起源は諸説あり。シカゴの若者のFacebook?

「ミルククレートチャレンジ」ブームの起源は不明ですが、ウェブサイト『ノウ・ユア・ミーム Know Your Meme』は2011年にYouTubeに投稿された「Guy Falls Off 6 Milk Crates(6つのミルククレートから落ちる男たち)」という動画にインスピレーションを受けたのではないかと考えているよう。

 また『ワシントン・ポストWashington Post』によると、今年8月2日にシカゴ在住の若者がFacebookに投稿した動画が、後に「ミルククレートチャレンジ」として知られることになる最初のビデオと言われているとか。

約2週間後にその動画はオハイオ州コロンバス在住の若者によってTikTokで共有され、1日で500万回以上再生されブームが広まりました。

 全米各地でチャレンジ動画を投稿する人が増え、ニューヨークの警察官やNFLの人気チームであるインディアナポリスコルツのマスコットキャラクターまでもが、チャレンジに挑戦する動画を投稿。

 中には、チャレンジ動画を投稿し始めてから1週間でツイッターのフォロワーが3万人増加したという人も。動画の1つはすでに400万回以上視聴されています。

ただ、このブームの特徴は「チャレンジに失敗して落ちていく人々を笑う」ことにあり、前述したように怪我人が絶えないことで1ヶ月も経たないうちに物議を呼ぶことに。セレブやメディアパーソナリティも、最新のTikTokブームに疑問を投げかけていました。

「ミルクは承認してもチャレンジは承認できない」米FDAがツイート

 米スポーツチャンネルESPNのコメンテーターであるスティーブ・A・スミスは、「SNSのチャレンジ動画が、新型コロナウイルスよりも公衆衛生上の脅威となっている」と皮肉たっぷりに発言。

 コメディアンのコナン・オブライエンは、「FDA(アメリカ食品医薬品局)の承認を待ってから、ミルククレートチャレンジをしようと思う」と、8月23日にファイザー製ワクチンをFDAが正式承認したことをもじったツイートしました。

 オブライエンのツイートに返信する形で、FDAも危険なチャレンジを思いとどまらせるメッセージを投稿。

「私たちはミルクを承認していますが、チャレンジはおすすめできません。 (脂肪分)2%のミルクを素敵なグラスで楽しんで、箱は購入店に返却しましょう」

 それでもTikTokからYouTube、ツイッターとプラットフォームを変えたり、違うハッシュタグを使ったりしながら「ミルククレートチャレンジ」の動画を投稿しようとする人は絶えないいとか。

 これ以上怪我人が増えないことを祈るばかりです。

Sources:「CNN」「Washington Post」「Know your meme」 <文/橘エコ> ⇒この記者は他にこのような記事を書いています【過去記事の一覧】 橘エコ アメリカ在住のアラフォー。 出版社勤務を経て、2004年に渡米。ゴシップ情報やアメリカ現地の様子を定点観測してはその実情を発信中。

提供・女子SPA!



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