人気スパイ映画『007』シリーズ最新作『007:ノー・タイム・トゥー・ダイ』にて監督をつとめたキャリー・フクナガが、かつてショーン・コネリーが演じた初代ジェームズ・ボンドについて、基本的に「レイプ魔だった」と語っている。

キャリー・フクナガは「The Hollywood Reporter」のインタビューの中で、1960年代の『007』映画で描かれたセックスシーンに言及。問題点を指摘した上で、自身がメガホンをとった『007』は現代の「 #MeToo(ミートゥー)」運動を考慮したものだと語っている。

「『007/サンダーボール作戦(1965年)』や『007/ゴールドフィンガー(1964年)』には、ショーン・コネリー演じるジェームズ・ボンドが女性をレイプするような内容が含まれていなかったかい?」と切り出したフクナガは、「女性の方は、『ノー、ノー』って言っているのに、男の方は『イエスだ、イエスだろ?』って。これは現代に通用しない」と続けた。

フクナガが語っているのは、おそらく『サンダーボール作戦』で描かれた、ボンドが看護師に無理矢理キスするシーンのことだと思われる。ことあと、女性が「ノー」と言っているにもかかわらず、ボンドが「イエスだろ?」と服を脱がせるシーンが続くのだ。