今ではコミュニケーションツールとしてすっかり定番になったSNS。マッチングアプリからInstagramなどさまざまなSNSがありますが、楽しいコミュニーケーションの場のはずが、時にはときには思いがけないトラブルに巻き込まれることもあります。

今回は、SNSを通じて起きた「トラウマ体験」を聞いてみました。

束縛が激しすぎる元彼と別れ、SNSはブロック

 都内在住の中山真綾さん(仮名・28歳)は昨年の春に結婚したばかり。今は幸せいっぱいですが、結婚に至るまでは、ある不安があったといいます。

「夫と出会う半年前に付き合っていた元カレがいたんです。別れた理由は元カレの束縛が激しすぎたこと。会社の異性の上司や同僚と飲みに行くのも禁止、休みの日は彼のために予定を空けていないとキレる……。ストーカーっぽいところもあって常に私のSNSを監視していたんです。

 私が浮気をしないかどうか、友達のイケメンを使ってメッセージを送らせてきたこともありました。私は顔は覚えていないけれど知り合いだったような気がして適当にメッセージを返信してたら、元カレに『やっぱり、浮気するんだな! このビッ◯!」とキレられました。そこで初めて元カレの差し金だと発覚して……」

 さすがに我慢の限界で、LINEも電話番号も着拒して元カレと別れたそう。しかし、元カレのSNSでのストーキング行為はむしろ、そこから始まったのです。

インスタのストーリーに知らないアカウントから足跡が…

インスタストーリーに足跡をつけてくる“謎アカウント”の正体にゾゾッ…!
(画像=『女子SPA!』より引用)

SNSでも元カレのことは当然ブロックしてた真綾さん。その後、現在の夫と付き合うことになり、2人で一緒に撮った写真をSNSに投稿するようになりました。異変を感じたのは昨年秋のこと。

「夫と婚約してSNSに指輪の写真を載せた後、見知らぬアカウントにフォローされたんです。それも、私だけじゃなく夫も。2人とも違うアカウントからのフォローだったのですが、その2つのアカウントが、私たちがストーリーをあげるとすぐに足跡がつくんです。最初は『この人誰だっけ……』程度にしか思わなかったんですが、何度もそれが続くので少し気味悪くなったんですよね」

 その2つのアカウントは名前も写真もまったく別のものだったのですが、真綾さんはそのアカウントに強い違和感を持ちました。

「2つとも捨て垢のようなデタラメに英語を並べただけのアカウント名でした。しかも、どちらも写真を全然投稿していないんです。アイコンは登録していて、私をフォローしてきたアカウントは私の好きな韓流アイドルの画像、夫をフォローしてきたのは夫が好きでSNSにもよく投稿している車の画像。

 2人とも知り合いかと思って承認していたのですが、何かおかしいなと。そこでふと思い出したのが、あのストーカーだった元カレでした。夫にその話をすると『とりあえず、怖いから知らないアカウントは互いにブロックしよう』という話になったんです」