帰りの車内でもナルシストがさく裂
食事代を出してもらったお礼に、少しだけならいいかな。そう思い、ドライブに付き合うと、お店にいたときにも増して“自分大好きモード”に。
「彼は20代前半まで結構遊んでいたみたいで、俺くらいのレベルになると目を見つめただけでヤレる女は多いって豪語してました。そんなにイケメンでもないのに(笑)」
ナルシスト節はその後も止まらず、ヤレそうな女とヤレなさそうな女の違いや、遊び相手への接し方などを自慢げに語ってきました。その上で由紀子さんには「遊び目的だったら、こんなふうに食事に行こうなんて言わない。お金をかけようとも思わない」と言い、自分は本気であることをアピール。
「そんなことを言われても、まったく心に響かなかった。トークだと、あんなにも話していたかったのに、この日は早く帰りたいとしか思いませんでした」
苦痛でしかないドライブ…。そのままフェードアウト
結局、1時間半のドライブでも彼は終始「俺はできる男だから」「モテてきたから」と由紀子さんに力説。由紀子さんの話は一切聞こうとせず、自分語りを満喫していました。
帰宅後、由紀子さんは彼からのLINEに感謝の言葉だけ返し、フェードアウトすることに。その後は、互いに話をしあえる男性と出会えるよう、マッチング後、慎重に相手の人柄を見るようになりました。
トークや電話を何度交わしても、実際に会ってみないと相手の人となりが分からないマッチングアプリは、メリットもデメリットもある便利アイテム。人を見抜く力を養って、有効活用していきたいものです。
<取材・文/古川諭香> 古川諭香 愛玩動物飼養管理士・キャットケアスペシャリスト。3匹の愛猫と生活中の猫バカライター。共著『バズにゃん』、Twitter:@yunc24291
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