家庭を守っていくのに、パパの協力は不可欠。 にも関わらず、パパの意識次第では、家族にとって悩みのタネになることも。
そこで今回は

・本音は仕事より子育てを優先したい? 現代パパの育児参加事情

・家庭を顧みないパパに潜むリスク

・パパにも気持ちよく家事・育児に参加してもらうコツ

の3つをご紹介します。

本音は仕事より子育てを優先したい? 現代パパの事情

最近は、パパの積極的な子育て参加がメディアで取りざたされていますが、実際のところはどうなのでしょうか?

サラリーマンが子どもと触れ合える時間は、1日平均1時間と言われています。
育児参加の内容は、主に子どもと遊んであげること。
毎日、育児や家事、さらにパートまでこなしているパート主婦から見れば、
物足りない結果かもしれません。
しかし、これはパパの本意ではないようす。

博報堂の「こそだて家族研究所」が、長子年齢 12 歳までの子どもがいるパパ1079 人を対象に調査し、まとめたレポート「現代ハハの子育て事情(前篇)」によると、およそ8割のパパが、子育てに積極的参加するのは当たり前だと考えていることがわかりました。

その一方で、「努力次第で仕事と育児の両立ができる」と、感じているのは半数程度という理想と現実のギャップも浮き彫りに。

仕事と子育ての両立が必要だと考えているものの、
実際に積極的に子育て参加するのは難しい現状がうかがえる結果となりました。

では、パパの子育て参加を阻んでいる要因は何なのでしょうか?

同レポートによると、

「パパの意識改革」が58.0%

「職場の理解」が53.1%

「職場の仕組みや制度」が44.9%

という結果が。

パパが積極的に育児に参加するためにはパパ自身の意識改革はもちろん、
職場の理解が必要だという環境の問題が大きく立ちはだかっているようです。

事実、職場の理解がないと、休みも取りにくくなってしまいます。

では、現時点でパパが仕事の休みを取りやすい理由は何でしょうか?

順に並べてみると、

・入学式、運動会などの学校行事

・授業参観

・子どもの看病

と、年に数回、かなり特別なシーンでないと子育てを理由に会社を休むことが難しい現状が伺えました。

ちなみに、パパが仕事より家庭を優先したいものは、

・運動会や入学、卒業式

・子どもや妻の病気

・休日の子どもとの約束

・子どもの誕生日

といった、やはり特別なシーンが多く、平日の子供との約束や保護者の集いやPTA活動など、日常的なことでは、優先順位が下がる傾向が見られました。

パパとしては、イクメンを自認していても、
これでは、ママの不満がたまっていくかもしれませんね。

参考:現代パパの子育て事情(前篇)(出典:「博報堂こそだて家族研究所」)

家庭を顧みないパパ、リスクの段階

ところで自分の夫をイクメンだと考えているママは、 どのくらいいるのでしょうか?

「ママテナ」が行った「なんちゃってイクメン」調査では、
自分の夫をイクメンだと感じているママは、実に3割程度。

さらに、夫のイクメン度を100点満点で採点してもらったところ、
80点以上の高得点をもらっているパパは、約2割程度と厳しい結果に。

ちなみに、ママがイクメンと高評価するポイントは、 「休日だけでなく、平日も子どもの世話をしてくれる」を筆頭に、
「平日の育児参加」です。

前述の通り、パパは特別なときの育児参加を優先する傾向がありますから、
ママとパパの意識のすれ違いが起こるのは当然かもしれませんね。

それでは、日常的に家事や育児に参加しない状態が続くと、
家庭内でのパパの立場はどうなっていくことが考えられるのでしょうか?
段階を追って見てみましょう。

1.家族の会話がわからず、疎外感を感じるようになる

2.家族から相談されない、家族に話を聞いてもらえなくなる

3.休日に家族は出かけ、家に自分しかいない

4.気がつけば、生活費を入れるだけのATM的存在に

怖いですね!

子どもの担任の名前も友達も分からない=育児への関心が低い状態が続くと、
やがて家族のほうがパパに無関心になってしまうようです。

そのうち「旅行に行くぞ!」と、提案しても断られ、
夏休みはママの実家へみんなでGO、パパだけが家に取り残されている…
なんてパターン、決して珍しくはないようです。

育児や家事参加に関しては、「双方了解しているから大丈夫」なんて
たかを括っていると、
「パパがいなくても平気」
「パパがいないほうが日常」
が、家族の常識になってしまうことは心配です。

最悪、離婚を切り出され、離婚後の親権も得られない、なんてことにもなりかねません。

ママも仕事を持つ時代。
家庭円満を実現するには、パパも仕事と育児の両立に真剣に取り組む必要があると言えそうです。

参考:【アンケート調査】ママたちが採点!夫のイクメン度は何点?(出典:ママテナ)

パパにも気持ちよく家事・育児に参加してもらうコツ ママとしては、パパが仕事、仕事で家族との距離が広がってしまう前に、
パパにも積極的に育児参加してもらいたいものです。

そのためには、実は、ママの後押しが不可欠。
外で働いて稼いでくることが、家族を守ることであり、自分の役割と考えているパパにとって、育児参加はママが考えているよりハードルが高いのです。

仕事で忙しいパパの意識改革のポイントは、

・少しでもいいから毎日、子どもと触れ合うこと

・すべての家事について「これはママの仕事」と決めつけないこと

の2つです。

そして、ママがパパをイクメンへと促すポイントとしては、

・担当を明確にする

例)休日、または平日の帰宅が早い日は、子どもをお風呂に入れる担当にする

子どもが寝る前に本の読み聞かせをする担当にする

・おむつ替えやミルクのあげ方などは、最初にしっかりやり方を伝授する

・家事は具体的に指示する。

(例)お米を炊いておいて→お米2合を18時にセットして

・やってもらっている以上は、多少、下手でも、自分とやり方が違っても途中でダメ出ししない

・やってもらって助かった、以前より、手際がよくなった! 私より上手!! と、基本、ほめる

え〜っ、これじゃあ、かえって負担が増えてしまうじゃない!
という声が聞こえてきそうですが、
多くのパパは、家事や育児の初心者状態。
面倒でも、最初は手取り足取り教えてあげる、おだててでもモチベーションをあげてあげるくらいの広い心で指南&促したいものです。

結果、パパが「家事や育児って面白いじゃん!」となれば、こっちのもの。
気がつけば「家事&育児オタク」ばりに喜んで子育て参加してもらえるようになるはずです。

子育て同様、上手に褒めて、パパをイクメンに育てていきましょう。

前述の「こそだて家族研究所」の調査によると、子育てに熱心なパパほど、自身の能力開発にも積極的、という傾向が見られました。
また、海外では、成功者ほど育児や家族の課題を優先しているという傾向もあるそう。
パパをイクメンに育てていくことは、家族というプロジェクトの戦力が得られるだけでなく、パパの出世を後押しできる可能性も高まります。
「やってくれない!」と、嘆くのではなく、「どうしたら、家事や育児に関わりたくなるか」を意識して、パパ育てに取り組んでいきましょう。

提供・しゅふJOBナビ



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