2017年、韓国ではどんな話題・イシューがあったのでしょうか? コネストの「最新の韓国ニュース」コーナーの中から、日本の旅行者にも関係がある話題や注目されたニュースを中心に、特に話題性の高かったテーマ10件をまとめてみました!

[1]「ろうそくの勝利」 朴槿恵第18代大統領、弾劾・罷免!

コネストが選ぶ2017年韓国の10大ニュース
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

朴槿恵(パク・クネ)第18代大統領が親友の崔順実(チェスンシル)に機密文書を流出していたことに端を発し、崔順実や一部大企業の国政介入問題が次々と噴出・露呈した、いわゆる「崔順実ゲート」。 朴槿恵氏の情報操作や横領疑惑、職権濫用、収賄、「反政権」文化人のブラックリスト作成をはじめ、崔順実の娘チョン・ユラの一流大学不正入学も明るみになりました。

韓国全土を揺るがした「崔順実ゲート」を機に、「朴槿恵退陣」「朴槿恵逮捕」を求める韓国国民の声が大きくなり、2016年10月末から、ろうそくやろうそく型のペンライトを持って行なう平和デモ「ろうそく集会」が毎週韓国各地で開催されるように。その規模はソウルだけでも毎回数十万人におよび、世界的に注目されました。 2016年12月に弾劾案可決、2017年3月に罷免が決定、朴被告と崔被告をはじめ多くの関係者が逮捕されました。 朴被告の裁判が引き続き行なわれる一方で、一部「親朴派」による抗議デモも続いています。なお、崔被告は2017年12月に懲役25年を求刑されました。 韓国国民たちの「ろうそく革命の勝利」として歴史に残る、2017年最大のイシューです。

[2]盛り上がった大統領選挙!41.4%の圧倒的得票率で文在寅政権発足

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

朴槿恵第18代大統領の罷免にともなって、第19代韓国大統領選挙が、もともとの2017年12月から2017年5月に繰り上がりました。大型連休の直後という駆け足の日程でしたが、新たな政権の発足に対する韓国国民の思いの強さを証明するかのように、投票率は77.2%と非常に高い結果に。 選挙運動や候補者たちのテレビ討論などの様子は連日注目を集めました。

第19代大統領選挙では、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏が2位と18.1ポイント差をつけ41.4%の圧倒的得票率で当選。9年ぶりの与党の交代となりました。 文在寅大統領は、民主主義の危機に国民が立ち向かった「ろうそく革命」の生んだ大統領と自認。文政権の支持率は発足直後80%越えの歴代2位を記録し、半年後の11月にも70%台と、韓国国民の期待を一身に受けています。

[3]2018年平昌冬季オリンピック目前!準備着々!

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

韓国の江原道(カンウォンド)・平昌(ピョンチャン)と江陵(カンヌン)で開催される平昌冬季オリンピックを目前に控え、2017年は会場の建設をはじめ準備が着々ととり行なわれました。

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

ソウルと江陵をつなぐ新路線KTX京江(キョンガン)線は2017年12月22日から運行予定、仁川(インチョン)国際空港 第2旅客ターミナルは2018年1月オープン予定です。

2~4月に開催された「ハロー平昌テストイベント」では、「2017年四大陸フィギュアスケート選手権」など国際大会も開催。秋からはオリンピックの入場券発売や聖火リレーのスタート、「2017 ドリームコンサート in平昌」など関連イベントの開催、韓流スターチャン・グンソクの広報大使就任と、いよいよムードが盛り上がってきています。

[4]「ロッテワールドタワー」がついにオープン!

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

2017年春、蚕室(チャムシル)エリアに「ロッテワールドタワー」がオープンしました。 1987年に建設案が持ち上がってから、延べ30年の時を経てオープンに至った、高さ555m、123階建ての超高層ビルです。韓国ではもっとも高く、2017年時点で世界第5位、アジア第3位の高さを誇ります。

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

見どころは、展望台「ソウルスカイ」からのソウルビュー!ソウルの新たなランドマークとして、韓国旅行の記念に一度は訪れたいスポットです。 「ロッテ免税店 ワールドタワー店」やショッピングモールの「ロッテワールドモール」、テーマパーク「ロッテワールド」などと隣接しており、観光に便利です。

[5]古い高架路が「ソウル路7017」として生まれ変わった!

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

2017年5月に歩行者専用路「ソウル路7017」がオープンし、大きな話題を集めました。 ソウル駅と南大門市場(ナンデムンシジャン)方面をつなぐ古くなった全長約1kmの高架路が、大規模改修工事によってソウルの都市スタイルに合わせた散歩道に生まれ変わりました。

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

橋の上にはビューポイント、カフェ、グルメ店、無料の休憩施設などが点在し歩きやすくなっています。また、「ホテルマヌ」や一部グルメモールとも直結しています。 空港鉄道A’REXの発着場「ソウル駅都心空港ターミナル」ともつながっているので、旅行者にも便利です。

[6]韓国映画「タクシー運転手」が大ヒット!

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

「タクシー運転手」は、民主化運動が活発だった1980年5月に実際にあった事件、いわゆる「光州事件(こうしゅうじけん)」を基に作られた韓国映画。 韓国の民主化にとても重要な役割を果たした悲劇の事件を軸に、時にコミカルなタッチも加えておくられる感動のヒューマンドラマとなっています。

韓国人なら誰もが知っている残虐な歴史的事件が題材となり、キャストにソン・ガンホやユ・ヘジンら「興行保証」大物俳優らが名を連ねたこともあり、老若男女から支持を集めました。結果、公開からたった7日で観客数500万人、約1ヶ月で観客数1,200万人を突破し、観客数歴代9位(2017年12月現在)の大ヒット作に! 韓国人のあいだでは、映画に登場した星州(ソンジュ)バス停留場や自動車工業所のロケ地めぐりも話題になりました。

年末の韓国の映画賞では、最優秀作品賞や主演男優賞、最多観客賞など多くの賞を受賞しました。

[7]北朝鮮のミサイル発射など北朝鮮関連のニュース相次ぐ

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

2017年には、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)による度重なるミサイル挑発があり、韓国でも大きなニュースになりました。不安定な南北情勢は円安の影響もあり、日本の旅行者にも影響することとなりました。

また、韓国と中国の関係にも変化が。対北朝鮮国防対策として「THAAD(高高度防衛ミサイル、アメリカの最新鋭地上配備型迎撃システム)」を配備完了したことによる中国の「THAAD報復」(中国から韓国の渡航制限、中国国内での韓流締め出しなど)も、韓国では大きなイシューとなりました。 11月には、「板門店(JSA、共同警備区域)」を通じて銃弾を浴びながら亡命した北朝鮮兵士オ・チョンソン氏のニュースが、韓国中を驚愕させました。兵士を治療する過程で、北朝鮮の劣悪な衛生環境が明るみになったためです。韓国だけでなく日本でも大きく報道されました。

[8]オーディション番組「PRODUCE101」シーズン2の人気が社会現象に!

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

「PRODUCE 101」とは、101人のデビューを夢見るアイドルの卵が出演し、視聴者の投票で11人のデビューメンバーを決める、というサバイバルオーディション番組。 2016年に放送されたシーズン1ガールズ版に続いて2017年に放送されたシーズン2ボーイズ版に、韓国女子たちが熱狂。街にはファンによる投票呼びかけ広告があふれ、「내 마음 속에 저장(ネ マウム ソゲ チョジャン・僕の心に保存)」というメンバーの発言が流行するなど、韓国で社会現象となりました。

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熾烈なオーディションを勝ち抜いた上位11人は、「Wanna One」として2017年8月にデビュー。2018年末まで期間限定の活動をスタートしました。 ドームでの大規模デビューイベント開催、デビュー曲の各種音楽チャート1位席巻、K-POPアワードでの新人賞受賞など、「怪物新人」の名を欲しいままにしています。日本でもデビューを果たすなど、まさに飛ぶ鳥を落とす勢い。

また、Samuelや高田健太など、Wanna Oneにはならなかったメンバーも、ソロデビューや別のグループでデビューするなど、活躍を見せています。

[9]韓国史上初!大学修学能力試験(スヌン)が地震で延期に!

コネストが選ぶ2017年韓国の10大ニュース
(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

2017年の韓国の大学修学能力試験(通称、修能(スヌン))は、本来11月16日に予定されていましたが、試験前日の11月15日に韓国南東部・浦項(ポハン)でマグニチュード5.4の地震が発生。試験会場のひび割れなど被災地の被害が大きく、安全点検のために1週間延期となりました。 1994年にこの試験が導入されて以来、災害のために試験日が延期されたのは今回が初めてで、大きな話題に。試験明けの受験生向けイベントなども延期や中止が相次ぎました。 11月23日の試験当日は、受験生のためのバス・地下鉄増便や、警察の動員、会社の出勤時間調整、英語のリスニング時の飛行機の離着陸禁止と、2017年も国をあげての一大行事となりました。

[10]東方神起の活動再開、大物俳優カップルの結婚など芸能ニュースも話題に

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(画像=『韓国旅行コネスト』より引用)

4月にユンホが、8月にチャンミンが晴れて除隊。2人揃ってのアジア記者会見ツアー開催など、2017年は東方神起復活のニュースが韓国をにぎわせました。 韓国でのソロ新曲発表やライブ開催、ドラマ出演をはじめ、日本での音楽番組出演やドームツアーなど、2年ぶりの活動が精力的に行なわれています。

また、人気ドラマ「太陽の末裔 Love Under The Sun」で共演した人気俳優のソン・ジュンギとソン・ヘギョの通称「ソンソンカップル」が10月に挙式。こちらも話題になりました。

提供・韓国旅行コネスト

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