「そろそろ働きたい!」
そう思った時が始めどき!
まずはパートで久しぶりのお仕事を…、と思ったとき、必要になることが多い履歴書。
特に久しぶりのお仕事復帰の場合「何を書いたらいいかわからない…」となりがちな志望動機の書き方をご紹介します。
志望動機を書くポイントは「共感」。具体的に説明していきます。
この記事を読み終わったとき、履歴書が書きあがっているハズです…!
面接官が志望動機を聞くのはなぜ?
パートに限らず、採用の際必ずと言っていいほど質問される「志望動機」。
まず、企業(採用担当者)は何のために、志望動機を尋ねるのでしょうか?
「どうしてこの会社(お店etc)で働きたいと思ったのですか?」という面接官の質問の背景には「この人と、長く一緒に働けるだろうか?」という本心が隠れています。
パートに限らず、人を採用するためには、時間・労力・お金など、コストがかかります。
コストをかけて採用したのだから、長く働いてもらって、重要な戦力になってほしいと思うのは、当然のこと。
そこで「長く一緒に働けるかどうか」を探る質問として、なぜうちでなければいけなかったの?という部分を聞いているわけです。
例えば、週3日・10時から・時給1000円で家から徒歩5分……など、好条件だったから、という理由もあるかもしれません。
でも、まったく同じ条件の コンビニ接客/パン屋さんのレジ/オフィスワークの事務 だったら?
たとえば1つの企業で、データ入力の事務/ファイリングの事務 の2種類を募集していて、どちらかしか応募できないとしたら?
採用担当者は「たくさんある似たような条件の求人の中から、どうしてこの仕事を選んだのか」が知りたいのです。
•キーワードは「共感」
では、何をどう表現すれば、「長く勤めたいこと」を伝えることができるでしょうか?
キーワードは「共感」です。
企業は、何らかの価値基準を持った団体です。
同じ業界・業種であっても、各企業ごとに、社風や事業への想い、仕事のやり方や業務遂行におけるこだわりのポイントが、異なります。
それは、それぞれ独自の価値基準を持っているから。
大切にしている価値基準があり、それに基づいて企業が運営されているのです。
長く働けるということは、応募先の企業が大切にしている価値基準に共感してもらうことが大前提となります。
「子どもが手を離れ時間ができた」
「これから教育費がかかるから」
「キャリアを再スタートしたい」
など、それぞれ仕事を始める際の事情はあると思いますが、志望動機で伝えるべきことは、そういった私的な事情ではありません。
応募先企業の社風やサービス、お仕事内容の、どこに魅力を感じて共感したのか。
あくまで相手目線に立って、中長期にわたって一緒に働いていける可能性を感じてもらえるように、志望動機として「やる気・熱意」を伝えることが大切になります。
そのためには、面接に臨む前のリサーチが重要です。
応募先の企業がどんな社風で、どんなサービスを提供していて、どんな仕事を募集しているか、企業ホームページなどを見てリサーチしましょう。
また、パートにどのようなことを期待しているだろうか、求められている役割は何だろうか?と妄想しておきましょう。
では、リサーチはどうやったらいいのでしょうか。
何を求められている?ヒントは求人ページにアリ!
では、面接に臨む前のリサーチはどのようにしたらいいでしょうか?
リサーチ手段として、とても役に立つのが「求人ページ」。絶対抑えるべきポイントを2つ、ご紹介します。
•写真の人物をチェック
まず注目したいのが求人に出されている「写真に載っている人物」。
求人の写真に載っている人物は、職場の先輩社員が求めている人物像の象徴となっているケースが多いからです。
女性スタッフが欲しい場合はたいてい女性社員が映っていますし、電話中の写真が写っていれば電話対応ができる人物を求めていることがわかります。
また、どんな人が働いているか、職場の雰囲気や環境、身だしなみなども写真から読み取ることができます。
•見出しは「メッセージ」!
次に注目したいのが「見出し」です。
見出しは企業が一番伝えたいメッセージであることが多いので、見出しからある程度、職場の雰囲気や求めている人物像をイメージできます。
その上で、企業や仕事内容の、どこに興味・関心を持ったのかを整理しておくと良いでしょう。
企業のホームページに載っている企業理念や事業内容を読んでおくことをお勧めします。
また、主婦が中長期的に働くことを考えた場合、どうしても仕事・家庭の用事・子どもの学校行事のスケジュールをやりくりする必要がでてきます。
主婦を採用するということで、企業側も相談の余地を持っているケースが多いですが、まずは、どうやりくりするのか?を考えておきましょう。
そして、こんな風に対応するつもりである、という対処法を考え、家族と話し合っておくことも重要です。
手前味噌にはなりますが、しゅふJOBの求人は、多くの求人に写真が掲載されている&見出しにおすすめポイントがギュッとまとめられています。
よろしければ、使ってみてください。
パート主婦にありがち!NGな志望動機の例文集
さて、いざ志望動機を考えるにあたり、NG例も見ておきましょう。
採用業務に長年かかわってきた筆者が見てきた、主婦パートにありがちなNG志望動機をいくつかご紹介します。
•NG例文1「夢をかなえるため御社を志望」系
一見すると、やる気を感じられそうな志望動機に感じられるのですが
「いつかは自分の店を開きたいと思っていまして、まずは経験を積みたいと応募しました」
という志望動機は、諸刃の剣。
採用担当者には「将来、お店を開きたいから修行させて!(お給料を頂きながらね)」と聞こえている可能性が。
いつか辞めてしまうなら、研修に時間をかけても仕方がないし…と思われてしまう事もあります。
夢を持つことはいけないことではありませんが、就職活動の場で「自分の夢を実現するためのステップであること」を語るのはあまり好まれません。
それよりは、お店のどこに魅力を感じ、店の一員として自分がどう働きたいかを伝えた方が好感を持たれやすいでしょう。
•NG例文2「昔、○○の経験があります」系
経験があったほうが採用されやすいのでは?と考えがちなのですが、このパターンのNGポイントは……
「昔、営業をしていました。経験があるので即戦力になれるかと思います。足で稼ぐタイプで、上司からは評価いただいていました」
という志望動機。
「昔」がどれほど前なのか、がかなり重要です。
どれくらい前かにもよりますが、面接官の視点から率直に申し上げますと「ああそうなんだ……それで、今すぐには何ができるの?」という感想になりがちです。
移り変わりの激しい現代ですから、1年のブランクですら面接官の視点では即戦力にはならないな……と判断されるケースもあります。
また、過去の経験を全面に出した場合「前職のマイルールを持ち込んで自社のやり方に馴染んでもらえないのでは?新しい事を教えにくそう……」という印象も与えがちです。
人手が足りておらず多忙な職場の場合、経験があるなら!と研修もほぼなく、すぐに仕事を任されることも出てきます。
ブランクがある以上は、あまり積極的に過去の経験を持ち出してこない方が無難です。
•NG例文3「条件が魅力」系
パートの面接でよくある回答なのですが、これだけだとちょっと…というのがこの理由。
「勤務地が家から近いので」
「時給が高いので」
「休みや時間の融通が利くので」
といった、条件面のみ・本音がだだ漏れ系の志望動機です。
家事に子育てに忙しい主婦が働く上では「条件」は確かに重要。面接官もよく心得ています。
ただし、それはあくまで応募者側の事情。就職活動のシーンでは、利己的な理由は心にしまっておきましょう。
ただし「家から近い」は伝え方によっては、メリットとなることもあります。
ポイントは「希望する主な理由」+「近さ」で伝えることです。
主な理由は、前述のとおり「なぜこの仕事をしたいと思ったか・なぜこの会社で働きたいか」を伝えるようにしましょう。
面接官に響く!主婦パートの志望動機例文集
専業主婦からパートをする場合は、就業ブランクがあることが最大のネックとなります。
ブランクがあることをカバーしつつ、面接官の心に響く志望動機のポイントは2つ。
「誠実に取り組むこと」、「長く勤めるつもりであること」です。
これらのいずれかをしっかり面接官にアピールすることが、採用の可能性を広げます。
筆者自身が過去に印象に残った志望動機を3つご紹介します。志望動機作成の参考にしてみてください。
■パートの志望動機の例1
「いつも店員の皆さんが楽しそうに生き生きと働いていて、お店の雰囲気もとても温かいのでここなら長く働いていけそうだと感じました。販売の経験はありませんが、人と接することが好きなので、知らないことを積極的に学びながら長く働きたいと思っています」(店舗スタッフ採用面接にて)
■パートの志望動機の例2
「久しぶりにエクセルを触ることになりそうなので、勉強しなおしてきました。実務で活かせるよう、さらに頑張って覚えていきたいと思っています。」(事務アシスタント採用面接にて)
■パートの志望動機の例3
「私事ですが、下の子が大学を卒業するまであと何年かあるので、子供の学費のためにも頑張って働きたいと思っています。」(店舗スタッフ採用面接にて)
例1は、まさに共感を伝えた好事例。
どこに魅力を感じたか、共感したかは、自分も近しい価値観の持ち主であることのアピールにもなります。
結果的に長くモチベーションを持って働いてくれそう、という印象につながりやすい傾向があります。
例2は、学ぶ意欲を伝えることで熱意を伝えたケース。自学自習してくれそう、というのは特に忙しい職場では安心感を持ってもらえます。
例3は、個人的な事情ですが、教育資金が必要=子供の教育にお金がかかるうちは働いてくれるはず、と思わせることができるので、ギリギリOKです。
パート面接とはいえ、きちんと志望動機の準備をして面接に臨むことで採用確率アップにつながります。
まとめ
採用担当者の心に響く志望動機のコツは、相手目線を意識できるかどうかで決まります。
必要以上に応募先企業を持ち上げたり、お世辞を言う必要はありません。
それでも、自分がその企業や職場、仕事内容のどこに興味を持ったのかを自分の言葉で伝えることは重要です。
どこに共感したかを整理することは、自分自身の「本当に働きたい理由」を見出すいい機会でもあります。
ぜひ、事前準備をしっかりして臨みましょう!
提供・しゅふJOBナビ
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