する手間がかからず、気に入った仕事にすぐ応募することができます。
ちょっと手間がかかる…されど、ちょっとだけのひと手間です。ぜひ試してみてください。
応募した後のステップは?
•履歴書を作る
パートの採用では履歴書不要というお仕事も増えていますが、やはり面接時には履歴書を持参してください、という企業はまだまだ多いもの。
特に悩みがちなのが、「志望動機」ではないでしょうか。上手な志望動機の書き方にも、いくつかコツがあります。
たとえば、
・面接官が何を聞きたいと思っているか?を先読みする
・求人情報からヒントを見つける
がわかっていると、志望動機はグンと魅力的になります。
•電話で応募する
直接求人先の企業へ電話をかけて応募をする場合、抑えておきたいのは「電話のビジネスマナー」。
日常生活の電話とは少し異なる、ビジネスの電話マナー。
これを攻略するのは準備と練習が何よりも大切です。
半年お仕事を離れていただけでも忘れてしまっていてびっくりした…!という声もよく聞こえてきます。
特にオフィスワークを希望される方は、イメージトレーニングなどをしてから臨んでみてくださいね。
•面接の服装
いざ面接に進んだら、頭をよぎる悩みの1つに「何を着ていこう?」と服装の懸念が出てきます。
スーツが良いの?パートなんだからカジュアルな普段着でOK?と悩む方も多いのではないでしょうか。
人の印象は3秒で決まる、とも言われるほど。
第一印象は清潔感があり、きちんとして見えるにこしたことはありません。
基本はスーツ、もし持っていなくてもジャケットが合う服装で臨むと良いでしょう。
また、服装以外にも意外と見落としがちなのが、カバンなどの持ち物や、当日履いていく靴。
どういったものが適切でしょうか?下記の記事にもまとめているので、ご確認ください。
服装もとても大事ですが、何よりも大切なのは話す内容。
とくに、「50代の落ち着き」、「経験の豊富さ」、「丁寧な受け答え」で
自分をアピールすることを、意識してみてくださいね。
まとめ
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
50代女性がお仕事を探すにあたって
もう50代だし…と年齢を気にされる方もいますが、50代だからこそ発揮できる強みもたくさんあります。
長く家庭に入っていたとしても、経験していることはたくさんあります。
自分の強み、得意なことを洗い出してみましょう!
何よりも大切なことは、お仕事が決まるまでの準備をしっかりとすること。
準備をしっかりとして、これからお仕事をしていきたいと思う熱意をしっかりと伝えましょう。
万全の態勢で臨めば、きっといい結果が待っていますよ。
提供・しゅふJOBナビ
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