こんにちは!留学生レポーターのあすかです。私は韓国のランゲージスクール・語学堂で韓国語を学んだ後、慶熙(キョンヒ)大学に入学しました。韓国で大学生活を送っていると、語学堂にいる時には気づかなかった、韓国ならではの大学文化に驚くことばかり。

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

大学によって少し異なるかもしれませんが、私が韓国のキャンパスライフで驚いた14のことをご紹介したいと思います♪

韓国の大学生活で驚いた14のこと

1.意外に楽ちん?韓国の大学スケジュール 2.これが本当の図書館戦争! 3.教材はリーズナブルに「複製」が基本 4.同期がどんどん減っていく?学生の転科や休学率高し 5.教授は点呼に一苦労 6.韓国の学生を悩ませるグループ課題 7.レポート提出もネットで!デジタル化の進んだキャンパスライフ 8.もらえるものはもらっておこう♪韓国の奨学金事情 9.男子学生は30代近くもザラ 10.学祭ではアイドルのコンサートや飲み屋屋台で盛り上がる! 11.入学前からお泊りで友達づくりはばっちり 12.キムチは学食にも当然の如く完備 13.教授と学生は飲み仲間? 14.就職活動は卒業直前にスタート?

1.意外に楽ちん?韓国の大学スケジュール

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の大学は日本の多くの大学と同じく2学期制。ですが、3月から6月の中旬までが1学期、9月から12月の中旬までが2学期と期間が少し異なります。残りの期間は夏休みや冬休みなどの長期休みなので、1年のうちほぼ半分の5ヶ月間は休みということになります。

さらに、2学期が始まってすぐに韓国のお盆・秋夕(チュソク)の休みがあり、大学生は休んでばかり(苦笑)。

また、授業は1コマ75分で1週間に2コマずつ開講します。人によっても違いますが1学期に受ける授業は平均6~8個で日本の半分程度。週末前の金曜日は、「金空講(クムコンガン)」といって授業を入れない学生も多いんですよ。

2.これが本当の図書館戦争!

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=24時間営業も多い大学近くのカフェ。試験期間中になると学生でいっぱいに 、『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=試験勉強に励む学生たちを応援しようと、図書館や寮では間食が配布されることも、『韓国旅行コネスト』より引用)

スケジュールだけを見ると、とても楽そうな韓国の大学。しかし実際は全く違います。

韓国の大学では、ほとんどの授業で中間と期末の試験があるのですが、もともと受験競争の激しい韓国、大学でも成績をめぐる競争が絶えません。

試験期間中は図書館が24時間オープンし、閲覧室で徹夜する学生も少なくありません。

3.教材はリーズナブルに「複製」が基本

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

専攻の授業科目などの教材は分厚く高価なため、新品ではなく複製して使用することが多々あります。学校内外に「複写室(ポッサシル)」と呼ばれる印刷専門店が複数あり、図書館で借りたり先輩から譲ってもらった教材を持っていき、ページや個数を指定すると1~2日ですべて印刷してファイルにまとめてくれるというシステム。

値段はページ数や複製する数によっても異なりますが、新品を購入する場合の半額以下になることも。さらに大量注文時には割引してくれるところもあるので、大人数で一緒に注文するのがポイントです。

なお、構内の印刷室では、予め指定教材の複製本を用意して販売することも。

その他、 全学生が受講する教養科目の教材は大学で出版していることもあり、生徒会が新品を半額で購入できるクーポンを配布しています。構内の掲示板で教材を売る人も多いので、比較的リーズナブルに購入でき、教材費を節約でき助かっています♪

4. 同期がどんどん減っていく?学生の転科や休学率高し

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=韓国男子は避けて通れない軍隊。大学1、2年で軍入隊のために休学するケース多し、『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=日本では留学目的の休学が一般的かと思われますが、韓国ではバイトでお金を貯めて、海外旅行などやりたいことを楽しむ人も、『韓国旅行コネスト』より引用)

必死の思いで入学した大学では、意外にも転科や編入、複数専攻をする学生が多く見られます。名門大学に入るため、自分の興味、関心とは違っても偏差値に合わせてひとまず入学し、後で自分の行きたい科に転科するという場合も珍しくありません。

また、休学をする学生も多いのですが、理由は様々。公務員試験準備や軍入隊のため、中には受講申請に失敗したからという学生もいます。

5.教授は点呼に一苦労

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国には286種類の苗字がありますが、そのうちの5つ[金(キム)、李(イ)、朴(パク)、崔(チェ)、鄭(チョン)]が人口の半分を占めています。韓国の名前は、一般的に苗字と名前を合わせて3文字。そのため同姓同名の学生がいることも稀ではありません。

漢字が違っていても、日常生活で使用する文字はほぼハングルのみで漢字で名前を記載することはなく、教授は点呼を取るのに一苦労。名前の前に学年や科をつけて区別をしています。

また、外国人の教授にとっては소연(ソヨン)、소영(ソヨン)、소윤(ソユン)などの似た名前を区別することがとても大変なため、英語名を使うことも多いようです。

6.韓国の学生を悩ませるグループ課題

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

グループ課題は、韓国の大学生にとって最大の難関といっても過言ではありません。不真面目な人や会議にいつも遅刻をする人のせいでなかなか課題が進まず、期限ギリギリに他の人の分まで課題をこなすことになり、同じ評価を受けるという経験は学生のほとんどがしたはず…。

しかし、グループ課題を通して連絡を密に行なうと親しくなりやすく、必ずしも悪いことばかりではありません。 素敵なメンバーに出会えるかどうかが、すべての鍵を握っています(笑)。

7.レポート提出も履修登録もネットで!デジタル化の進んだキャンパスライフ

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の大学はデジタル化が進んでいるという印象を受けます。

私の大学にはオンラインキャンパスというサイトがあり、各授業のページを通して授業の資料やお知らせの共有、課題の提出などが行なわれます。パソコンを持ち歩き、授業のノートをパソコンで取る学生も多いですね。

また、韓国では履修登録もネットから。申請は早いもの勝ちなので、人気の授業は毎回相当な競争率となります。申請を勝ち取るため、履修登録の日は朝から通信速度が速いとされるネットカフェ・PCバンにたくさんの学生が押し寄せます。

8.もらえるものはもらっておこう♪韓国の奨学金事情

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=海外研修の一コマ、『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=構内に位置する、立派な外観の寮、『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の奨学金は、学費から差し引かれる形で支給され、そのほとんどが返済義務なし!

また、長期休み中に学校主催の海外研修などに参加すると、その費用の半分近くを奨学金という形で援助してくれることもよくあります。

成績優秀者や、寮の事務のボランティアは寮に無料で住むことも可能。

外国人留学生対象の奨学金も多様で、外部の企業がインターンの機会提供とともに支給してくれるものや、月々の生活費を支給してくれるものまで、経済的な負担を減らす大きな助けになっています。

9. 男子学生は30代近くもザラ

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=キャンパスを闊歩する男子学生のうち、30代もちらほら?、『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国には兵役があり、大学2年を終える頃までにほとんどの男子学生が入隊します。入隊は大学スケジュールとは関係なく随時行なわれるため、学期中に入隊する場合、その学期は休学をしなければなりません。

軍隊の任期を終えるときも同様。学期の途中から学業に復帰することはできないので、3ヶ月程の長い休暇をとることに。

2年近い兵役に休学が重なるだけでも年齢層が上がりますが、浪人を経ての入学だと30代近くになり、助教授よりも歳が上なんてこともあるそうです。

10.学祭ではアイドルのコンサートや飲み屋屋台で盛り上がる!

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国は5月、10月頃に学祭シーズンを迎えます。韓国の学祭では主に3つのイベントがあります。

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=Mamamoo(ママムー) 早く席取りをすればなかなかの近距離から見られる!、『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=GFRIEND(ヨジャチング) 無料でコンサートを楽しめるので、K-POPファンにとっては穴場かもしれません♪、『韓国旅行コネスト』より引用)

まずは、歌謡祭。学科ごとに行なわれる予選を勝ち抜いた人だけが、本番の舞台に上がることができます。韓国人は歌が上手い人がとても多いので、本当に素人かと疑いたくなるほど。 次に、夜になると始まるのが、芸能人によるコンサート。日本では芸能人のトークショーをするところが多いようですが、韓国の学祭には人気歌手やアイドルグループが来てコンサートを行ないます。

そして夜の10時頃になると、ステージイベントも終わり、学生たちは隠れたメインイベント・飲み屋屋台に移動します。

飲み屋屋台は学科やサークル単位で学生たちが準備するもので、学校内は朝4時過ぎまでお酒を飲みながら学祭を満喫する生徒たちで賑わいます。

11.OTにMT?入学前からお泊りで友達づくりばっちり

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の大学には、OT(Orientation、オリエンテーション)とMT(Membership Training、メンバーシップトレーニング)というものがあります。

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=OTにて先輩による歓迎イベント!、『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=ダンスサークルのMTにて、『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=大きく輪になり、夜通しお酒を飲み続けるMT、『韓国旅行コネスト』より引用)

OTは入学前に2泊3日程度、MTは学期中に1泊2日程度で行なわれるのが一般的です。内容はどちらも、貸し別荘・コテージに泊まり、サムギョプサルパーティーをして、お酒を飲みながらゲームで親睦を深めるというもの。

OTでは入学式の前に先輩や同期と親しくなり、そこで予め友達を作ることができます。

MTは主に学期が始まってすぐ、交流を深めるために行なうのですが、学科やサークルのMTが重なると毎週末のようにMTに行くことも…。

お酒を箱買いして朝まで飲み続ける姿に、韓国の飲酒文化を感じずにはいられないイベントです。

12.キムチは学食にも当然の如く完備

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の学生の多く(特に新入生)は寮に住んでいます。寮では料理が禁止されていたり、共同キッチンが1つだけしかなかったりするので、ほとんどの学生は学食で食事を済ませます。

韓国料理はもちろん、洋食や和食など、毎日いろいろなメニューが準備されているのですが、そこに1日も欠かさず入っている献立が「キムチ」です。

キムチがないとご飯が進まないという人がいるほど、韓国人にとってポピュラーな食材、キムチ。学食では、そんなキムチを好きなだけ取れるように、キムチスペースが常設されています。

13.教授と学生は飲み仲間?

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)
専門科目の教授とは交流も多いもの。私の学科の教授は、学期の始まりや終わりにチメッ(チキンとビール)を学生に奢り、いろいろな話をしながら学生にエールを送ってくれます。 お酒でなくても、ランチを食べたり、カフェでコーヒーを飲んだりしながら面談をしてくれる教授もいるのだとか。教授と学生の距離が近いと相談もしやすく、学生としてはありがたいですよね。 ## 14.就職活動は卒業直前にスタート?
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=構内の就職進路資料コーナー、『韓国旅行コネスト』より引用)
韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=構内掲示板に張り出された求人情報、『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の就職活動は、卒業を間近に控えた4年生の2学期から始めることが多いのだとか。

インターンからの就職と、公開採用(新卒採用)からの就職の2種類があります。韓国の学生インターンは長期休み中、毎日会社に通い、時には残業もしながら一般の社員と同じように働きます。そこで仕事ぶりを評価されれば、そのまま就職へ。

公開採用は、日本の就職活動と似たような形式。しかし、韓国では始める時期が遅いので、上手くいかなかった場合、休学したり、就活浪人になったりすることも多いそうです。

最近の韓国は日本同様に深刻な就職難で、公務員試験や薬学部試験を受けて安定した職に就こうとする学生も少なくありません。

コネスト留学生レポーターをご紹介!

韓国の大学生活で驚いた14のこと
(画像=あすか・慶熙大学学部生、『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の大学に入学して2年。いろいろな場面でカルチャーショックを受けながらも、日々新しい発見をしながら大学生活を楽しんでいます。

私が韓国留学を決めた時、他の国の留学資料はたくさんあるのに、韓国留学についてはなかなか情報を得られず、不安だった覚えがあります。

韓国留学を考え中の方も、そうでない方も、この記事を読んで韓国の大学の雰囲気を少しでも味わっていただければ幸いです。

提供・韓国旅行コネスト

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