「ロマンチックコメディを長くやりすぎた」
『フォー・ウェディング』以後、グラントはロマンチックコメディの帝王としてキャリアを築いてきた。だが、彼がロマンチックコメディに主演したのは、’09年の『噂のモーガン夫妻』が最後。ここ数年は、その頃のイメージを覆すようなダークな役に挑戦し、高い評価を得ている。
たとえば『英国スキャンダル~セックスと陰謀のソープ事件』では、エミー賞と米映画俳優組合賞にノミネート。『フレイザー家の秘密』でも米映画俳優組合賞にノミネートされ、今年のエミー賞にも候補入りが確実視されている。この2本が映画ではなくテレビドラマというのも、彼にとっては新しいことだ。
「映画には華があるけど、テレビにはないと僕は思っていた。だけど、いつしか映画から華が失われていった。一方で、テレビでは今、すばらしい俳優や監督が仕事をしている。『フレイザー家~』の共演者はニコール・キッドマンだし、クルーは『アイリッシュマン』の人たちだったんだ。
僕はロマンチックコメディを長くやりすぎたと思っている。その頃のキャリアは、まずまずだった。でも、ここ数年やってきた仕事に対しては、今まで得られなかった満足を感じているんだよ」
今作で見たようなグラントに、これからもますます期待できそうだ。
グラントの名を知らしめたロマンチックコメディ3選
『フォー・ウェディング』(1994) この映画の前にも日本では『モーリス』で注目されていたのだが、アメリカ人が初めてグラントを知ったのは本作。ここから彼のロマンチックコメディのキャリアが始まることになった。
『9か月』(1995) 彼のハリウッド映画デビュー作で、お相手役はジュリアン・ムーア。公開直前に、彼がL.A.で売春婦を買っているところを逮捕され大スキャンダルになったが、映画は無事大ヒットした。
『ノッティングヒルの恋人』(1999) 小さな本屋を経営する男がハリウッドスターに恋されるという、逆シンデレラ・ストーリー。ジュリア・ロバーツとの初共演も話題を呼び、全世界で3億6000万ドルの大ヒットとなった
【ヒュー・グラント】 ’60年、英国生まれ。’87年に『モーリス』でヴェネツィア国際映画祭男優賞、’94年に『フォー・ウェディング』でゴールデングローブ賞と英アカデミー賞主演男優賞を受賞。多くのロマンチックコメディに主演し人気を博す
<取材・文/猿渡由紀>
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