散歩中の犬にいきなり近寄らないで
――かわいい犬が散歩をしていると、つい近寄ってしまいたくなります。
散歩中の犬にいきなり近寄らないで鹿野「それも、散歩している犬を歩きはじめの子供に置きかえて考えてください。突然知らない人が近寄ってきて頭をなでできたらびっくりしますよね。飼い主だってびっくりします。人間に慣れていない子、苦手な子も当然います。恐怖を感じて噛みつくこともあるので、どうしても触りたい時は、飼い主さんに『触ってもいいですか』と了承を得てからにしてください。
また海外では、『イエローリボン』といって、リードや首輪に黄色いリボンをつけている子もいます。これはなにかしらの事情があり『近づかないでください』という合図になっているのですが、日本では普及はしていないため、直接飼い主さんに確認をし、無理に触らないように気をつける必要があります。」
ドッグランでのトラブルを避けるために
――ドッグランはノーリードですが、気をつけることはありますか?
ドッグランでのトラブルを避けるために鹿野「ドッグランの数は年々増えていて、犬同士のケンカなどドッグラン内でのトラブルもよく聞きます。ただ、犬同士のトラブルというよりもそこから『うちの子は悪くない』と飼い主同士のトラブルに発展して、人間同士のトラブルになることのほうが多い印象をうけます」
――ドッグランでのトラブルを避ける方法はありますか。
鹿野「まずはルールを守ってください。ドッグランは犬の大きさごとにスペースが別れているところが多いので、犬の大きさにあったところに入れましょう。牧羊犬種などの中型犬は本能で早く動くものを追いかけるため、小型犬を追いかけてしまいトラブルにつながります。また、社会性が乏しく攻撃的になりやすい子・飼い主がコントロールできない子は、たくさんの犬がいるドッグランは避けた方がいいと思います」